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納得のいく家づくりをする方法

私は数社の工務店とお取引があって、家づくりの設計をしています。

それぞれどの工務店さんもいい家づくりをしようと真面目に自分たちの家づくりを模索し取り組んでいらっしゃいます。

でもね、本当に各社さまざまなんですよ。

家づくりっていうのは、あちらを立てればこちらが立たずっていうことがいろいろあって、「正解」がないようなものです。専門家でも意見がわかれることはいくらでもあります。

超有名建築家のいうことに異を唱える工務店だっています。どちらも間違ったことを言っているわけではありません。方針が違う、優先順位が違うということです。

『この工務店はこういう考えがあるからこういう家づくりをしている』

そこまでわかって家づくりをしている人はとても少ない気がします。

見た目と金額から興味をもった会社に行って話を聞き、言っていることが何となく信用できそうだな、と思ったらそこに決める。

そういう感じで家づくりしている人がとても多いですね。

でもそのやり方は、知らないうちに納得できない質のものを手に入れている可能性があり、とてももったいないですね。

納得できない質のものに何千万もお金を払うって、冷静に考えたら怖いことですよね。

じゃあどうするか。

知識をもって自分たちが主導権をもって判断するということです。

何を選んでどの品質レベルを選択するか、自分たちで納得して決めるのです。

専門的なことがわからないのは誰でもそうです。だからこそ、専門家にわかるように説明してもらう。

「なぜこうなってるんですか?」「これはどういう意味ですか?」

それを聞いて納得できる回答を得られるか、それができる人は満足度の高い家づくりができるし、知らない間に質の劣るものになってることもないし、無駄に高いものを使われることもありません。

「そんなこと言ったって、何を聞いたらいいのか全然わからないし」

そのためにセカンドオピニオンはあります。実際に数社と家づくりをしているからこそわかる、工務店のあれこれを教えます。

「これはこういう意味だからこう質問したほうがいい」

「こう聞いてこう返ってきたら合格、こうかえってきたらそこはイマイチ」

「これがこの金額なのは理由をきいたほうがいい。安くする方法があるかも」

実際にいろいろな工務店と家づくりをしている建築士だからこそ、教えられることがあります。

【住まいづくりセカンドオピニオン】
工務店との契約前、契約後、いずれもOK。私、佐藤百世に設計を依頼しなくてもOK。
提案された間取りについて本当にこれでいいのか、2社までしぼったけどどう決めたらいいのか、間取りはいいけどデザインがイマイチでどう要望をつたえたらいいのか、などなど。
対面またはZOOMで。対面の場合は岡崎市周辺で。
1回のご相談2時間以内 5,000円(税込)
右上のお問合せから、お気軽にどうぞ。

リモートワーク専用の仕事部屋がない時どうするか

リモートワークを余儀なくされているみなさん、はかどりますか?

本当は家じゃ仕事のモチベーション上がらない、っていう人もけっこういるんじゃないでしょうか。

家はそもそも仕事する用にできてないので、目に入るものは生活感いっぱいだし、趣味のものもあったり、仕事する空気感がないですよね。

私はそういう生活感がある中で仕事するのは、体感的にムズムズと違和感を感じてしまうので、絶対に無理な人です。

独立した当初、最初から2ヵ所家賃を払うことがハードルが高かったので自宅マンションの1室を仕事部屋にしました。

本当はそれでも嫌だったのですが、自分の中でなんとか折り合いをつけてやってました。

仕事と生活スペースを切り離す、これを徹底してましたね。

◎アポが無くても仕事服に着替えてメイクする
◎仕事バッグを持って仕事室に行く(要するに出勤する)
◎仕事の物はリビングに持ち込まない
◎パジャマや部屋着で仕事室に入らない

会社という場所に行かないだけで行動パターンは変えない、ということです。

長年会社員をやってきた人なら、急に家で仕事しろと言われたって戸惑うのも無理もありません。だったら、できるだけ会社行くことと同じようにして、仕事モードをつくればいいと思います。

仕事部屋とリビングダイニングのインテリアも全然ちがうものにしていました。

デスクもパソコンもデスク周りの文房具も白で統一。常にデスクに出ている電卓も白にしてましたね。

逆にリビングダイニングに白は無しでした。

仕事用のひと部屋なんて無い、っていう人も、ダイニングやリビングのテーブルで仕事せずに、小さくてもいいから仕事用デスクを持ったほうがいいです。

そしてそれを、壁に向けるか窓に向ける、要するに、生活空間が目に入らないようにするということ。

仕事デスクの上は仕事以外の物は置かない。できれば仕事デスクまわりの小物は統一感をもたせる。

生活空間と仕事デスクのあいだに見えない結界をはるようなイメージで。

簡単に移動できるパーティションがあるといいかも。

間違ってもソファで仕事はしないと決めることも大事。自分の集中力も保つためもありますが、家族だってだらだらとした寛ぎ空間に仕事モードを持ってこられるのは違和感だと思います。

家族で食事しているところで急に仕事の電話されると嫌だったりしませんか?

リビングで仕事するって、それと同じだと思いますね。

仕事のモチベーションを保つにはカタチから整えることも大切だと思います。

満足する家づくりのために絶対必要なこと

家づくり講座や無料相談など、家づくりの方法を教えてくれるところはいろいろあります。

あれもこれも熱心に情報収集するとかえって何がいいのかわからなくなるし、それに、あれもこれも取り入れていたら予算なんてあっという間になくなります。

知識はとても大事です。知識がなければ説明してくれる住宅会社の営業さんの良し悪しもわかりませんから。

それと同時に、絶対に必要なことがあります。むしろこれがないと後悔することが多くなるかもしれない。

それは、

自分たちにとっていい家は何かをはっきりさせておくこと

おしゃれな家がいい、とか、断熱性能のいい家がいい、とか、そういう表面的なことではなく。

生涯にわたって続く価値観、のようなことです。

だって今からつくるその家は、この先の人生の土台となる場所ですから。

そんな抽象的なこと?って思うかもしれませんが、そういう抽象的な価値観がベースにあってその都度その都度の目先の欲しい物が決まってきます。

ベースとなる価値観を意識しないまま家づくりの情報収集だけしていると、あっちの会社で言われたことこっちの会社で言われたことネットで書いてあったこと、良さそうにみえることばかり増えて決められなくなっていきます。

素敵にみえるもの、性能の良いものは、あふれています。目先の欲しい物を集めることが家づくりではありません。

生涯にわたって心を満たす場所をつくることが家づくりです。

そのベースとなる価値観を意識していないと、何があればその価値観を満たすのか判断できません。

ネットの情報や営業さんの言葉に影響されることなく、自分たちが本当に望んでいることを手に入れること。当たり前なようでこれがとても難しいのです。そして、そういう家づくりをしている人はとても少ないように感じます。

目先の欲しい物を集めることが家づくりではありません。

心を満たす場をつくること、ハウジングコーチの家づくりはそんな家づくりです。