よつば暮らしデザイン室

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Monthly Archives: 12月 2020

2020年、家での時間が変わりましたか?

2020年は住まいの役割が大きく変わった年でしたね。

リモートワークをせざるを得ない状況になった人、おでかけしないでおうち時間が長くなった人、今までケーキなんて作ったことなかったけど子供とお菓子づくりした人も多いのでは。

自粛が広まった5月にこのようなアンケートをFacebookでしました。

28人の方がお答えくださいました。ありがとうございました!

①今まで家に興味なくて優先順位低かったけど大事だと思うようになった
 :5票 
②今まで何となく感じていた不満をさらに感じるようになった:4票 
③今までも家での時間は好きだったけど改めて好きだと思うようになった
 :10票 
④家にいる時間が長くなって手を加えたくなった、すでにした(模様替え、DIY,リフォームなど):9票

ここでは③④が多いです。「今までも家での時間は好きだった」と言う人が意外といるんですね。実際に何か手を加えた方も5月の時点で何人もいらっしゃいました。ダンシャリした、って方が多いかな。

②がもっといるかな、と思ってたんですよ。今まで目をつむってやりすごしてきたところが目に触れる機会が増えて嫌になる、とか。

私と交流のあるFB友達のかたは日頃から暮らし方上手の方が多いかも。

今年のような外出自粛や人との交流が減って感じたのは、「家・家族」というのが人間の基盤なのだなということ。制度としても場所としても。

何かあったら立ち戻るところ、支えとなるところ、助け合うところ、失うと経済的にも精神的にもダメージ大きいところ。

収入が減って住宅ローンが払えなくなる、というニュースを何度も目にして私も何度か記事に書きました。

親と子、兄弟姉妹、という家族の形態が不安定な人にとってはとても苦しい1年だったとも思います。
シェアハウスが増え、定住しないどこでも住めるサブスクも出てきました。
血のつながりだけが家族、ではない時代だと思います。

「心から信頼し助け合える人との繋がり」これからはそれがますます強くなるでしょう。

「好きなものに囲まれた暮らし」というようなキャッチフレーズがもてはやされてました。でも私が本当に必要だと思うのは「大切な人と大切なものだけがある暮らし」だと思います。

「私はこれ」と思える確かなものがある人は強いと思います。

思いもよらない事態となった2020年、
あなたにとって「私はこれ」と思える時間、もの、こと、は何でしたか?

グリーン住宅ポイント制度がはじまります

年末もさしせまった中、国交省から新たな制度が発表されました。

グリーン住宅ポイント制度

新型コロナの影響で落ち込んだ経済の回復を図るため、省エネ住宅などを取得する人へ、商品と交換できたりテレワークや感染予防対策の追加工事にあたられるポイントを発行する、というものです。

令和2年12月15日から令和3年10月31日までに、工事請負契約または売買契約をした方が対象です。

確実にお得な制度ですので、この期間にあてはまる方はぜひ活用してください。

住宅新築の場合、もらえるポイントが最大100万ポイント=100万円相当です。100万ってなかなか魅力的ですね。

誰でも100万もらえるわけではなくて、まず基本として
①高い省エネ性能を有する住宅として
「認定長期優良住宅または認定低炭素建築物または性能向上計画認定住宅またはZEH」
を取得すること。これで40万ポイント。
これに特例として「東京圏から移住するための住宅か、三世代同居仕様の住宅か、多子世帯の住宅か、災害リスクが高い区域から移住するための住宅」の場合、上乗せして30万ポイント。

なので100万もらえるのはそもそもの条件が限定されます。

基本ポイントも上記の①高い省エネの性能を有する住宅の40万ポイントの場合と②省エネ基準に適合した住宅の30万ポイントと差があります。

①のほうが制度としてハードルが高いです。①の4つある制度のうち認定長期優良住宅は省エネに関していえば②と同等基準ですが耐震等級2や劣化対策も必要です。

いずれも、着工前に申請期間がかかります。着工してから「そういえばこの制度って使えるんですか?」って聞いていては遅いです。
こういった制度、依頼先の工務店によっては積極的に教えてくれないこともあります。令和3年10月31日までに契約予定なら使ったほうが明らかに得ですから、「グリーン住宅ポイント使いたいです」とはっきり言いましょう。


もしこれに適合する住宅を建てるのに費用がかなり上乗せになる、なんてことを言ってきたら、その会社はやめたほうがいいでしょう。これに適合しない省エネレベルって、相当低いですから。

メンテナンスフリーの素材ってどんなもの?

素材選びの時、メンテナンスフリーのものがいいです、と言われるお客様がいらっしゃいます。

外壁や床材や屋根材や水回りの設備などなど。

メンテナンスフリーといううたい文句のものはありますが、基本的にメンテナンスしなくていいものなどこの世にはない、と私は思います。

風雨にさらされたり、日々の生活で人が歩いたり物を置いたり、水がかかったり、陽があたったり、地震で揺れたり。

家ってそれなりに過酷な状況なわけです。

メンテナンスフリーではなく、メンテナンスがしやすく補修が効く、そういうもののほうが結局は家が長持ちします。

例えば、木に見えて実は木目のプリントされたもの、というドアなどはとても多いですが、これらは表面材がうすく接着剤で貼られているだけなので剥がれたら中身が見えてみっともないだけです。破れたり傷がついたら補修したとしても跡がのこります。

無垢の木なら、傷がついてもへこんでも、中身は木に違いないので表面を削って磨いて塗装すれば新品同様です。

よく外壁た屋根で使われるガルバリウム鋼板をメンテナンスフリーという人がいますが、ガルバリウム鋼板でもメンテナンスは必要です。

特に外壁は、どんな素材であっても継ぎ目のシーリングが劣化します。使っている素材そのものの補修よりこのシーリングの補修のほうが重要です。ここが劣化するとここから水が外壁内に染み込みますから。

ガルバリウム鋼板は鋼板にメッキ加工がされたものです。このメッキの部分の耐久性でガルバリウム鋼板の耐久性が決まります。メッキされているわけですから、傷がついたりしたらそこから劣化して錆びることも十分考えられます。

どんな素材でも、メンテナンスフリーを望むなら、マメに手をかけてチェックすることです。まるで真逆なことですが、結局それがきれいに長持ちさせることになります。

人が住んでいない家は傷みが早いっていいますよね。実際そうなのですが。

住んでいる人によって、家はずいぶん変わります。何十年と経っている家をいろいろみると、その違いに驚きます。

ていねいに使う、大事にする。物も家も人間も。同じことです。

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