よつば暮らしデザイン室

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注文住宅の打ち合わせ
めんどくさい施主と思われずに要望を叶える3つのポイント

家づくりに熱心なかたは、本を読んだりSNSを活用したり、専門知識をつけるかたもいらっしゃいますね。

SNSを見ていると時々こんな投稿をみかけます。

「めんどくさい施主って思われたらどうしよう」

一生に一度の家づくり、高い買い物、後悔したくないし、いい家にしたい!
だから勉強するし、情報もたくさんほしい、ひとつひとつ納得いく選択をしたい!ですよね。

ところが、そう思えばそう思うほど、要望が細かくなり打ち合わせが長引き、長々とメールを送り、やりとりが頻繁になります。
標準的な人より担当者さんの労力を使うことになります。

家づくりに限ったことではありませんが、
相手の労力を割くことは基本的には相手からめんどくさがられます。

相手にいやな思いをさせずに「めんどくさいことを言う」というスキルが必要になってきます。

私は注文住宅の打ち合わせを担当する建築士です。
めんどくさいお施主さんもいくつも担当してきました。
担当する建築士として
こうだったら喜んでやっちゃう!というポイントを施主であるみなさんにお伝えしますね。

目次
1.なぜ「めんどくさい施主」と思われるのか
2.めんどくさいことに対応してくれる会社を選ぶこと
3.手間のかかったお施主様の例その1
4.手間のかかったお施主様の例その2
5.大事なのは嫌がられないこと
6.ポイント①要望の伝え方
7.ポイント②相手を下にみない
8.ポイント③家づくりが楽しい!楽しみ!という気持ちを抑えない
9.まとめ

1.なぜ「めんどくさい施主」と思われるのか

調理家電を活用するためのキッチン収納レイアウト

あなたが検討中のその間取り、
キッチン後ろの収納、
それで足りますか?

新しい家には時短になる調理家電が欲しい!
今の住んでるところは賃貸アパートだから狭くて調理家電が買えない!

そう思ってるならキッチン後ろの収納が余裕のあるスペースかどうか
しっかり確認する必要があります。

せっかく時短になると思って買ったのに、
置く場所なくて動線がわるくなったら時短どころか
イライラの原因です。

家づくり検討中にかたに向けて
調理器具を置いて家事ラクを実現するためのキッチン後ろの収納パターンをご紹介します。

この記事を書いている私は

目次
1 よくあるカウンター収納に家電は全部並ぶ?
2 調理家電を置くための収納パターン
3 カウンターの上に家電を並べる場合
4 家電収納を利用する場合
5 収納ラックを利用する場合
6 まとめ

 

1.よくあるカウンター収納に家電は全部並ぶ?

よくある対面キッチンの場合
後ろの収納はこんな感じです。

上のキッチンの場合、カウンターは180センチです。
一般的にも180センチのシステムキッチンの収納をつける方は多いです。

さて、ここに家電を並べるとどうなるでしょう。

電子レンジ、炊飯器、トースター、電気ケトル、コーヒーメーカー

並べてみるとこうなります。
すでにカウンター上はいっぱいです。

ホットクックに代表される電気圧力鍋
下ごしらえに大活躍のフードプロセッサーやブレンダー
スムージーつくりのジューサー
共働きで時短が最重要!っておうちにはいくつかあるのではないでしょうか。

ところが、この収納の配置ではホットクックは置けません!

180センチのカウンターだけでは調理家電はあまり置けない!
ってことは頭にいれておきましょう。

2.調理家電を置くためのキッチン収納パターン

では、時短がかなう調理器具がおけるキッチン収納のプランってどうしたらよいでしょうか。
カウンター180センチだけでは置けないことは確かです。

まず思いつくのが

カウンターを長くする

システムキッチンの収納の場合、45センチ、60センチ、75センチ、90センチのキャビネットを組み合わせて収納をつくっていくことが多いです。

180センチに45センチを追加して225センチのカウンターにする。
180センチに90センチを追加して270センチのカウンターにする。
といった具合です。

大きければたくさん収納できるのは確かですが、費用もそれなりにかかりますよね。

180センチにホットクックが追加できるくらいの長さとなると
240センチは欲しいところです。

キッチン背面にカウンター収納240センチを置いたらどうなるでしょうか。

ここで気を付けてほしいのが、
ゴミ箱の置き場です。

分別するためにゴミ箱は3つある、という方もいると思います。
すべてをキッチンにおいておく必要があるかどうかも含めて
ゴミ箱置き場をどこにするかはキッチンレイアウトではとても重要です。
何しろ絶対に必要なものだし、スペースもそこそこ取りますからね。

240センチのカウンター収納すべてを引き出しにすると
ゴミ箱置き場がなくなります。
残り

後ろのカウンターを長くする

食器棚を無くしてカウンターだけにすると270センチのカウンターができます。
この場合、食器はすべて引き出しに収納ですね。
食器を引き出しに収納するのはおすすめですよ。
食器棚よりも、奥のものが取り出しやすいので。

ただ、食器が見えないので
食器が好き♡という人には物足りなさがあるかも。
そういう場合は、
【見せる収納】の場所をつくるといいですね。
厳選したお気に入りに食器を並べる感じです。

家電収納を利用する

蒸気を吸ってくれる家電収納を使うという手もあります。
この場合は炊飯器、ケトル、コーヒーメーカーが下にくるでしょう。
このタイプの家電収納はカウンター収納よりセンチより高めです。

家電収納の内部に炊飯器とケトルを置くと
上にホットクックが置けます!

カウンター下を家電収納とゴミ箱置き場にすると
引き出し収納が少なくなります。
だからといってゴミ箱置き場を無くすとどうなるでしょうか。
缶や不燃ゴミのように時々出るもの、キッチン以外で出るもの
これらは必ずしもキッチン内部になくてもいいと思います。
でも、可燃ゴミはもちろん、パッケージに多いプラごみ、紙ごみはキッチン内部に置いたほうがいいでしょう。

ゴミ箱は、どんなに物を減らしても、どんなに狭くても
必ず置く必要のあるものです。
こういうものは優先的に位置を確保しましょう。

キッチン前を利用する

対面キッチンでもこういう間取りにしてしまうと
後ろの収納が狭くて調理家電を置くスペースが難しくなります。

後ろだけじゃなく、
横に収納があればいいですが。
こんなふうに。
キッチンすぐ横にあることがマストです。

注文住宅の実力ある会社かどうか見極めるためにはこの方法!
工務店の見分け方

注文住宅を建てるなら

いい提案をしてくれて、性能もデザインもよくて、信頼できる会社に頼みたいですよね。

「いい家」がほしければ「いい会社」を見つけることは必須です。

でもそんな会社どうやって見つけるの?
ハウスメーカーや工務店、たくさんあって、どこもそこそこいい会社だとは思うけど。
この会社で建てたい!って思える会社の見分け方を知りたい
って思っていませんか?

検索すると星の数ほどの会社が出てくる中で、素人であるあなたが
会社の良し悪しを見抜くことはそう簡単ではありません。

特に、工務店は数も多いですが、情報も乏しく、実態がわかりずらいです。
規模も、体制も、特長も、方針も、ピンからキリまでです。

でも工務店は、ハウスメーカーよりはお値打ちであることも多く、
地域密着で融通が利きやすいなど、
メリットもたくさんあります。

ここでは、工務店の会社としての実力の見分け方をお伝えします。

この記事を書いている私は
設計事務所や地域密着の住宅会社に建築士として勤めた後
2013年に独立
今は、地元の工務店さんを通して家づくりの設計者として仕事をしています。
いろいろな工務店さんと家づくりをしていく中で
どの会社にも特長があり個性があり
良いところ悪いところがあることを知りました。
そこでわかったことを
家づくりを依頼するお施主さんたちに役立ててほしいと思い
発信しています。

 1:家づくりの実力とは

家づくりの実力は2つあります。

家そのものの性能の良さと、
会社の体制の良さです。

家そのものの良さは、
耐震や断熱といった数値でわかる実力から
使う素材の良さ、
実際に施工する職人さんの腕の良さ
といったことがあります。

説明する会社からみてもアピールしやすいですし
お施主様から見てもわかりやすい部分です。

でも、家づくりはそれだけで決まりません!

家の性能向上のために研究熱心かどうか
そういったインプットされた引き出しをたくさんもっているかどうか
それをお施主様に合わせて提案できるかどうか

こういったことができて初めて
お施主様それぞれに合わせた「いい家」になるからです。

いい家にするために常に情報や知識に敏感かどうかは
個人にもよりますが
会社の体質やトップの人間の考え方によることがとても大きいと感じます。

トップの人間が知識を常にアップデートさせることを意識していないと
実務に追われる社員たちはなかなか知識を蓄える機会を得られません。

どの工務店も、
自分たちのつくっている家は「いい家」だと思っています。
でも、今までの経験という妙なプライドから
新しい知識を毛嫌いする工務店が多いことも事実です。

今まで思い込んでいる「いい家」をアピールすることばかりで
それとは違う方法に目を向けることを
おろそかにしている工務店が多いことも事実です。

いい家にするための勉強を惜しまず
自分たちのやり方をアップデートすることを怠らず
お施主さまへの提案を欠かさない

そういう工務店に巡り合えれば
きっとあなたにとっての
いい家づくり
ができるはずです。

 2:工務店を見分けるためにあなたに必要なこと

あなたが出会った工務店が実力あるかどうかを見分けるために
あなたに鍛えてほしいことがあります。

質問力です。

工務店が、自分たちの良さをアピールするだけでなく
その工法や材料を選ぶ理由
そこにいたるまでの勉強の過程
といったことを
ぜひ聞きだしてください。

「この断熱材を使っているメリットとデメリットを知りたいです」
「私たちの要望からこの間取りになった理由はなんですか」
「他の換気システムもあると思うんですけど、それとこれとの違いはなんですか」
「この外壁材を標準仕様にしている理由はなんですか」
「この間取りの動線をもっとよくする方法ってありますか」

といった、家そのものについての理由と効果をまずは聞いてください。

「これが標準ですよ」
「一般的にこうですよ」
「今までも特に不具合はないですよ」

といったあいまいな答えではなく

「性能を比較するとこれくらい劣りますが、コストはこれくらい抑えられます」
「こちらのシステムではこういった効果があるのでこれを使うことをお勧めしています」
「ここがこうだとこうなりますので、この間取りでお客様のご要望に合うと思います」

というように、
誰が聞いても同じように比較できる回答を示してくれたら合格です。

家づくりについて深く考えていなければ
こういう回答はできないはずです。

家そのものだけでなく
会社の体制についての質問はこのような感じです。

「現場での不具合を今後の施工に生かすために定期的にしていることはあるんですか」
「新しい工法に見直す機会はあるんですか」
「現場の職人さんへの指導ってどのようにされているのですか」
「施工要領書はあるのですか」
「設計や施工のみなさんは新しい知識を増やすための勉強会やセミナーに参加してるんですか」

といったことです。

家の性能向上のために意識して時間をかけているかどうか
確認してみましょう。

実務に追われる人にとっては
意識しなければこういう時間をとることはできません。
だからといって
実務だけをこなしていては性能向上にはならないと思います。

 3:質問するときに意識してほしいこと

工務店に質問する時に意識していただきたいことがあります。

それは、あくまでも
いい家づくりをしたい、
という純粋な想いをもって質問することです。

会社のあら捜しや
こっちも知識もってるんだよという上から目線な態度は
相手に伝わります。

それはあなたにとって何の得にもなりません。
警戒心も持たれて、かえっていい提案をしてくれないかもしれません。

自分たちの特長や工法の良さを説明することは
おそらくどの営業さんも長けてるはずです。
マニュアル化されているでしょうし
教育もされているでしょう。

でも、そこに至るまでの試行錯誤や
その工法や材料の良し悪し
他社のこととの比較は
家づくりのことを日ごろから考えていなければ語れないことです。

自分たちの家づくりはこういう方針なんです!
こういうところが難しいけれどこうすれば補えると思っています。
そういうやり方もありますが、〇〇な理由で私たちはこうしています。

工務店があなたに
上っ面のセールストーク以上のこと話してくれるように
聞きだす能力を磨ければ
この後の家づくりに役立つ情報も聞き出せます。


 4:うまく話を聞き出したら注意すること

あなたがうまく理由と効果を質問して
工務店からもすらすらと答えが返ってきたとします。
家づくりのことを真剣に考え
こちらの質問にもていねいに答えてくれる
対応の良い工務店かもしれません。

ただし!!!
その話の中身が妥当かどうかはまた別の問題です。


いくら体制や社風がよくても
あなたが望む性能や施工でなければ、
あなたにとって価値のないことです。

家そのものの性能と
会社の体制の良さ

どちらもそれぞれチェックする必要があります。

対応や人柄の良さは家づくりで大事ですが
話しの中身や家そのものの性能はもっと大事です。

対応がていねいだったり
話しをきちんと聞いてくれたりすると
「いい工務店」「いい会社」と思いがちですが
そういう会社が性能のいい家をつくっているかとは限りません。

家の性能とはどういうことがあるのか
あなた自身が知識を得て
望む性能かどうかを見極める必要があるのです。


こんな質問してこんな回答がきたけど、これってどうなの?
この間取り提案されたけどいまいちピンとこない
この会社のここはいいけど、あの会社のこういうとこもいい、迷ってる

そんな方のお悩みにお答えします!
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