よつば暮らしデザイン室

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Monthly Archives: 3月 2018

人生最後の住まいをどうしたいか考えたことありますか

高齢者のリフォームについていろいろ聞く機会がありまして。介護や相続が絡んでくるんですよね。世知辛い話も多いようです。

みなさんそんな話は他人にはしないから、調停とかって他人事と思ってるかもしれませんが、けっこう身近にあるのですよ。

話を聞いていて感じたのは、

体が悪くなってから考えていたのでは遅いということ。

70代80代になって体が思うように動かなくなり、そこそこ元気で動けてはいるものの、面倒なことを考えたり動かしたりする気力は無い。

そんな状態になってからでは遅いのです。

その状態になると、家の中を片付けようにも面倒になる、かといって子供たちに勝手にいじられるのは腹立たしい、話し合いも誰が世話を見るのかなど冷静に話を聞くことができない、とにかく、揉める。

そうなってから、お金の話や介護の話を親子で話し合おうとしても、うまく進まないように思います。

親の言い分、子の言い分、それぞれあって同じ意見にすんなり納まることはそう簡単にはないでしょう。

だから、体も気力も判断力も、そしてこれが一番大事、資金もある時に考えておかなければいけないと思います。

終活っていうと70代80代の人が多いそうですが、そのタイミングでリフォームに費用をかけられる人はよほど資産をお持ちか高額年金をもらってるかでしょう。やるとしたら、介護保険でできるような必要に迫られた程度です。

退職して現役の収入がなくなってからリフォームにお金をかけてしまうのは生活費や医療費に影響がでます。優先順位からいったらそちらのほうが先でしょう。

高齢者のリフォームで考えること、そもそも、最後はどこに住みたいか、です。

慣れ親しんだ今の家に住み続けたいのか、便利な街中のマンションに引っ越したいのか、憧れの田舎暮らしをしたいのか、至れり尽くせりの施設に入りたいのか、最後まで自由気ままに暮らしたいのか。

体力も気力も思い通りにいかなくなる前に、自分がどうしたいか考えないと、結局周りを巻き込んでもめごとをおこし誰にとってもいい想いは残りません。

人生の最後にもめごとを起こすって悲しいです。

そうならないうちに、自分が今後の暮らしをどうしたいのかを日頃から家族と話しあって置く必要があると思います。

子供の立場としては、親の世話をどうするかは兄弟姉妹で話し合いを何度もする必要があるでしょうね。一度や二度では後になって考えが変わることもあるから。

それと、やっぱり最後はリアルに顔を合わせる身近な人間関係って大事だなって思いました。距離が遠いと手遅れになることもありますから。

 

4月14日(土)「空き家・悩み事相談」@岡崎市りぶら

地元の専門家があなたの困り事の相談を伺います。無料です。

 

ナチュラルテイストの漆喰の家/完成見学会@みよし市

洗練されたナチュラルテイストの家が完成しました!

奥様がとてもセンスの良い方で。

そんな奥様の好みにこれなら合うだろうということで工務店さんが選んだ素材が「南欧漆喰」です。

内部だけでなく外壁にも使っています。

海外の塗料や素材はたいていDIYできるようにできているところも魅力です。自分で塗れちゃうんです。

何年かたって汚れたりしたら自分でちょっちょっと補修できます。

やっぱり素材選びは重要ですね。出来上がった風合いがとても素敵です。無垢の柱にもとても合います。

最近は新建材でも木目のものや塗り壁風のクロスなどあってかなり本物に近い見た目になっています。

でも、やっぱり本物の風合いにはかなわないですね。

漆喰は風合いの良さだけでなく、吸湿性があったり静電気がおきにくかったりするので実際に空気環境にも良いのです。

実は、このお客様はプランニングの時になかなか前に進まなかったのですが、ハウジングコーチを受けたことで方向性が定まったようです。

家づくりの最初は言いたいことが言えなかったり、自分でも何を望んでいるのかどうしたいのかうまく言えないものですが、ハウジングコーチで自分の想いをわぁーーっと一度出しちゃうとそのあとスムーズに話せるようになる方もいらっしゃいます。

言葉に出せないからといって何も感じていないわけじゃないんですよね。

口に出せないからといって気持ちを保留にしたまま家づくりを進めることは絶対よくありません。この先何十年と残念な想いのまま住むことになります。

思う存分自分の想いを発揮して家づくりをして欲しい、ハウジングコーチはそのためにいます。

そんな奥様の想いがつまった「南欧漆喰の家」の完成見学会です。

3月24日25日

愛知県みよし市

お問合せは井藤工業 0120-894160

または、私のFacebookメッセージでも受け付けます。

お気軽にどうぞ。

 

価格以上のものを受け取れないもったいないお客様

たまーに、このお客さんもったいないなーって思う方がいます。

私たち専門家の意見を素直に受け入れない人です。

今はプロ並みの情報がネットで手に入るので、設備や素材など自分たちの欲しいものを次々出してきて「これいくらか見積もりください」って言い、デザインや間取りも自分たちの意見を主張してきたり。

熱心に調べてやりたいことをいろいろ言うのはいいんですよ。

ただ、なんというか、こちらのことを「それをただ言う通りに実行してくれる人」「仕事だからやってくれて当たり前」みたいな雰囲気を感じると・・・。

必要以上のこと言わないほうがいいな、って思っちゃいます。

これ、すごくもったいないです。

どのお客様にも同じように真剣に考えて家づくりに取り組んでます。でも、やっぱりそこは人間関係なので話をきいてくれそうなお客様だと「こうしたら喜ぶんじゃないかな」って思えば提案もするし、「あの人の好みならこっちのが安くていいな」って思って違うメーカーの製品教えたり。

お客さまはプロデューサーです。私たち設計や工務店の知識やアイデアをどれだけ引き出せるか、それはお客様の力にかかってます。

プロの知識とアイデアを目いっぱい引き出すこと、それが「お客様」という立場の人の最大の仕事です。

お客さまとプロと、互いにリスペクトできる関係が築けたとき、それはそれは最高に家づくりの醍醐味が味わえます、お互いに。

以前、家が完成して引き渡しの時、「家ができたのはうれしいけど、打合せがもうなくなっちゃうのはさみしいな」っておっしゃたお客様がいました。

泣けちゃうくらいのほめ言葉です。

そんな家づくりができたら、その先の暮らしは幸せにきまってます。

 

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