よつば暮らしデザイン室

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Monthly Archives: 1月 2021

新築間取りで甘く見ると後で困る場所TOP3

新築を考えてるみなさん、夢が広がりますよね。

間取りやインテリア、頭を悩ませるけど楽しくもあり、家づくりの醍醐味です。

間取りを考える場合、最初はざっくりとリビングはここにこれくらいでキッチンはこれくらいほしい、玄関はここかな、って考えていくと思います。

収納も、ウォークインクローゼットはこれくらい欲しくて、掃除機はここで、玄関収納はこれくらい、ってことはみなさんだいたい想像つくと思います。

ざっくり考えていくのはいいのですが。後になって「これのスペースがない、いれようとすると面積増えちゃう・・・。まぁ、なんとかなるか」と強引に入れざるを得なくなることが多い場所があります。

部屋干しの場所
分別ゴミの置き場所
リビングで使う物の収納場所

間取りを考えるうえでまっさきに思い浮かぶような場所ではないですね。でも、地味だけど確実にいるし、目につくところにあると目障りなものです。

◎部屋干しの場所

部屋干しはしない方もいるかもしれませんが、ようするに、雨の日や冬場の乾かない洗濯物を干す場所です。
何も想定してないと、リビングや寝室に市販の物干し置いていつも洗濯物が目に入る、なんてことになってしまいます。
せっかくおしゃれにインテリアを選んだり壁掛けテレビにしたのに、部屋の片隅に洗濯ものがぶら下がってるなんて、嫌ですよね。

お風呂の浴室乾燥で乾かす、衣類乾燥機を使う、っていうかたもいます。お金と燃料を使うことに抵抗ないならそれもありでしょう。

晴れた日は2階のバルコニーに干すという人なら、2階廊下をちょっと広めにして部屋干しコーナーにすると便利です。

こちらはファミリークローゼットの横に室内干しをつくりました。目につくところなのでアイアンでちょっとおしゃれさも忘れずに。

冬場はエアコンつけてるリビングが乾燥してるからそこに干したい、っていう人もいますが、洗濯物がリビングに干してあることに抵抗ないならいいですが。
新築するのにそれを想定してるのは、かたづかない部屋へまっしぐら・・・な気がしますね。
せめて、目につかないような部屋干しコーナーをリビング横につくることをお勧めします。

◎分別ゴミ置き場

これもけっこう場所をとります。
最低でも2つは大きいゴミ箱いりますよね。缶ビンはその都度外に出すとか、不燃はその都度外に出す、っていう人もいるかと思いますが。
だとしたら勝手口は必須でしょうね。

システムキッチンの背面収納にゴミ箱スペースが組み込まれているものもあります。それでよければいいですが。
その分他のものの収納場所がないことになるので、持ってる食器や調理器具の量をよく考えて選んでくださいね。

パントリーに組み込む方が多い気がしますね。下の方は扉をつけずに。そういう場合はある程度使うゴミ箱を想定しておいたほうがいいかと思います。上に蓋が開くタイプだと棚にぶつかる、ってこともありますから。

家族みんなが使うものでもあるので、あまり奥まったところとか、キッチン作業の邪魔になるところだと使いにくくなるかもしれません。

◎リビングで使う物の置場所

リビングテーブルやダイニングテーブルに物が出しっぱなしな生活が当たり前になってるお家は、これが不十分な可能性大です。

物は使っていない時は収納場所にある、これがかたづく家の原則です。
そして、収納場所は使う場所の近く、というのも原則です。

リビング階段のこちらのおうちは階段下がリビング収納の拠点です。けっこうな収納量です。

リビングで使う物って実にさまざまで、そして各家庭によってほんとに違うんですよね。
本だとかDVDとか子供の物っていうのはわかりやすいほうで。
いつのまにか溜まってる紙もの、ついつい手を出すお菓子、何かのときに使うハサミなどの文房具。
ほぼ無意識に使っているものこそ、ちらかりやすい物です。
それらを収納する定位置をつくっておかないと、いつもなんだかちらかってるリビングへまっしぐら・・・。

そうならないためには、今の暮らしでリビングやダイニングで使っているものを意識してみることです。
だしっぱなしになってる物はなんですか?

家づくりは夢が広がります。
ついつい憧れや目先のおしゃれなものに目がいくと思います。
それはそれで大事なことです。
でも、住んでからも素敵さを維持したいなら地味な「生活」の部分にも気を配った間取りが必要だと思いますよ。


家づくりのプロが親しい人にするアドバイスとは

あなたに仲の良い友達に家づくりのプロがいたら、ご自分の家づくりの時こんなことを聞くんじゃないでしょうか

「今度家建てるんだけどアドバイスある?」

それに対する返答がこれだったらがっかりしますか?

ツイッターで見かけたのですが、ものすごく納得してしまいました。プロがおすすめしているのに、聞いたほうからは「望んだ答え」じゃないっていうもどかしさ。

私も似たようなことこたえると思います。サッシと断熱と基礎と耐震等級3、ってこたえるかな。

このツイッターに書いてあることも、私がおススメする断熱だとか基礎だとかも、家の中身のことです。車でいったらエンジン、人間でいったら骨とか筋肉とか血行とか、料理でいったら栄養素とか。

たぶん皆さんが望む答えは、どうしたらおしゃれな家になるかとか、お得に建てられるコツとか、どういう設備がいいかとか、どこの会社がいいだとか、そういう答えなんでしょうね。

でもね、お得より使い勝手よりおしゃれ感より、安全と快適性のほうが、
ずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと
大事なはずです。

安全や快適性ってどこで建ててもしっかりやってくれてるんじゃないの?
って思うかもしれませんが、そうではありません、残念ながら。

耐震等級3じゃない家なんていくらでもあるし、2020年から義務化されるはずだった断熱性能でさえできない零細工務店が多いからという理由で延期になりました。住宅業界のレベルの低さを物語っています。

家づくりは、表には出てこない部分、素人ではわからない部分がたくさんあります。そういうところで家の性能は決まります。だから、性能を確保するために必要なことをこのツイッターの人は言ってるわけだけど。

プロにしかわからない部分って、作る側の裁量で決まってしまいます。わからないからお任せにしていい、ではないんです。むしろ、そこの違いで工務店なりハウスメーカーなり選ばないと、とんでもないことになります。同じ2000万なのに中身の価値がそれに見合ってないことになります。

そしてそれが一生続きます。数年で家建て変えるならいいけど。インテリアや設備は変えるけど中身は変えることはほぼ無理です。

キッチンやお風呂のグレードあげるより、サッシと断熱と構造にお金かけましょう。一生の快適性が違います。

おうち時間を心地よくする照明器具

最近はダイニングやキッチンにペンダントライトを使う方が増えてきました。照明器具も大手の器具メーカー以外でおしゃれなものがとてもたくさんあります。

その中でもペンダントライトは照明器具以外の分野の物づくりの方が手掛けた物が増えています。クラフト系のマーケットイベントに行くと木工作家さんや陶芸作家がランプシェードを売っていることも多いですね。

ペンダントライトは低い位置にあるので目に留まりやすくインテリアのアクセントなります。照明器具ひとつで部屋の雰囲気はぐっと変わります。

照明器具って新築や引っ越しで最初に取り付けたらずーっと同じものを使い続けることが多いと思いますけど、ペンダントライトを変えることで冴えない部屋からおしゃれな部屋にイメージチェンジしてみてはどうでしょう。おうち時間が増えた今、おうちに投資することは毎日の暮らしの心地よさをアップすると思います。

3RD CERAMICS

多治見にある陶芸工房です。個人作家でもなく大きなメーカーでもない「第3の陶芸」のあり方を模索してものづくりをする工房です。
このペンダントランプをインテリアショップで見つけた時まさにひと目ぼれ。陶器という固い素材なのにこのやわらかな印象。ランプの見え方も絶妙です。ナチュラルなインテリアにもビンテージなインテリアにも合いそうです。

TRACE FACE LIGHT

こちらは瀬戸にある陶芸の原型メーカーがインテリアアイテムの企画会社と共同で製作したもの。これも、陶器とは思えないニット柄がやわらかな印象を与えてくれます。

瀬戸、多治見、土岐、美濃。愛知の北、岐阜の南東。
このあたりは陶器の産地で小さな工房や個人の作家さんがほんとうに多いところです。どんどん減少していってるけど、大量生産ではない地場産業としてのものづくりが続いていって欲しいと思います。

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