よつば暮らしデザイン室

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Monthly Archives: 2月 2018

家の構造見学会で質問すべきこと

家の中身がどうなってるか、知ってますか?中身=できあがったら見えなくなる構造体です。

見える部分がメイクだとしたら構造体はお肌。一生懸命メイクできれいにしてもお肌ボロボロなんて「美しい」とは言えないですよね。

どうしても見た目のデザインに心を奪われますが、家を選ぶ基準はデザインよりも構造体を優先すべきです。

理由は2つあります。

①見た目のデザインはインテリアコーディネートで後からでもなんとかなるけど、構造体はどうにもできない。

②10年後20年後の生活の質に大きく影響するから。

柱や梁や土台の種類、耐震強度の取り方、断熱材の種類、それらが何を使っているかで10年後20年後の家の健康状態が全然違います。

それを確認できるものとして工務店がよくやるのが「構造見学会」です。

建築中の家で柱や梁が全部取りついて壁や天井でふさぐ前の状態を見せるものです。

家を建てたいと思うなら、必ずこれはいろいろ行ってください。そしてこう質問してください。

「なんでこれを使っているのですか?なぜこれがいいのですか?」と。

家づくりは「これが正しい家のつくりかた」って言いきれるものがありません。材料も工法もいろいろな考え方があっていろいろなやり方があるからです。

ただ言えることは、何でもいい、とりついていればいい、ではないということ。

断熱材が既定の数値をみたしていればそれでいいわけではありません、柱があればいいわけではありません、筋交があればいいわけではありません。

標準的に多く使われているからこれを使っている、が理由なところは家づくりの考えが甘いです。いい家づくりをしよう、という意識があまりないといえます。

どういう考えをもって家づくりをしている、だからこれを使っています、という説明を聞いてください。

よく「これが標準仕様です」と工務店は言いますが、それはその工務店の標準であって世間の標準でも家づくりの標準でもありません。そもそも「標準」があいまいです。多くのところで採用されてるから標準ってわけでもありません。

家づくりはデザインよりまずは質を求めるべきです。

そしてそれをきちんとわかるように説明してくれる工務店を選びましょう。

みんなちゃんとつくってるでしょ、って思うかもしれませんが、けっこう違いますから。やっぱり安いところはそれなりです。そしてそれは10年後20年後に差が出ます。

「標準ですよ」の言葉に惑わされないように。

 

 

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スマホで家具を買いますか?

昨日行ったインテリアコーディネーター三宅利佳さんのトークライブ、

名古屋会場のゲストは岐阜県高山市の家具店、家具木の國屋の舩坂康祐さん。

「スマホで家具を買う時代!?」

家具やインテリアをとりまく市場や経済状況の分析がとてもわかりやすくて、業界向けセミナーの趣きでした。

ネットで物を買うことはめずらしくもなんともないですが、みなさんは何をネットで買いますか?

ネットでカウンター割合は、本やCD・DVDが約3割、小型家電が約2割、だそうです。

もっと多いかと思ったけど、こんなもんなんですね。

家具は1割くらい。他の品目に比べると少ないんですよね。

ネットで買う理由は「外出しないで買える」「ネットの方が安い」「商品を比較しやすい」だそうです。

私はあんまりネットショップで買わないほうです。専門書とコピー用紙、オフィス用品くらいかなー。

ネットで買うのは、すぐに実店舗で見つからない物、重い物、です。なるべくネットショップは使わないことにしてるので。

なぜなら見て確かめて買いたいからです。色とか素材感とか細部の作りとか。

でもこういう人は少数派かもしれないですね。特にこれからの若い人たちは。スマホをおもちゃにしてるんですから抵抗ないですよね。

ネットで買うなかでも、今はスマホの方が多いそうです。本とかCDだったらわかるけど、家具は画像で確かめたいからスマホで買うなんて、って私なんかは思うけど。

そもそもパソコン持ってない人も多くてスマホでなんでも済ませてしまうんですよね。HPやブログのアクセスもスマホからの方が多いですもんね、アクセス解析すると。

ネットショッピングで売上をのばしているところは、とにかく商品の情報が細かい、使ったイメージがわかるような画像が豊富、そういうことで安心して買えるような努力をしているところだそうです。

これからはネット=スマホ、って考えたほうがいいかもですね。

さて、話しは変わって。

お話ししてくださった舩坂さんは元・楽天の管理職をしていたそうで(といっても30代前半)、市場のデータを提示しての分析とかマーケティングってものをとてもわかりやすく話してくださいました。たぶんこういうことは楽天ではよくあるんでしょうね。話し慣れてるし。

こんなこと、地方の零細工務店ではまずない(笑) 目の前の実務をこなすことしか見てない。せいぜいメーカーの営業さんから市場動向を教えてもらうくらい。社長は考えてるかもしれないけど、そういうことを社内で分析して話し合うとか、まずないですね。

なんか、こういうとこで中小企業がいつまでも中小企業でしかないんだなー、って感じます。視点が違うというか、文化が違う。

楽天の「成功の5つのコンセプト」って知ってますか?よくテレビや本でも紹介されるしググるとでてきます。

これが社内のどの部屋にも書いてあるんだそうです。社員はほぼこれを諳んじてるそうです。よくこれについても話し合うそうです。

私の地域だとトヨタ関係に勤めてる人はとても多いのですが、その人たちの話を聞いていて思うのは、会社の決まり事というか徹底して社員に行き渡ってるんですよね、生産方式とか安全管理のこととかやることが当たり前っていう風潮ができてる。それが行き渡ってることがほんとにスゴイ。

行き当たりばったりで個人の能力でこなしてる中小零細企業はこういうところが弱いですね。絵に描いた餅みたいな社訓じゃなくて社員が目標にできて現場に活かせるものじゃないと。

やっぱり、目標とそのための分析と計画は大事ですね。

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インテリアコーディネートってオシャレにすることって思ってない?

インテリアコーディネートって一部のオシャレな人のものって思ってませんか?お金に余裕のある人のものって思ってませんか?

今日行ったインテリアコーディネーター三宅利佳さんのトークライブ

三宅さんが

「着飾らない日常を快適にしたい」

そうおっしゃってました。

インテリアコーディネートって「装飾すること」って思ってるかもしれませんが、私は「整えること」だと思っています。

物の配置を整える、色を整える、カタチを整える。

足すことはほんのひとさじ。

整えることというのは法則や知識部分です。どうすると美しくみえるか、っていう色やレイアウトのセオリーはあります。インテリアコーディネーターはそういうことを知識として知っています。

センスってそういう知識がベースなんですよね。使いやすい配置とか寸法とか距離感とか数字の部分がまずあって、色の美しく見える組み合わせのセオリーがあって。

それを知ってるから、そこを外しても美しくできることがわかるんです。

何か高級でおしゃれな家具が必要なわけじゃなくて、色や形を整えるだけでぐっと洗練されてきます。

住まいって外でがんばってきた疲れを癒す場所ですよね?そこが快適じゃなかったら、毎日疲れがとれないんじゃない?

衣食住のうち、日本での市場は衣は9兆円、住は3兆円だそうです。ヨーロッパは衣と住の市場規模は同じくらいだそうです。

インテリアコーディネートが一部の人のものじゃなくって、日常を整えるためにもっと身近になって欲しいなと思います。

おしゃれにするためにじゃなくて、自分を心地よくするために。

三宅さんが最後に、インテリアコーディネートも感情の部分が大事、っておっしゃってました。お客様をどのようにどれだけ満足していただけるか。

これはぜひハウジングコーチを使っていただきたい(笑)。

インテリアコーディネーターさんもハウジングコーチ活かせると思うなー。お客様の好みや価値観を知ることができるから。

それともうひとつ、ブログ集客だけで年間40件の個人邸をこなす三宅さん、

「ブログを書き続けるということは、期待に応えること、期待を裏切らないこと」だそうです。

最後にみなさんで記念撮影。

トークのゲスト、家具木の國屋の舩坂康祐さんの話しがこれがまた良くって!元・楽天社員ということで、お仕事のやりかたのレベルの高さを感じました。この話は次に書こうかなー。共有しないともったいないくらいに良かったので。

 

 

 

 

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