Tag Archives: 家づくりの段取り

予算が厳しいからこそうまくいく家づくり

家づくりの話をしているとあれこれとあーしたいこれも欲しいという夢が膨らんでとても楽しくなるものです。

ところが、いざいくらでそれができるのか、自分たちの予算は、という話になると急にテンション下がる・・・、みたいなことがおこりがちなのです。

正直言って予算が厳しくてこれ以上は絶対だせない、と腹をくくっている人の方が確実に欲しいものを手に入れている気がします。

そういう方は打合せ中でも「ここをこうしたい」っていう希望をおっしゃっても「それだとおそらくいくらくらいかかります」っていうと「じゃ、いいです」っとスパーンと話が終わります。

そういう過程を重ねていくことで「こうしたい」と強く希望していることが確実に残っていくのです。「これだけは!」っていうことが最初から盛り込み済みの予算組になるので、ひととり打合せが終わって全体の実行予算を出すときにも大きく変わることがないんですよね。

予算がないからあきらめる、のではなくて、予算を最大限に活かして欲しい物を叶える、という意識はとても大切です。

欲しい物を積み重ねていけば誰だってすぐ予算オーバーしますよ。

本当にほしいものって案外そう多くはありません。

目の前にある欲しい物に目を向けるのではなくて、家全体を俯瞰して、その後の暮らしまで見通して、何があればそれが叶うのかを考えながら打合せはすすめましょう。

【建築士による家づくりセカンドオピニオンをやっています】
工務店との契約前、契約後、いずれもOK。私、佐藤百世に設計を依頼しなくてもOK。
◎工務店チェックリスト差し上げます。
◎効果的な質問の方法を教えます。
提案された間取りについて本当にこれでいいのか、2社までしぼったけどどう決めたらいいのか、間取りはいいけどデザインがイマイチでどう要望をつたえたらいいのか、などなど。
対面またはZOOMで。対面の場合は岡崎市周辺で。
1回のご相談2時間以内 5,000円(税込)
右上のお問合せから、お気軽にどうぞ。

無料相談という名の営業で安心できますか?

家づくりをはじめる時、何からやったらいいかわからない、どこに相談したらいいかわからない、という人はとても多いです。

たぶん一番多いのは、その段階で住宅会社なり工務店なりを検索するということでしょう。

大手ハウスメーカーも候補にあるなら住宅展示場にいきなり行く人もいるでしょうね。

その中で「無料相談」というフレーズに出会うこともあるでしょう。

無料で専門家の話が聞けるんだ。と思うかもしれませんが。

無料ではあるけれど、そこは相談会という名の営業の場です。

家づくり全般について教えてくれるというより、その会社の家づくりについて教えてくれるところです。

それは決して悪いことでも間違ってるわけでもありません。お客様を確保するための当然の行為です。

そこに、家づくり全般のこと、どういう段取りで進めていくものなのか、家の性能ってなんなのか、この間取りで本当にいいのか、そもそも依頼しようとしてる会社は大丈夫なのか、そういう質問をできるはずもありません。

だってその立場にないもん。営業レベルなら自分たちの会社の知識しかないだろうし。

営業の場にいって知識をもらおうとすることは危険です。公平にはならないから。

自分で勉強しましょう。

情報があふれている今の世の中では、知識をもって自分で判断できる人が得をする場面はとても多いですよね。

家づくりも同じです。

一生涯かかるようなお金を投入するんです。毎日毎日そこでこの先何十年と人生を過ごすのです。子供がそこで成長するのです。

洋服を買う、家電を買う、車を買う、とは全然影響が違います。

同じ3000万の家でも、会社によってその中身は全然違います。生涯にわたって得られる価値が全然違います。

自分の人生をよりよく自分らしく生きたいなら、どうか家づくりに本気で勉強して取り組んでください。人生の満足度は必ず上がります。

そんなあなたのお手伝いを私にさせてください。

相談を受けることを目的としています。だから無料ではありません。私の知識と経験は無料で渡せるほどヘナチョコなものじゃないから。

【建築士による家づくりセカンドオピニオンをやっています】
工務店との契約前、契約後、いずれもOK。私、佐藤百世に設計を依頼しなくてもOK。
工務店チェックリスト差し上げます。
効果的な質問の方法を教えます。
提案された間取りについて本当にこれでいいのか、2社までしぼったけどどう決めたらいいのか、間取りはいいけどデザインがイマイチでどう要望をつたえたらいいのか、などなど。
対面またはZOOMで。対面の場合は岡崎市周辺で。
1回のご相談2時間以内 5,000円(税込)
右上のお問合せから、お気軽にどうぞ。

いい会社、いい工務店の見分け方

いい家を手に入れるためには、いい会社に依頼することが鉄則です。

依頼先次第でいい家づくりになるかどうか8割決まる、と私は思っています。

じゃあ、いい依頼先、ってどうしたらわかるの?

特に工務店は規模もやり方もピンきりなので慎重に判断したほうがいいでしょう。

段取りとしては、ネットや雑誌や口コミでいろいろ会社を見つけて、資料請求したり、見学会にいったりして、だんだんその工務店のことを知っていきます。

その中で、どんな家をつくっているか、どんな工務店なのか、を判断していくわけです。

いい家をつくっている、ということと、いい工務店であるということは、別々に考える必要があります。

見方はいろいろありますが、私が思う一つの指標として、

社員が安定して働き続けているか、です。

住宅業界は転職が珍しくありません。転職する理由は人それぞれで、その人自身に理由があれば会社が理由ということもあります。人間関係もあるでしょうし、社風が合わないってこともあります。

だからといって、だれもかれもが転職希望なわけではなく、同じ会社で長く働き続けたい人だって当然います。

長く勤めている人がいない会社ってどんな会社だと思いますか?

会社自体は創業20年とか30年なのに、社員が長くて勤続4,5年だとしたら。

理由はともあれ、人の入れ替わりが激しい工務店のデメリットはこんなことが考えられます。

①知識や経験の蓄積がされない
②体制が整わず連絡事項が徹底されない

家づくりは二つとして同じ現場はありません。たとえハウスメーカーの規格住宅だとしても土地が違えば対象となる法律も変わるし、必要な施工も違います。工場で大量生産されるものづくりとは決定的に違うところです。絶対に人力は避けられない。人による経験値がとても大きい業種だと思います。

そして、一人じゃなく大勢の人、様々な業種、職種が絡みあって進みます。工務店の社長がどんなに優秀だってその人だけの知識と経験だけではとてもおいつかない。いろいろな立場のいろいろな目から見て作られていくことが必要です。

辞めていく人が多いということは、過去の経験や知識が会社内で蓄積されていかないでしょう。こういうケースはあの時こういうことがおきたからこうしたほうがいい、こういう希望のお客様にはこうしたらうまくいった、これをやるならあの時もあの時と同じあの職人を使おう。家づくりはこういう経験値がものすごく大きいのです。

そういう試行錯誤があるからこそ工務店の技術力もあがっていきます。人がすぐに辞めていく会社はその蓄積が難しいと私は思っています。

②の体制について。実はこちらのほうが影響は大きいかもしれません。

上でも書きましたが、家づくりは様々な業種、職種がからみあって進んでいきます。体制が整っていない工務店は職種間、業種間の連絡がうまくいきません。

体制が整っていないから、一人一人の負担が大きくて辞めていく、ってことが多い気がしますが。

連絡体制が整っていない、チェック機能が果たされていない、というのは、会社内だけの話ではなく、1件の家づくりの現場でも起こりえます。

社員2,3人なら誰が何やっていてどんな状況かどんな問題があるか見えやすいですが、社員10人くらいになると意外とわからなくなるもので、営業の○○さんが把握していたことを現場監督さんは知らなかった、っていう現場は意外とあります。

①についても②についても、会社のパンフレットや現場見学会や営業さんのトークからはおそらくわからないでしょう。

外注としていろいろな工務店と仕事していると、会社っていろいろだな、ってつくづく思います。そしてそれは表からでは決して見えない・・・。

HPがきちんとしているから、現場見学会で見た家が素敵だったから、営業さんと気が合うから・・・。その判断で大丈夫でしょうか。

見える部分だけで判断するのではなく、判断できる知識と見る目を養ってくださいね。

【建築士による家づくりセカンドオピニオンをやっています】
工務店との契約前、契約後、いずれもOK。私、佐藤百世に設計を依頼しなくてもOK。
工務店チェックリスト差し上げます。
効果的な質問の方法を教えます。
提案された間取りについて本当にこれでいいのか、2社までしぼったけどどう決めたらいいのか、間取りはいいけどデザインがイマイチでどう要望をつたえたらいいのか、などなど。
対面またはZOOMで。対面の場合は岡崎市周辺で。
1回のご相談2時間以内 5,000円(税込)
右上のお問合せから、お気軽にどうぞ。