よつば暮らしデザイン室

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Category Archives: 家づくり・間取り

本当に手に入れたい家はこうやって考える

家づくりの間取り、これがなかなか決まらないって言う方は多いですね。

さんざん迷っていろいろプランをだした挙句、決まったのはなんか最初のプランと同じじゃん、ってことがけっこうあります。

こうなると、なんか迷って考えて損した、って気分になるかもしれませんが、それは違います。

たとえ同じプランだとしても、あれこれ検討した結果できたそれと、これかなーってなんとなく決めたそれでは、最終的な納得度がまるで違います。

理由もなく決めるのではなく、ここをこうするとこうなるからダメでこれのここがいいからこの間取り、ってちゃんと理由が自分の中にあることが大事なんです。

それがないと後々に、ああすればよかった、という後悔がうまれやすいです。

家づくりは希望したことが叶わないことが多いです、費用が理由だったり、あれもこれもは同時には無理なこともあったり、施工的に無理なこともあったり。

そういう、できなかったこと、やらなかったことを、自分で納得できる理由があれば後悔はしないでしょう。

単なる「できなかった」ではがっかりした気持ちにしかなりませんが、自分で納得できる理由があり、自分でそれを選ばなかったと自覚できていれば、それほど気になりません。

そのためには、選ぶ理由、選ばなかった理由、それぞれを自分の中ではっきりと持つことがとても大事です。

そのためには、

「こうしたいんだけど」「わかりました!こうですね!」

と言う通りにいいことしか言わずに勧めてくる設計者より、「その要望を叶えると結果的にこうなって、違う方法だとこうなるよ」っていろいろな方向からみて提案してくる設計者を選びましょう。

もっと言うと、たんに要望だけ聞いてくる設計者ではなく、その要望の理由は何?なぜそう思うの?と深くつっこんで聞いてくれる設計者を選びましょう。

そこまで聞かれてちゃんと答えを言えることは強く要望してもいいですが、「なんとなくかっこいいから」程度の理由のことならその要望はたいして必要ではないことだと思います。

ハウジングコーチはそういう理由をしつこいくらいに聞いていきます。だからこそ、自分が大事にしていることがわかるんです。

間取りに限らず、そういう試行錯誤が「本当に手に入れたい家」に辿りつく方法です。

 

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リモートワーク専用の仕事部屋がない時どうするか

リモートワークを余儀なくされているみなさん、はかどりますか?

本当は家じゃ仕事のモチベーション上がらない、っていう人もけっこういるんじゃないでしょうか。

家はそもそも仕事する用にできてないので、目に入るものは生活感いっぱいだし、趣味のものもあったり、仕事する空気感がないですよね。

私はそういう生活感がある中で仕事するのは、体感的にムズムズと違和感を感じてしまうので、絶対に無理な人です。

独立した当初、最初から2ヵ所家賃を払うことがハードルが高かったので自宅マンションの1室を仕事部屋にしました。

本当はそれでも嫌だったのですが、自分の中でなんとか折り合いをつけてやってました。

仕事と生活スペースを切り離す、これを徹底してましたね。

◎アポが無くても仕事服に着替えてメイクする
◎仕事バッグを持って仕事室に行く(要するに出勤する)
◎仕事の物はリビングに持ち込まない
◎パジャマや部屋着で仕事室に入らない

会社という場所に行かないだけで行動パターンは変えない、ということです。

長年会社員をやってきた人なら、急に家で仕事しろと言われたって戸惑うのも無理もありません。だったら、できるだけ会社行くことと同じようにして、仕事モードをつくればいいと思います。

仕事部屋とリビングダイニングのインテリアも全然ちがうものにしていました。

デスクもパソコンもデスク周りの文房具も白で統一。常にデスクに出ている電卓も白にしてましたね。

逆にリビングダイニングに白は無しでした。

仕事用のひと部屋なんて無い、っていう人も、ダイニングやリビングのテーブルで仕事せずに、小さくてもいいから仕事用デスクを持ったほうがいいです。

そしてそれを、壁に向けるか窓に向ける、要するに、生活空間が目に入らないようにするということ。

仕事デスクの上は仕事以外の物は置かない。できれば仕事デスクまわりの小物は統一感をもたせる。

生活空間と仕事デスクのあいだに見えない結界をはるようなイメージで。

簡単に移動できるパーティションがあるといいかも。

間違ってもソファで仕事はしないと決めることも大事。自分の集中力も保つためもありますが、家族だってだらだらとした寛ぎ空間に仕事モードを持ってこられるのは違和感だと思います。

家族で食事しているところで急に仕事の電話されると嫌だったりしませんか?

リビングで仕事するって、それと同じだと思いますね。

仕事のモチベーションを保つにはカタチから整えることも大切だと思います。

3人家族が住むのに必要な広さって?

最近のマンションの傾向は(おもに東京あたりは)面積が小さくなる傾向にあるようです。

10年くらい前は80㎡くらいが主流だったのが今では70㎡未満も多いようです。

子どもの数が減っていたり、子どもがいない夫婦や独身者も増えてるというのも要因だと思いますが、建築価格が上がっていることに対して購入者の収入は上がっていないことも大きいと思います。

60㎡台って、いったいどんな間取りなんだろう、と思ってみてみると。

LDK14帖、寝室6帖、洋室4.5帖、クローゼットが各部屋にあってそれ以外の収納は小さいものが1か所。

だいたいこんな感じ。子供なし夫婦の想定のものもあるようだけど、寝室のベッドがダブルベッドの絵になっていて洋室にもベッドがある、ってことは子供ありの想定なのか・・・。

子どもがいて60㎡台って、そこで人生を過ごすのはきびしくないか?

賃貸ならまだわかりますよ、子どもが幼児の間だけの住まいってことは多いから。

でも分譲マンションってことは子供が大きくなったから売却して引っ越すとは考えにくい。

狭くても、外部の庭と繋がりを持たせて狭さを感じさせないような考え抜かれた設計ならまだしも。ほぼ壁で囲まれたパスルのような間取りで。

ミニマリストじゃなきゃこの空間で豊かさを感じるのは難しい気がする。

いくら「お客様が求めているから」といって価格優先で質を落としていいのか疑問を感じる。

家にこだわりないからって住環境をおろそかにするのは「豊かさ」から離れていくように思う。

だからって、広いマンションだと億ションになっちゃって買える人が少なくなるんでしょうけど。

ほんと、東京って大変だなぁ、あそこに住んでると忍耐強くなる気がする。地方でも仕事はないわけじゃないのにねぇ。

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