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住宅ローンを借りる時の大原則

今、私は住宅ローンアドバイザーの勉強をしています。

その講座の中で、実際のアドバイズ例がドラマ仕立てのものがありました。ダメな例、いい例、がとってもベタでわかりやすく。

ダメな例は、やり手営業さんが「この先金利があがるから早くローン組んだ方がいいですよ」って言っちゃうとか、各金融機関ごとのローンの違いを説明せずに提携金融機関をごり押ししちゃうとか、「お客様の年収ならもうちょっと上乗せして借りられますよ」って勧めちゃうとか。

それにたいしていい例の営業さんは、無理に詳細な個人情報を聞きだすこともなく「お客様のペースで進めて大丈夫ですよ」って声掛けしたり、「提携ローンもよければご紹介します」程度の勧めかただったり、

そして極め付けのアドバイスがこれ。

『住宅ローンは借りられる金額を借りるのではなく、安心して返せる金額を借りる』

金融機関も工務店も金額をたくさん借りてもらったほうが商売としてはありがたいです。特に工務店としては、売上に直結しますし、資金が足りなくて買えない人がローンさえ通れば買ってもらえるってこともありますから。

住宅ローンがいくら借りられるかの算出は、年収から換算したり月々の限度額から換算したりしますが、いずれにせよ、数字上の計算です。

この先長い年月にあたって、住宅ローンだけが支払いではありません。

お子さんがいれば教育費は馬鹿になりません。自分たちの老後資金も必要です。

それに、今のコロナ禍のように経済が悪化して給料が減額ということもあり得ます。

1か月2か月給料が減額された、ボーナスが出なかった、ということで住宅ローンが払えなくなる、というくらいにギリギリのローンを組むべくではありません。

これならなんとかやっていけるかな、というできるだけたくさん借りるのではなく、

「安心して返せる」という範囲にとどめるべきです。

上限借りないと希望の物件に届かないなら、そもそもの希望条件を見直すべきです。

それ本当に必要ですか?上を見たらきりがありませんよ。

かけるところにはかける、どっちでもいいものには一切てをかけない、くらいの予算の足し引きが必要です。

かけるべきところ、かけなくてもいいところ、その見極めが重要です。

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工務店VSハウスメーカー、その対立は無意味です

地元の小さな工務店さんと仕事をしていると、

打倒!大手ハウスメーカー!

っていうような社長さんがいらっしゃいます。

大手ハウスメーカーを目の敵にしているというか「あんな家づくりは・・・」って反発してるというか。

うーん、それは同じ「家」をつくる同じ業界の人間としてどうかなぁと思いますけどね。

大手ハウスメーカーと小さな工務店では、家をつくるコンセンプトや工程がまるで違います。

全国チェーンのレストランと町の洋食屋さん、どちらがおいしいかって、そこはそれぞれのおいしさがありますよね。

どちらもお客様においしい食事を提供したい、と思っているはずです。それが、多くの場所で同じ品質のものを効率よくなのか、こじんまりと自分のこだわりを貫いて提供したいか、やり方と手段が違うだけです。

料理でも家でも、どういう価値観の人に向けてどういう質のものを提供したいか、提供する側はそれを考えて提供しています。それは対立するようなものではありません。

大手ハウスメーカーは同じ質のものをたくさん提供するという目標をもっています、均一の質を確保するというのは現場で職人がひとつひとつ作業する工務店の家づくりでは難しい側面があります。それを叶えてるのが大手の工業化された家づくりでもあります。

その変わり、自由に選べる部分が少なかったりどこも似たようなデザインになり個性が薄れたり、対応する人の知識が専門的でなくマニュアルに沿ったもので人間関係が希薄かもしれません。

どっちがいいとかどっちが悪いという考えで対立するようなことではなく、いい家をつくるという同じ目標を持ち違うやり方でそこを目指しているだけのことです。

選ぶ側のあなたは、まずは自分がどういう価値観を持ってどういう家を「いい家」とするか、よく考えることです。

ハンバーグ食べたい、となった時、みんなでワイワイにぎやかに食べたい時もあれば、ちょっと落ち着いた雰囲気でこだわりのハンバーグを食べたい時もありませんか。

食べ物なら今日はここ明日はここ、って変えることができますが。家はそうはいきません。

工務店か大手ハウスメーカーか、って迷ってるのは自分のことをわかっていない証拠です。だって同じ土俵にのるようなものじゃないから。

工務店、ハウスメーカーの情報収集の前に、まずはあなたがどういう価値観をもちあなたなりの「いい家」を頭に思い描くことが必要です。

そして、どこに依頼しようがきちんとチェックできるように知識を持つことです。

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