大手ハウスメーカーで家を建てようとしてる知人がいまして、
その金額を聞いてびっくり。
1000万円くらい違う、私が思ってる標準的な金額と、40坪くらいの家で。
「40坪でその金額って、よっぽどいい物使ってるんだね」っていうとそういうわけでもなく
お値打ちなシリーズの家では一部で気に入らないところがあってそれを違うものにするにはグレードの高いシリーズにしなきゃいけないそうで。そうすると全体的に高額になっていく、ということらしい。
「大手ハウスメーカーは高い」とはよく言われるけど、ほんとなんですねぇ。
高額であることを上回る価値をお客様が感じられればそれは問題ないですけど。
もちろん、大手ハウスメーカーにもメリットはあります。
何しろ完全分業制。家の性能について毎日研究している専属の人たちがいるわけです。
地場の工務店や建築士だと、個々の物件の仕事もあり、それと並行して世の中にどんな設備があってどんな材料があってどんな工法だとより性能がよくてよりお値打ちに家づくりができるか考えなきゃいけない。
家の性能向上の研究にかけられる労力が圧倒的に大手ハウスメーカーは大きい。
そこはもうほんとに小さな会社は全く太刀打ちできない。
ただ、労力かけてるからといってその内容が必ずしもお客様のためにいいかどうかは別問題です。
住宅産業はクレーム産業といわれるくらいに、建ててからの予期せぬ不具合が起こります。
もともと工事棟数が少ない工務店なら1棟のクレームで負担も少なくすみますが、ハウスメーカーのように何百何千と建てていると誤った工法で似たようなクレームが何十棟とあると損失はけっこうなものになります。
そうならないように性能を向上させる、というのが大手ハウスメーカーの考え方。
お客様のためというより結局自分たちの保身じゃん、とも思いますが、結果的には家の不具合を減らすことなのでお客様にとっても喜ばしいことです。
地場の工務店のシャチョウさんなどには大手ハウスメーカーを毛嫌いする人もけっこういますが、私には家づくりの考え方が違い過ぎて別世界のように思えます。
工務店とハウスメーカーでどっちがいいかって悩むって言うこと自体が、「町の洋食屋さんのカレーと大手チェーン店のカレーとどっちがいいか」って言ってるようなもので、本質が違うと思うんですよね。
私は、地場の工務店が質とコストのバランスがほどよいのでおススメしているわけですが。
大手ハウスメーカーがいいか、工務店がいいか、そこで悩んでいるのは自分たち自身の家づくりへの考えがまとまってない証拠です。
そんなみなさんのご相談も承ってます。
あなたのなんとなく思ってる家づくりを掘り下げて方向を決めて、最適な依頼先探しをします。
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