よつば暮らしデザイン室

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Category Archives: 家づくり・間取り

間取りに迷って決まらない時に考えるとよいこと

家づくりの打合せで一番時間がかかって悩むのが

間取りです。

あまりにも何度もプラン修正をお願いして、
営業さんなり設計士さんから、
そろそろ決めてくださいと催促されるかたもいるかもしれませんね。

今まで300軒以上の家づくりをしてきて、
間取りがなかなか決まらない、というかたは
大きく2つのパターンがあると思っています。

①家に求める方針が決まっていない

ゾーニングがそもそも決まらず、ガラッと違う間取りをいくつも欲しがるパターンです。

家事動線を優先にしたいのか
リビングの陽当たりをとにかく優先したいのか
キッチンは明るさが重要なのか

家に求めることの優先順位が決まっていない、
家のテーマが決まっていない、ともいえます。

要望があれこれあるのは当然のことですが、あれもこれも叶えるのは物理的に無理なこともあります。
そもそも面積が足りないこともありますし、敷地条件から無理なこともあります。

そういう時は、優先順位の高いものは要望を十分満たすようにして、他は100%叶わなくてもいい、という考え方が必要です。

そういうことは設計士さんがいいように考えてくれるんじゃないの?
と思うでしょうが、
設計士は占い師でも心理学者でもないので、あなたの深層心理を当てるわけではありません。
あくまでもあなたが話す要望から判断するだけです。

それに、最終決断は設計士ではなくあなたですから。
この家の中心は何か、何を優先にするのか、それはあなたが決めないと先には進まないのです。

②細かいことを気にしすぎて決められない

大きくゾーニングが変わることはないけど、こちょこちょと小さいことを変更したがるパターンです。

動線を意識して物入の位置をちょっとずつずらしたり、
収納を広くするために洗濯機を無理やり狭いところにいれたり

収納や家事動線をなんとかしようとするとこういうループにはまり
こちょこちょと小さな変更を繰り返すような気がします。

こういう間取りでおこりがちなのは、シンプルじゃなくなることです。
無理やり入れた感じが見てわかります。
間取りがどこか不自然で構造もすっきりきれいに納まりません。

木を見て森を見ず
足元ばかり見て全体が見えなくなってる。
そんな感じです。

雑誌などを見ていても、いい間取りだな、と思うものはとてもシンプルでわかりやすいものです。
人の動きが簡単に想像できるものです。

ちょっとでも収納を大きくしようとか、家事動線をちょっとでも短くとか、
その気持ちもわかりますが、そこにこだわりすぎて他を窮屈にしたら快適さが失われるかもしれません。


設計士さんのヒアリング能力とプランニング能力によるところも大きいですが。
いつまでたってもしっくりこない、と感じたら。
基本にかえって、
家に何を求めて何を優先するか
もう一度考えてみて下さい。

家づくりの最初に「ハウジングコーチ」が有効なのはこういうことがあるからです。
最初にしっかりと目的を考えて意識して進めると
家づくりにブレがありません。
迷った時に立ち返るところができます。
そして、優先的に欲しいものがしっかりと叶えられるのです。
何事も目的って大事です!

間取り相談セカンドオピニオンとハウジングコーチと合わせて
満足度の高い最強の家づくりができますよ。

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朝が苦手な人にお勧めの間取りとは

みなさんは朝は得意ですか?

私はとんでもなく苦手です。だんぜん夜型です。子供の頃から。

そうはいっても、仕事はあるので起きなきゃいけないわけですが。

起きるために必ずしていることがあります。

すぐにカーテンをパッとあけて空を見ます。

これをやると自分にスイッチが入るのがわかります。

『部屋から空が広く見える』というのは私にとってとても重要なんですよね。

ですから、今まで何度か引っ越しをしましたが、目の前に建物が迫ってるとか、1階とか、選びませんでした。

こういう私みたいな人の間取りなら、寝室の窓は東に大きくする、窓を高い位置にして光を入れやすくする、などの工夫が必要ですね。

みなさんも、苦手なことをそれなりに上手くやるために工夫することがあると思います。

苦手だけどこうしたら苦手さがやわらぐよってことが。

それを家づくりにも活かしてくださいね。

苦手なことを苦手なままでこの先ずーーーーっと生活するなんて、
苦痛じゃないですか?

それと同時に、
好きなことは思いっきり楽しめる工夫も大事です。

DVDで映画を見るのが好きな人は、どういうシチュエーションだと気分があがりますか?大きなソファ?ちょっと暗めのライティング?

読書が好きな人は、どの場所で読むのが一番好きですか?窓際の明るいところ?誰にも邪魔されない部屋の奥?それとも大量の本が並んだ本棚の前?

仕事おわりのビールが最高!っていう人は、どういうシチュエーションだともっと最高なんでしょうか。バルコニーで夜空を眺めながら?テレビ見ながら床でゴロゴロ?

苦手なことを少しでも軽くできる工夫と、
好きなことを思いっきり楽しめる工夫

家事動線や収納やデザインはその工夫の一つであって家づくりの目的ではありません。

あなたが快適に気分良く生活できること、それが家づくりの目的です。

そんなお話をたくさん伺ってまとめることができるのが、
ハウジングコーチという手法です。

気になったかたはお気軽にお問合せください。

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ウォークインクローゼットは本当に使いやすいのか?

ウォークインクローゼットを欲しい!
注文住宅でそう要望される方は多いです。

たくさん収納ができて使いやすい、というイメージがあるかもしれませんね。

さて、本当にウォークインクローゼットは使いやすいのでしょうか?
今回はほかのクローゼットと比較しながら使いやすさを考えてみましょう。

この記事はこのような方に向けて書いています。
◎自由な間取りの注文住宅を検討中の方
◎間取りをいろいろもらったけど悩んで決まらない方
◎ちかいうちに注文住宅で家建てたいなと思っている方
◎じっくり自分たちで考えて納得する家づくりをしたい方

この記事を書いている私は、
一級建築士として設計事務所、地域密着の住宅会社に勤めた後
2013年に独立しました。
今は、地元の工務店さんなどで外注の建築士として、
注文住宅のお客様との打ち合わせや法規的なお仕事をメインにしています。
今まで携わった家づくりは300軒ほどあります。
高級な注文住宅ではなく、35坪2700万といった住宅がほとんどです。
みなさんそれぞれこだわりを持ってオンリーワンの家づくりをされています。

家づくりをするみなさんに
私の知識や経験を役立ててほしい
そう思って発信しています。

たくさんの家づくりをしてきた中で、わかってきたウォークインクローゼットのメリット・デメリットをみなさんにお伝えしますね。

ウォークインクローゼットってどんなイメージがありますか?

外国映画にでてくるような、洋服やバッグがずらーっと並んでるイメージでしょうか。
収納量が多くかたづけが楽になる、というイメージでしょうか。

多くの方が、使いやすいかどうかより、ウォークインクローゼットがあるということ自体がなんだか高級なイメージ、なのではないかという気がするのです。

では、具体的にいくつかのケースを見てみましょう。

◎収納量は?

①②③どれも同じ収納量です。ハンガーパイプの長さで見たら。
使い方によっては①が一番収納量が多いかもしれません。
吊る下げた洋服の下に引出ケースを置く場合、奥行のあるものは②や③ではぶつかって全開できない可能性があるからです。

◎かたづけ動線は?

①が一番いいのでは、と私は思っています。
なぜなら、ベッドがすぐ横にあると洗濯物をしまう時に便利だからです。
とりこんだ洗濯物をベッドの上にどさっと載せて、そこからクローゼットにすぐしまう、というのが私にはやりやすいのです。
この辺は個人のやり方次第ですね。

ウォークインクローゼットの場合、手に洗濯ものを持って中に入っていかなければいけません。大量の洗濯物をもって入ってそれをいったんどこかに置いて、ハンガーにかけるなり引出しにしまうなりするというのは、ひと手間増えるという気がします。

◎面積は?

①と②は寝室とクローゼットを合わせてた床面積は同じです。③は①②より床面積が広くなっています。

クローゼットの収納量は①②③とも同じです。
①はクローゼットの前に物は置けませんね、扉があるので。
でも、②と③はベッドの横に物を置くことができます。そうなると、面積が有効活用できる、とも言えます。

◎扉は?

実はこれがウォークインクローゼットの大きなメリットなのでは、とも思います。

どういうことかというと、②③は扉がありませんよね。これは人それぞれ考えがわかれるところなのですが。
扉無しでも大丈夫という人もいれば、やはり収納されてる物が見えるのは嫌なので扉がほしいという人もいます。
②なら扉欲しい、③なら扉なしでもいい、という人もいると思います。(ちなみに私はそのタイプです。ベッドで寝る時に横に収納が開いてるのは気になります)

実は、クローゼット扉というのは金額が高いのです。
これが2つある①と1つもない②③では結構な違いになります。
金額を少しでも抑えたいなら、クローゼット扉は極力使わないほうがいいでしょう。

◎気分が上がる?

これが最大のメリットではないでしょうか。
そんなこと?と思うかもしれませんが、大事なことですよ!
気分が上がるかどうかは。

最近はこんなふうにカラフルな壁紙をクローゼットに使う人が増えました。
クローゼットってパーソナルな空間なので、思いっきり自分の好みでいいと思います。
洋服がたくさん並ぶところにこんな柄物だとごちゃごちゃしないかな、と気になるなら天井に柄物をもってくるといいですよ。

想像してみてください。
毎日慌ただしく朝の支度をする中、明るい気分になるクローゼットがあったら。
それだけで足取りが軽くなりそうですよね。

かたづけも、地味な薄暗いところより、こんな素敵な壁紙があれば、すっきりかたづけたくなりませんか?

あなたが気分が上がるクローゼットはどんなものですか?
収納量優先?かたづけ動線が短いこと?カラフルな壁紙?やっぱりウォークインクローゼット?

イメージや人からもらった情報じゃなくて、あなた自身がどうだったらいいのか、しっかり考えて決めてくださいね。

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あなたが何を望んでいるのか、あなたに合う間取りはどんなものなのか、ヒアリングも丁寧にします。
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