よつば暮らしデザイン室

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Category Archives: 家づくり・依頼先について

経年美化という住まい方

家を建てるにしても買うにしても、住み始めた後のメンテナンスは必ず必要です。

たいていガス給湯器が最初に壊れますね、10年くらいで。これ壊れたら生活に支障をきたすので修理交換は必須です。

よく言われるのが外壁です。使っている材料によってかなり変わってきます。いずれにしても面積が広いのでいざ塗り替えや補修となると金額はかかります。

外壁補修や設備機器となると専門業者じゃないと無理ですが、ある程度のことは自分たちで手入れをしてほしいなぁと思います。

欧米では住宅の手入れを自分たちでやることは当たり前なので、欧米の塗料などは専門家じゃなくても扱える製品がほとんどです。そして、手をかけていくことが当たり前なので年数が経過していつ物件ほど価値が高くなります。なので中古物件の流通は日本とは比べ物にならないくらいに活発です。

(というか、日本が異常に新築依存なのですけど)

このへんは本当に、文化の違い、を感じます。

外壁に木を貼ったり、ウッドデッキにしたり、柱がそのまま見えていたりすると、どうしても数年で変色します。もちろん塗装はしていても。

それを放置して劣化するから、という理由で使うことを勧めない工務店もあります。そのかわりに使うのが木目の樹脂のもの。ようするにぱっと見の模様が木目なだけの偽物です。

そんなもの使うならそもそもそのデザインやめたほうがいい、と私は思います。

時間の経過とともに質が劣化するのはどんなものでも同じことです。家にかぎらず電化製品だって。

ただ、それ以上に味が出るというのが木や自然素材のよいところです。

長く使い続けて手をかけることによってさらに魅力を増す、という使いかたができます。キズやシミも味のひとつ。

愛着が増す、世界で唯一のものになる、経年美化。

ただ劣化させるか、美化させるか、そういう住み手の使い方は建物にはっきりと表れます。

【建築士による家づくりセカンドオピニオンをやっています】
工務店との契約前、契約後、いずれもOK。私、佐藤百世に設計を依頼しなくてもOK。
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効果的な質問の方法を教えます。
提案された間取りについて本当にこれでいいのか、2社までしぼったけどどう決めたらいいのか、間取りはいいけどデザインがイマイチでどう要望をつたえたらいいのか、などなど。
対面またはZOOMで。対面の場合は岡崎市周辺で。
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右上のお問合せから、お気軽にどうぞ。

家の強度とデザイン、どっちが優先?

構造強度とデザインとどちらを優先しますか?

家を建てようと思ってる人でこの2択にすんなりこたえられる人はなかなかいません。

そもそも構造強度をおろそかにするってそんなことあるの?って思いますよね。

木造には木造の得意不得意があって、柱と柱の間隔があくような大空間は得意ではありません。2階建ての際、1階の柱が少ないところに2階の壁があるのも得意ではありません。

得意ではない=強度が弱くなる、と考えてください。

そういうことをおろそかにして見栄えの良い大空間や間取りをつくっている工務店や建築家や住宅会社はいます。

違法ではないし、今すぐ倒れる家というわけではありません。きっと。

この先何十年と人生を送る場として考えたとき、何千万という大金を払う買い物と考えたとき、その程度のことでいいのかどうか、よく考えて欲しいのです。

美しさやかっこよさは求めて当然です。豊かな空間はそれだけで人の心を豊かにします。

それと同じくらいに目に見えない構造強度にも気を配って欲しいのです。

構造強度が保たれてる範囲でのデザイン性を求めるべきです。

大空間が欲しいなら許容応力度計算は必須でしょう。それをめんどくさそうにいう工務店はやめたほうがいいです。

そこにかかる費用がもったいないと思うなら、大空間はやめましょう。

耐震等級3にすることに渋い顔するような会社はやめましょう。壁量計算だけではなく、耐震等級の計算も当たり前にしている会社を選びましょう。

見た目のかっこよさだけを求める家づくりはやめましょう。お金がもったいないです。

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住宅ローンを借りる時の大原則

今、私は住宅ローンアドバイザーの勉強をしています。

その講座の中で、実際のアドバイズ例がドラマ仕立てのものがありました。ダメな例、いい例、がとってもベタでわかりやすく。

ダメな例は、やり手営業さんが「この先金利があがるから早くローン組んだ方がいいですよ」って言っちゃうとか、各金融機関ごとのローンの違いを説明せずに提携金融機関をごり押ししちゃうとか、「お客様の年収ならもうちょっと上乗せして借りられますよ」って勧めちゃうとか。

それにたいしていい例の営業さんは、無理に詳細な個人情報を聞きだすこともなく「お客様のペースで進めて大丈夫ですよ」って声掛けしたり、「提携ローンもよければご紹介します」程度の勧めかただったり、

そして極め付けのアドバイスがこれ。

『住宅ローンは借りられる金額を借りるのではなく、安心して返せる金額を借りる』

金融機関も工務店も金額をたくさん借りてもらったほうが商売としてはありがたいです。特に工務店としては、売上に直結しますし、資金が足りなくて買えない人がローンさえ通れば買ってもらえるってこともありますから。

住宅ローンがいくら借りられるかの算出は、年収から換算したり月々の限度額から換算したりしますが、いずれにせよ、数字上の計算です。

この先長い年月にあたって、住宅ローンだけが支払いではありません。

お子さんがいれば教育費は馬鹿になりません。自分たちの老後資金も必要です。

それに、今のコロナ禍のように経済が悪化して給料が減額ということもあり得ます。

1か月2か月給料が減額された、ボーナスが出なかった、ということで住宅ローンが払えなくなる、というくらいにギリギリのローンを組むべくではありません。

これならなんとかやっていけるかな、というできるだけたくさん借りるのではなく、

「安心して返せる」という範囲にとどめるべきです。

上限借りないと希望の物件に届かないなら、そもそもの希望条件を見直すべきです。

それ本当に必要ですか?上を見たらきりがありませんよ。

かけるところにはかける、どっちでもいいものには一切てをかけない、くらいの予算の足し引きが必要です。

かけるべきところ、かけなくてもいいところ、その見極めが重要です。

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