よつば暮らしデザイン室

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Author Archives: mo1620yo

昭和美術館南山寿荘を訪ねて②

愛知建築士会女性委員会の見学研修会で昭和美術館南山寿荘を見学しました。

こちらは日本建築士会連合会女性委員会で作成した『魅力ある和の空間ガイドブック』にも掲載されています。

南山寿荘は、江戸末期に尾張藩家老の渡辺規綱が別邸として堀川沿いに建てたもので、それを昭和10年代に実業家の後藤幸三が今の場所に別邸とするために移築したものです。

前回の記事では江戸時代に建てられた当初の面影を残す部分についてご紹介しました。

こちらの玄関は移築された時に手を加えられたようです。

玄関入るとすぐに囲炉裏があったり、腰板が貼ってあったり、民芸調の空間になっています。これは移築当時、飛騨から大工を呼んでつくったそう。

こんなものが飾ってあります。なんだと思いますか?山椒の木のすりこぎだそうです。こういうものをオブジェにしてしまうって、今に通じるセンスですね。

この床も、とても味がある!足にあたる感触がとても気持ちいです。

2階に通じる階段、これは江戸時代当初のもの。とても急です。手摺つかまらないと降りる時危険を感じるくらい。移築して住んでいた後藤幸三は90歳過ぎまで長生きしたそうですが、この階段を使っていたそうです。昔の人の足腰の強さは現代人とは比べ物にならないですね。

ここの敷地には有合庵という茶室もありますがこれも後藤幸三が移築したもの。当時の正門も残っていますが、これも元は芝居小屋の門だったものを移築してきたそうです。

後藤幸三さん、自分の気にいった建築をコレクションのように集めてきちゃったんでしょうか。新しく建てるのではなく、移築してくるっていうのが、なんだか面白いです。

南山寿荘は通常は非公開ですが毎年11月3日には予約不要で公開されています。

昭和美術館ホームページ

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提案された間取りについて本当にこれでいいのか、2社までしぼったけどどう決めたらいいのか、間取りはいいけどデザインがイマイチでどう要望をつたえたらいいのか、などなど。
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昭和美術館南山寿荘を訪ねて

愛知建築士会女性委員会の見学研修会で昭和美術館南山寿荘を見学しました。

こちらは日本建築士会連合会女性委員会で作成した『魅力ある和の空間ガイドブック』にも掲載されています。

南山寿荘は、江戸末期に尾張藩家老の渡辺規綱が別邸として堀川沿いに建てたもので、それを昭和10年代に実業家の後藤幸三が今の場所に別邸とするために移築したものです。

渡辺規綱は茶人としても知られていて、実弟で京都裏千家へ養子にいった玄々斎もこの建築に大きく携わっているとのこと。随所にさまざまな意匠の拘りがみられます。

特に、茶室は母屋に対してねじれた配置になっており「捻駕籠(ねじかご)の席」と名付けられています。駕籠とは昔の偉い人が乗った、あの駕籠です。上からみると駕籠のような形に見えることからだそうです。

元々は堀川沿いの斜面に向かって建てられたため、堀川から階段をあがって内腰掛を通って茶室に入るようにつくられていて、移築時もその面影を残すように斜面に面してつくられて堀川を思い起こす庭になっています。堀川から向こうには鈴鹿山脈も見えたそうで、茶室から見えるように窓が設けられています。

利休が提唱するような外界とは一線引いたような茶室ではなく、明るさや広さも感じさせ居心地のよさを求めたような空間のつくりになっています。床の間の筆柱、天井の意匠が細かく変えられていたり、土壁の意匠、襖の引手の「つぼつぼ」など、玄々斎のこだわりのようです。

2階は広々とした二間続きの広間で、両側に縁側があり風が抜けて気持ちのいい空間になっています。すっきりとした欄間や襖の桟の細かさや、こちらも玄々斎の趣味が活かされてます。

ここにも「つぼつぼ」の引手。

「つぼつぼ」とは。
茶道における千家の替紋、だそうです。替紋とは、常に使う定紋にたいしての略紋、だそうです。ある程度のお稽古を積まれたかたにお道具やお着物に使ってもいいよというお許しされたら使える紋、でもあるようです。表千家、裏千件、武者小路千家、それぞれにつぼつぼ紋があるようです。

かわいらしくて洗練されていて、現代でも襖紙のデザインに「つぼつぼ」っぽいデザインが使われてます。

手前の屋根が捻駕籠の席の屋根。ねじれてる感じがわかりますでしょうか。
この瓦、他のものよりかなり小さくつくられています。奥の屋根の瓦より小さいことがわかりますか?小さい空間の茶室を小ささを感じさせない工夫です。
屋根屋さん、これ葺くの大変だっただろうな。

下層の右側が茶室です。上のほうに見える屋根の部分が2階の広間です。
見るからに複雑。移築の時に解体したら名古屋流の建て方ではなかったそうで、おそらく京都から職人を呼んで建てたのだろう、ということです。

規綱と玄々斎は19歳離れた兄弟ですがとても仲が良かったようです。きっと二人ともデザインが好きで趣味が合ったんだろうな。玄々斎は茶道の世界でも活躍したそうで、きっと今でいう時代をリードする人気デザイナーですね。

そしてなんと、規綱も玄々斎も元は岡崎の生まれです。三河奥殿藩主の子として生まれ、規綱は渡辺家へ、玄々斎は裏千家へ、養子に入っているのです。

何百年後の人が見ても「かっこいい」と感じるセンスの良さ。すごい人です。

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住宅ローンを借りる時の大原則

今、私は住宅ローンアドバイザーの勉強をしています。

その講座の中で、実際のアドバイズ例がドラマ仕立てのものがありました。ダメな例、いい例、がとってもベタでわかりやすく。

ダメな例は、やり手営業さんが「この先金利があがるから早くローン組んだ方がいいですよ」って言っちゃうとか、各金融機関ごとのローンの違いを説明せずに提携金融機関をごり押ししちゃうとか、「お客様の年収ならもうちょっと上乗せして借りられますよ」って勧めちゃうとか。

それにたいしていい例の営業さんは、無理に詳細な個人情報を聞きだすこともなく「お客様のペースで進めて大丈夫ですよ」って声掛けしたり、「提携ローンもよければご紹介します」程度の勧めかただったり、

そして極め付けのアドバイスがこれ。

『住宅ローンは借りられる金額を借りるのではなく、安心して返せる金額を借りる』

金融機関も工務店も金額をたくさん借りてもらったほうが商売としてはありがたいです。特に工務店としては、売上に直結しますし、資金が足りなくて買えない人がローンさえ通れば買ってもらえるってこともありますから。

住宅ローンがいくら借りられるかの算出は、年収から換算したり月々の限度額から換算したりしますが、いずれにせよ、数字上の計算です。

この先長い年月にあたって、住宅ローンだけが支払いではありません。

お子さんがいれば教育費は馬鹿になりません。自分たちの老後資金も必要です。

それに、今のコロナ禍のように経済が悪化して給料が減額ということもあり得ます。

1か月2か月給料が減額された、ボーナスが出なかった、ということで住宅ローンが払えなくなる、というくらいにギリギリのローンを組むべくではありません。

これならなんとかやっていけるかな、というできるだけたくさん借りるのではなく、

「安心して返せる」という範囲にとどめるべきです。

上限借りないと希望の物件に届かないなら、そもそもの希望条件を見直すべきです。

それ本当に必要ですか?上を見たらきりがありませんよ。

かけるところにはかける、どっちでもいいものには一切てをかけない、くらいの予算の足し引きが必要です。

かけるべきところ、かけなくてもいいところ、その見極めが重要です。

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