Tag Archives: 家づくり間取り

30坪の間取りでも楽しい家になる工夫

30坪くらいで
LDK+寝室+子ども部屋2室、という広さを検討している人
多いと思います。

そのまま必要な部屋をただ並べただけでは窮屈になってしまうので、
何かしら楽しくなるアクセントがあったほうが
魅力的な家になりますよね。

30坪の家と40坪の家、
どちらが間取りが難しいかというと
30坪のほうが難しいと私は感じています。

30坪といえども、40坪の家と同じように
キッチンもダイニングもお風呂も洗面もトイレもクローゼットも寝るところも
必要なので
40坪の間取りより、30坪のほうが工夫が必要なんですよね。

家は、機能を果たすだけでなく、暮らしの豊かさ、心が動くような仕掛け、があったほうがいいというのが、私の考えです。

30坪の家が、窮屈にならずに、楽しさを感じさせる工夫として有効な方法が、
階段の位置です。

階段って、吹抜けと同じ効果なんですよ。
2階まで続いた空間だから。

階段をあがった2階に窓があると、
その光が2階から降りて来るので明るくなります。
それを意識した2階の窓の配置をすることがポイントですね。

2階の廊下だから小さい窓でいいや、って思うかもしれませんが
そこは1階までの効果も考えて決めたほうがいいです。

階段の手すりのデザインを、アイアンにしたり、木の格子にしたり、
いろいろ楽しめるところでもあります。

このあたりは予算との相談ですが。

こういうリビング階段の場合、ここが壁になっているプランと、オープンな感じの手すりになっているのとでは、
部屋のおしゃれ度も広さも全然ちがいます。
概算予算の段階から優先的に予算を確保しておいたほうがいいと思います。

もうちょっと工夫するとこんなこともできます。

このプランでは、階段の踊り場が1階と2階の中間あたりなので
スキップフロアのような空間になっています。
踊り場と1階のダイニングが1つの空間のような
面白い効果を生んでいます。

階段って、上に繋がる空間なので
それだけで空間に変化を生んでアクセントになるんですよ。

間取りって、どうしても平面で考えがちですけど、
空間って立体なんですよね。


動線や効率も大事です。
それだけではなく、何かアクセントになる部分も考えましょう。
30坪でも窮屈にならず楽しい空間になりますよ。

提案された間取りがもうちょっと工夫がほしいなぁ
と思う方は相談してみませんか?
間取り相談セカンドオピニオン受付中です。コチラ
お気軽にお問合せください。

Twitter、Facebook、インスタで家づくりのお役たち情報を日々発信してます。
フォローしてね

Twitter ⇒ @yothubadesign
Facebook ⇒ momoyo sato
Instagram ⇒ momoyo_sato

地味だけど住んでから困る 
家づくりで見落としがちなこと トップ3

家づくりは「もっとこうすればよかったな」と
住み始めてから気が付くことはどうしてもおこります。

長期間、何度も打合せしたのに、気が付かなかったこと、
というものもあります。

実は、地味なことこそ、これが起こりやすいのです。

図面で大きく書かれないこと、
図面ではおかしくないけど、実際にはおかしくなること、
これでできないわけじゃないけどちょっと不具合になること
ガマンできなくはないけどできれば避けたいこと

ざっくりまとめると
図面上ではわからないけど、住んでみたらこうなっちゃって不便
ということです。

気になりますよね!

この記事はこのような方に向けて書いています。
◎間取りが自由に変えられる注文住宅検討中の方
◎ローコストではない注文住宅検討中の方
◎家づくりについてちょっと調べはじめた方
◎高級ではないけど自分たちで考えてオンリーワンの家づくりをしたい方
◎自分達の暮らしにあった家をしっかり考えてつくりたい方

この記事をかいている私は、一級建築士として地元の住宅メーカー数社に勤務後、
2013年に独立、今は地元の工務店さんの外注の建築士として家づくりをしています。
今まで携わった設計は300棟ほどあります。
特別こだわった高額な注文住宅ではなく、35坪2500万円くらいの注文住宅がほとんどです。
みなさんそれぞれの要望をかたちにしたオンリーワンの注文住宅です。
多くの注文住宅をみてきた私の経験を、これから注文住宅を建てるかたに役立ててほしいと思ってこの記事を書いています。

では具体的に、
【地味だけど後で困る、家づくりで見落としがちなことトップ3】
をみていきましょう。

第3位 玄関ポーチの奥行が狭い

ドアを開けて中に入った玄関の広さは気にするかもしれませんが、
みなさんドアの外の玄関ポーチの広さを気にしませんね。
なんとなくテキトーに書いてる営業さんの多いこと多いこと。
ポーチの奥行が小さいと、玄関ドアを開ける時に後ろに落ちそうになります。
90センチくらいに書いてる間取りがよくありますが、
それでは小さいです。
ポーチがタイル仕上の場合、タイルって30センチ角が多いのですが、
タイル4枚分の奥行が妥当です。
敷地状況などで奥行が取れないなら、
横に広くするとか、スムーズな出入りができるような工夫が必要です。
これと同じようなことで、ポーチ屋根も重要です。
ポーチ屋根が小さいと、雨降っている時、出入りするたびにびしょびしょになりますよ。

第2位 収納の奥行が思っていたより小さい

建築図面の寸法のうち方は、柱や壁の芯から芯を表すことが基本です。
収納の奥行の横に「450」という数字があるから余裕で入るな、
と思っていたら、40センチくらいの物が入らなかった、
ということが起こります。
棚が取りつく場合は「可動棚奥行350」などという表記があるかと思いますが。
棚がつかない場合は仕上がりの奥行表示はまずしません。
入れるものが決まっている場合、そのサイズを伝えましょう。
奥行がギリギリになりそうなときは「有効〇〇センチ」という表記をしてくれます。
これをしておけば、その寸法を確保できるように現場も考慮してくれます。

「棚奥行○センチ」という表記も、ひょっとしたら微妙です。
扉がついている場合、その表記の寸法よりわずかに小さいこともありえます。
先ほど書いたように、建築の寸法は柱の芯々です。
柱を最初に建て、それから壁の下地をつくり仕上材がきます。
「棚奥行○センチ」と書いてあっても、現場でもし数ミリ足りなかったら、棚を数ミリ切って納めることは、十分にあり得ることなんです。
数ミリくらい気にしない、と思うかたはいいのですが。
数ミリ足りないがために入らない、ということも無くはないです。

第1位 カーテンがぶつかる

窓がコーナーにあるところは要注意です。

さらに、この図面の位置ではカーテンレールにクローゼットドアがあたってクローゼットが全開できない、ということもあり得ます。

ドアがないとしても、窓がコーナーにあるとカーテンを開けた時に
カーテンが常に窓にかぶさっていることになり、
見た目がきれいじゃありません。

30坪くらいの家の間取りだとこういうことが起こりやすいです。
狭いところに窓やドアがひしめくので。

こういう場合、窓枠の内側にカーテンを取り付けるという方法もあります。
それで気にならない人はいいですが。
通常カーテンは、窓より一回り大きいサイズで、窓枠より手前に覆いかぶさるように取りつきます。
窓枠内側に取り付けると、すき間がどうしてもできるので、あまり美しくないなぁ、と思うんですよ、私は。

カーテンは引き渡し後に自分で手配することも多いと思います。
そうなると、設計段階でカーテンのことまで考慮されないこともあります。
いざカーテン屋さんが来た時に「どう取りつけますか?」となり
思ってたことと違う!となるかもしれません。

いかがですか。え!そんなこと考えてつくってるでしょ!と思うようなことですが。
窓を大きくしたい、とか、収納を大きくしたいとか、
もともと提案されたものよりサイズアップする時は起こりがちです。
デザインにこだわったために起こることもあります。

こういうことに気づくかどうかは
プランを考える営業さんや設計士さんが現場をよく見ているか、
現場で起きたことが他部署にフィードバックできているか、
お客様の声に真摯に耳を傾けているか
で決まります。

デザイン性や性能といった大きな括りで家をとらえるだけでは住みやすい家にはなりません。
家は毎日の現実の生活の場です。
毎日使いにくくて気になることが一生続くなんて、嫌ですよね。

デザインや性能だけでなく、経験豊富で細かい配慮がされる会社を選びたいですね。

そんなアドバイスもします。
デザインだけでなく使い勝手もよい家を目指したいなら
間取り相談セカンドオピニオンを活用してくださいね。

現在モニターさんを募集中です。詳しくはコチラ
まずはお問合せをお気軽にどうぞ。
試しに一度話を聞いてみたい、という方も大歓迎です!

Twitter、Facebook、インスタで家づくりのお役たち情報を日々発信してます。
フォローしてね

Twitter ⇒ @yothubadesign
Facebook ⇒ momoyo sato
Instagram ⇒ momoyo_sato


間取りに迷って決まらない時に考えるとよいこと

家づくりの打合せで一番時間がかかって悩むのが

間取りです。

あまりにも何度もプラン修正をお願いして、
営業さんなり設計士さんから、
そろそろ決めてくださいと催促されるかたもいるかもしれませんね。

今まで300軒以上の家づくりをしてきて、
間取りがなかなか決まらない、というかたは
大きく2つのパターンがあると思っています。

①家に求める方針が決まっていない

ゾーニングがそもそも決まらず、ガラッと違う間取りをいくつも欲しがるパターンです。

家事動線を優先にしたいのか
リビングの陽当たりをとにかく優先したいのか
キッチンは明るさが重要なのか

家に求めることの優先順位が決まっていない、
家のテーマが決まっていない、ともいえます。

要望があれこれあるのは当然のことですが、あれもこれも叶えるのは物理的に無理なこともあります。
そもそも面積が足りないこともありますし、敷地条件から無理なこともあります。

そういう時は、優先順位の高いものは要望を十分満たすようにして、他は100%叶わなくてもいい、という考え方が必要です。

そういうことは設計士さんがいいように考えてくれるんじゃないの?
と思うでしょうが、
設計士は占い師でも心理学者でもないので、あなたの深層心理を当てるわけではありません。
あくまでもあなたが話す要望から判断するだけです。

それに、最終決断は設計士ではなくあなたですから。
この家の中心は何か、何を優先にするのか、それはあなたが決めないと先には進まないのです。

②細かいことを気にしすぎて決められない

大きくゾーニングが変わることはないけど、こちょこちょと小さいことを変更したがるパターンです。

動線を意識して物入の位置をちょっとずつずらしたり、
収納を広くするために洗濯機を無理やり狭いところにいれたり

収納や家事動線をなんとかしようとするとこういうループにはまり
こちょこちょと小さな変更を繰り返すような気がします。

こういう間取りでおこりがちなのは、シンプルじゃなくなることです。
無理やり入れた感じが見てわかります。
間取りがどこか不自然で構造もすっきりきれいに納まりません。

木を見て森を見ず
足元ばかり見て全体が見えなくなってる。
そんな感じです。

雑誌などを見ていても、いい間取りだな、と思うものはとてもシンプルでわかりやすいものです。
人の動きが簡単に想像できるものです。

ちょっとでも収納を大きくしようとか、家事動線をちょっとでも短くとか、
その気持ちもわかりますが、そこにこだわりすぎて他を窮屈にしたら快適さが失われるかもしれません。


設計士さんのヒアリング能力とプランニング能力によるところも大きいですが。
いつまでたってもしっくりこない、と感じたら。
基本にかえって、
家に何を求めて何を優先するか
もう一度考えてみて下さい。

家づくりの最初に「ハウジングコーチ」が有効なのはこういうことがあるからです。
最初にしっかりと目的を考えて意識して進めると
家づくりにブレがありません。
迷った時に立ち返るところができます。
そして、優先的に欲しいものがしっかりと叶えられるのです。
何事も目的って大事です!

間取り相談セカンドオピニオンとハウジングコーチと合わせて
満足度の高い最強の家づくりができますよ。

Twitter、Facebook、インスタで家づくりのお役たち情報を日々発信してます。
フォローしてね

Twitter ⇒ @yothubadesign
Facebook ⇒ momoyo sato
Instagram ⇒ momoyo_sato