よつば暮らしデザイン室

ブログ

Monthly Archives: 10月 2020

物が多くても素敵な部屋って?

物が少ないほうが素敵な暮らし、って思うかもしれませんが、案外とそうでもなく。

物が多くても素敵だなって感じる家もあれば、物が少なくて片付いている家でも特に素敵さを感じない家もあるんですよね。

ツイッターでエッセイストの塩谷舞さんが「ご自宅のインテリアや、気に入ってるよ〜っていうお部屋の写真をリプ欄で貼っていただけますか?」って募集しているのですが、リプ欄のインテリアが皆さん個性があって素敵なんです。

新築の家ばかりじゃなく、賃貸もあれば実家の築何十年の家ていうものもあるし、中古を買ってリノベーションしました、っていう家もあるし。

必ずしも物が少ないわけじゃないんですよね。

味があるんですよね、暮らしぶりがわかるというか、価値観がわかるというか。
住んでいる人の愛着が伝わってくる。

物が少なくても素敵に見えない家は、物を少なくすることが目的になっていてどんな価値観をもってどんな暮らしが快適か、そこが見えてない気がします。

ミニマリストに生きることが目的でおしゃれさなんて求めないというなら、それはそれでありですけど。

物は片付いてるのに素敵にならない、って感じている人は自分が好きなテイストについて考えてみては。

明るくさわやかな色がいいのか、ダークな落ち着いた色がいいのか、モダンでメリハリのあるかっこいい感じがいいのか、擦り切れたビンテージなかっこいい感じがいいのか、ナチュラルなシンプルがいいのか、モダンなシンプルがいいのか。

そこから、どんな色ならいいか、どんな形ならいいか、どんな素材感ならいいか、わかってきます。

全体のゴールが見えないと一つ一つの物は選べないですよね。

それと、こういう素敵なインテリアに見えるところに食品のパッケージとか、ノベルティの文房具とか、キャラクターとか、たぶんそういう自分のテイストじゃないものはないんですよ。

やっぱり自分の快適さを保つには、自分の好みを自分でよくわかっていること、これに尽きるなぁと思います。

あー、それにしてもこのリプ欄が素敵すぎて、保存版にしたいくらい。こういう生活感のある素敵な家が大好物です。

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コーチングで私がどう変わったか

今はハウジングコーチとして家づくりに特化したコーチングをしていますが、そのずっと前にコーチングは学んでいました。

学び始めた目的は完全にビジネススキルです。10年ほど前、もっとお客様の要望をうまくつかめるようにならないと、と思ったのです。その頃は家づくりをするお客様も自分でどんどん情報収集するようになり、世間のインテリアのセンスも上がってきた頃で、細かい要望にこちらが振り回されることがしばしばありました。

これはなんとかしないと、と思ってあれこれ探しているうちにコーチングというものを知りました。

それまでの私は自己啓発とか大っ嫌いで。ああいうものは実務で成果をだせない人のするもの、って思ってました。そんなことするならもっと仕事で努力したら、ってマジで思ってました。メンタルのことを学ぶ気など、さらさらありませんでした。

ところが。コーチングスクールは、たしかにコーチングスキルを学ぶところでしたが、それ以上に自分自身と向き合う場でした。

スキルを学ぶというより、自分自身はどうなのかを実践する場、検証する場でした。受講生がお互いに自分をさらけだしていくので、他者を知ることで自分も知ることができる、そういう場でもありました。

当時は転職して1年くらいだったのですが、あまり馴染めていなくて、かなりイライラした日々だったような気がします。人にきつい言葉を発して間違いを指摘したり私はこんなにやってんだからアピールがすごかったですね。かなり怖がられてたかと。もう、そうでもしないと自分を立てていられなかったんですよね。たぶん、人生で一番不毛な時期だったかも。

コーチングスクールに通うようになってからは、スクールでみんなと深くメンタルについて話す時間と、翌日会社でどよーんとした空気で現実を見る時間と、落差がすごくて。いてもたってもいられず、昼休みに一人さっさと出かけることもよくありました。やたらとノートに自分の想いは書きなぐってました。とにかく書いてましたね。スクールの友達ともよく話したように思います。

だんだん慣れてくると、自分のこと、他者のこと、おきてる出来事を、切り離して見るようになったので、ずいぶんとイライラすることがなくなりました。人にきつくあたるとか、ずいぶん減ったと思います。それまでがひどかったともいえますが。自分でも「これは今までだったらイラついてたな」って思いながら冷静に話していることもあったり。ほんと、これが一番大きな変化でしたね。

コーチングは、ペーシングとか質問のしかたとか技術的なことはあるけれど、それよりもとにかくありのままを観察すること、自分に対しても人に対しても出来事に対しても。これが根底にあります。

答えは自分の中にある
おきていることは全て正しい

コーチングでよく言われることですが、今でも時々それを実感します。あの頃みたいにメンタルについて深く長々と書き綴ることは無くなったけど。

あのころ自分のドロドロしたものを吐き出して直視した経験があるからこそ、人に対しても自分に対しても「大丈夫」と思える何かを手に入れることができたと思っています。

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心を落ち着かせる灯りの使い方

部屋の照明の色、何色ですか?

今はLEDも増えて灯りの色を変えられるものも増えましたね。

蛍光灯のような白っぽい灯りより電球のような黄色い灯りのほうが落ち着きを感じると言われています。

高層マンションを見てると黄色と白色、半々くらいですね。以前は蛍光灯の白い灯りが圧倒的に多かったですけど。

学生の時、姉とイギリスに旅行にいって姉と友達の家に泊まりました。そこでとても印象的なことがありました。

夜に友達も集まっての食事の後、ダイニングからリビングに場所を移してお茶を飲みながらおしゃべりしましょう、となった時。灯りを暗くしましょうね、と言ってスタンドライトだけにしたんです。決して特別大きなお家でもなく、特別おしゃれな人というわけでもなく。それはとても当たり前のようにそうしていました。

インテリアに手をかけることや、丁寧に暮らすことが、日本では一部のそういう趣味の人がすること、という風潮がある気がします。

そうではなくて、生活を豊かなものにする暮らしの知恵のようなものだと思うんです。

お金や時間の余裕があるからやる贅沢なことではなくて。生活の一部としてする習慣として考えて欲しいのです。

灯りの使いわけはとても簡単にできることです。電球の色を変える、フロアスタンドを使う、それだけでぐっと落ち着いたインテリアになります。

フロアスタンドのように重心の低い灯りは落ち着きを感じます。

今日は疲れたなぁと感じた夜は、灯りを落としてゆったりとした時間を過ごすのもいいのではないでしょうか。

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