よつば暮らしデザイン室

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Category Archives: 家づくり・段取り

家づくり経験者の多くがしている絶対にやってはいけないこととは

家づくりを経験した人に会うとする質問があります。

そこの依頼先に決めた理由は何ですか?

すると結構多い回答がこれです。

「担当営業の人がいい感じだったから」

え?家のデザインとか間取りとか性能とかじゃないの?

どうやら、見える部分のデザインとか性能とか予算などから2社3社には絞れても最後の決めてがなかなか決めれなくて、そういうときに担当営業さんの人柄で決まるようです。

家なのに、一生そこに住む家なのに、会社じゃなくて、人で決めるんだ・・・。

たしかに、担当者さんがしっかりしているかどうかは重要です。こちらの意図をくんでくれるかとか、要望のもれがなく現場につたわるかどうかとか、素早い対応をしてくれるかどうかとか、それはもちろん大事です。

が、目の前のその人が家づくりで関わる部分なんてわずかで、家づくりはほんとに多くの人が関わります。見るなら、ひとりの人ではなくその会社の体制を見るべきです。

営業から設計への伝達は大丈夫か?契約までの担当と契約後の担当は一緒なのか変わるのか変わるとしたらここで話したことはちゃんとその後に反映されるのか?打合せ内容は記録としてちゃんと残るのか?会社内で何人の人が関わっているのか?そこでのチェック体制はどうなのか?現場管理は誰がやってどれくらいの頻度で現場行くのか?職人さんの経験値と技術力はどうなのか?ミスを見逃さないチェック体制はどうなっているのか?ミスが起きた場合の改善はどうなされるのか?

そして、そういうことをきちんと説明してくれているのか?

ひとりの人を見て「なんとなく気が合う」程度で家づくりの良し悪しは絶対に判断できません。そんな危険なこと絶対にしないでください!

みなさんが思っている以上に「見えないとこ」の程度の差が大きいのが住宅業界の実情です。

家そのものの見えないところ(=壁内部の構造)もそうだし、会社としておもてから見えないところも、です。

その会社もおそらく、自分たちはちゃんとやっている、と思っているでしょう。でも、自己申告の「ちゃんと」ほどあてにならないと思いませんか?

ぜひ、嫌がられるくらいに細かくチェックしてください。

あなたのこれからの人生を左右する家です。がっかりしてこんなもんかって思いながら一生過ごすのか、本当によかったと心から満足して過ごすのか。

最初の選択で間違うと取り返しのつかないことになりますから。

だから、家づくりと業界の経験と知識のある外部の専門家の意見をききましょう。そしてそれを提供している建築士は世の中にほとんどいません。たぶん、片手で数えられるくらい!?

世の中の「家づくり無料相談」は相談という名の自社のPRですから。

私は、私が設計するしない関わらず、工務店チェックシートを差し上げて工務店の良し悪しを見ていいところだったら「ここいいよ」とおススメします。私が設計しなくても。

建築士の知識と経験はつくるだけじゃないから。

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家づくり夫婦の意見があわないときの解決のしかた

家づくりの最初の難関、それは家族がそろって「家建てよう!」ってなるかどうか。

夫婦が同じテンションで家づくりに熱心になるとは限りません。中には、奥さんは家建てたいと思ってもご主人はこのままでいいじゃん、ていう人もいます。

ずーっと賃貸という人生でもいいって言う人もいるし、(ただし老後の資金を潤沢に資産形成することが必須ですが)

実家に空いてる部屋があるからそこでいいじゃんっていう人もいるし、新築なんてぜいたくだから中古でいいじゃんって言う人もいるし、

家族の誰かが家を建てることに賛成じゃない、ってことは珍しくありません。

今日の晩御飯は回転すしに行くか焼肉に行くかっていうバトルなら「しょうがない、今日はゆずるか」ってこともできますが、家づくりはそうはいかない。

一人がやる気になってできるものではありません。お金の負担もあるし毎日に生活そのものが変わるわけだから。

意見が食い違うときどうするか。

お互いに自分の「こうしたい」「○○だからこうしたい」と言い合ったところで、自分と違う意見を言われる反発と自分の意見を否定されたことへの腹立たしさがあって、話し合いは平行線になるだけです。

こういう時は、「なぜそう思うのか」という理由と「それによって今後どうなるか」のシュミレーションと、それによって自分たちがどんな気持ちで日々くらしていけるかを考えましょう。

冷静な分析と、自分の感情を予測することです。目の前の「言われたこと」に囚われないように。

たいてい、奥さんは新しい家を希望しますが、ご主人はお金の負担にしり込みする、ということが多いように思います。

視野を広く遠くをみるようなつもりで話し合ってくださいね。

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家づくりの夢と現実のはざま

「夢のマイホーム」っていう言い方が私は好きじゃありません。

夢ですか?家って。夢や憧れだけで家はできないから。

夢って、いつか手に入れたいものだったりやりたいことだったりですが、「いつまでに手に入れる」と歩き出したらそれは夢ではなく明確な目標です。ひとつの事業です。

何かのプロジェクトが進行するとき、どんなものでも必ず行うのが「予算組み」。

家づくりだって同じです。

当然お金の算段はみなさんするんですけど、テンションが下がる瞬間があります。

どんな家にするか間取りやデザインをさんざん考えた後、じゃあこの家がいくらでできるかっていう見積もりとご対面する瞬間です。

提示するこちらもお客様の予算はおおよそ予測はついているので無理なプランニングはしないようにはしてるのですが、それでも何千万という額をつきつけられることは人生でそうないからか「あーそうですか」とはいいがたいでしょう。

そして予算オーバーの場合はこの後「見積もり合わせ」が始まります。

金額を「減らす」ためのあれこれです。今まであーしたいこーしたい、と言ってきたものを無くすわけです。

テンション下がりますよね。欲しい物をさんざん言った後のそれをあきらめるわけですから。

「夢」を考えたとき、それが全て叶うかどうかというとそうでもないわけで。壮大な夢をあきらめずに今は実力もコネも実績もないけどあきらめずに努力する!っていうことは美談になるけれど、家づくりで「今は現金ないし収入少ないし平社員だけど20年後はビッグになる!」っていう言葉だけで「はいそうですか」で予算上乗せはありません。

家づくりは夢じゃありません。目標のある事業です。

っていうようなことを言うと、住宅営業さんからは反対に合うでしょう。なぜならお客さんのテンションを下げるようなことは家づくりそのものへの意欲をそいで契約にならないから。会社員してたときも営業さんに同席してプランの打合せしてたとき「それは高いですよ」って言うと後になって「そういうことあんまり言わないで」と言われたものです。

言い方、なのかもしれませんが。

夢をさんざん思い描いてプランつくって後から金額を把握する、ではなく、

予算組みをしっかりしておいてから、欲しいものの網羅して優先順位をつくっておいて予算に落とし込む、というやり方をすれば、あとになってからあきらめる、ということをしないで済みます。

ぜったいに必要な欲しいもの、と、まぁまぁ欲しいもの、を最初に把握しておくこと。

これが肝です。

まぁまぁ欲しいものを絶対欲しいものに勝手に格上げしてる人が多過ぎです。

本当に欲しいものって案外少ないものです。あれもこれもより、少数精鋭で予算投入したほうが満足度は高くなります。

だから、ハウジングコーチが必要なんです。

 

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