よつば暮らしデザイン室

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Monthly Archives: 1月 2021

お家で効果的な換気をするために知っておいたほうがいいこと

新型コロナウィルスの感染拡大がとまりませんね。マスク、手洗い、密をさける、などの対策をそれぞれされていると思います。室内の換気もその一つです。

換気の基本は、出口と入口を設けることです。換気扇だけガーガー回してもそれに見合った量の空気の入り口がないと効果を発揮できません。

新型コロナウィルス感染症関連特設ページ

建築基準法で決められている換気はウィルス対策ではないので、今ついている換気機能でコロナウィルスの感染対策になるわけではありません。が、家の中の空気がどう流れているかを理解すれば、どこの窓を開けると効果的な換気ができるかわかるかと思います。参考にしてください。

住宅の場合、平成12年に建築された建物以降は24時間換気が義務付けられています。これは、建材に含まれている化学物質を換気するためです。2時間に1回部屋の空気が入れ替わる風量、と法律で決められています。対象となる部屋は人が長時間過ごす部屋です。LDKとか寝室とか書斎とか。計算方法によっては建物全体を対象にしていることもあります。

多くの場合、リビング・寝室・子供部屋といった人が長時間いてきれいな空気にしたい部屋に給気口をつくります。

そこから入った空気は、トイレや洗面脱衣室など汚い空気を外に出したいところに換気扇を設けて排気します。

リビングや寝室にこういうもの↓がついていたら、それが給気口です。ファンがついているものもあればファンがないものもあります。

給気口はサッシについているものもあります。

(↑クリックするとLIXILのサイトにとびます)

これらは24時間空気が入れ替わっていることが前提です。トイレの換気扇にスイッチがあるかもしれませんが、基本的には「24時間換気」なのでスイッチは切らずに回しっぱなしであることが原則です。

この24時間換気は微風なので換気扇が回っていてもほとんど気になりません。風が動いていることも気づかないくらいです。

換気扇というと、キッチンや浴室を思い浮かべると思いますが、これは24時間換気の中に含んでいないことが多いです。常時換気機能付きのこともあります。

キッチンや浴室は常に使うというより、調理の時、お風呂にはいった後、など限定的です。それに、空気の流れとして、きれいな空気を人がいるところに外から取り入れて汚い空気の部屋=トイレに向かって流す、というのが基本なので、トイレの換気扇を24時間換気にすることが理にかなっているといえます。

さて、こういう換気扇がついてはいますが、汚れて風量が弱まったら換気能力は当然落ちます。給気口もトイレや洗面所の換気扇も定期的に掃除しましょう。汚れが付くとランプが点滅するなどお知らせ機能がついてるものもあります。なんかランプついてるなぁ、ってほかりっぱなしになってませんか?特にトイレの換気扇ってびっくりするくらいホコリがつきますよ!

信頼できる工務店かどうか見抜くための質問とは

「いい家」この定義はほんとうにさまざまです。あっちの会社で「いい」と言われたことがこっちの会社では「それほどでもないよ」と言われることなんてめずらしくありません。家づくりを提供してるハウスメーカーも工務店も建築家も、自分たちがつくってるものは「いい家」だと思ってます。そういう前提で営業トークを繰り広げます。

そのトークが集客するための営業トークなのか、本当にいい家を提供したくて考えて話していることなのか、それを専門知識のない素人が見抜かなければなりません。

家づくりはあれもこれもが同時に成り立たないことはいくらでもあります。すべてにおいて高性能でデザインも素敵で素材は安全な自然素材で・・・。なんて家はおそらく一般庶民では手が出ない金額になるかと思います。残念ながら今の日本の住宅業界はそうです。

そんな中で何が「いい家」なのかを考えて自分たちはこれを提供しようと決めて、どの会社も自分たちの考える「いい家」を提供しているはずです。

なので、営業さんなり工務店の社長なり、あなたに勧めてくる人にはこう聞いてください。

『他の方法を採用せずにその方法を勧めてくる理由はなんですか』

「方法」の部分は「工法」「製品」「素材」「方針」とも言えます。

たとえば「うちの会社では断熱材はこれ使ってます」だったら「あなたの会社で採用してない断熱材ってどんなものがありますか?それを採用せずにその断熱材を勧める理由はなんですか?」という感じです。

間取りでも「こういうプランを作成しました。いかがでしょうか?」とプレゼンされたら「他に採用しなかった間取りはどんなものがありますか?それをプレゼンせずにこのプランを見せてきた理由はなんですか?」

「うちの会社ではこういう工法でやっています。」「うちはこれを採用してます」「こういう段取りで進めていきます」「わが社はこういう方針です」

すべてにおいて、その理由を聞くのです。大事なのは「いろいろある中でなぜそうなのか」が説明できるかどうかです。

自分達の良さだけをアピールしてくるような会社は家づくりのあれこれを真剣に検討してない可能性が高いです。

メリットやいい点だけを説明されて納得しないでくださいね。その程度の説明はマニュアル化されてるので。

専門的なことをあなたが理解するかどうかは別として、いい家を求めて細部まで検討しているかどうか、そういう真摯な姿勢をもった会社かどうかを見分けてください。

ただし、信頼できる会社かどうか、と、あなたの価値観に合った家を提供しているかどうか、は全く別問題です。話を聞いて感動して「ここなら信頼できる!」と勢いで決めないでくださいね。

上野千鶴子先生セミナーのお知らせ

愛知建築士会女性委員会で毎年おこなっている企画
「わたしらしい住まいづくり」
今年度で30回を迎えます。

その30回記念セミナーに社会学者の上野千鶴子先生をお迎えして
「3.11&コロナ後の建築」と題して講演をしていただくことになりました。

上野先生といえば最近では2019年東大入学式の祝辞で話題となりましたね。「おひとりさまの老後」などの著書も多数あります。フェミニスト、ジェンダー論者の第一人者です。

なぜ建築士会の講演に上野先生?と思われる方も多いと思います。私も、今年度は上野先生に決まったと聞いた時、なぜ?と思いました。

私は知らなかったのですが、上野先生は建築についても造詣が深いそうです。また、この「わたしらしい住まいづくり」のセミナーでは有名建築家を招いて建築について語ってもらうより、建築にまつわる社会学という内容をテーマにしてきたという経緯もあります。

社会が大きく変わる今、上野先生が何を語るのか、とても楽しみです。

ZOOMウェビナーを使っての講演です。世界中どこからでも参加できます。建築にたずさわる方も、建築に関係ない方も、上野先生のファンの方も、ふるってご参加ください!

申し込みはコチラ(peatixにログインしてお申込みください)

■開催概要
講師:上野千鶴子氏(社会学者・東京大学名誉教授)
日時:2021年1月31日(日)14:00~16:00(受付は13時30分~)
※終了時間に関しては多少前後する可能性があります。
場所:Zoomビデオウェビナーを使用したオンライン配信

 (1月25日までにお申し込みいただいた方にはイベント開催前に次第をメールで送信いたします。)
*やむを得ず、諸事情により変更・中止となる場合がありますことをご了承ください。

■チケット
 愛知建築士会会員(準会員、特別会員、賛助会員含む) 1000円
 一般                        1500円

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