よつば暮らしデザイン室

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Monthly Archives: 3月 2019

住みやすい間取りの特徴

家づくりで悩む人が多いのが間取りです。

なかなか決まらない人だと、決まったと思うとガラッと違うことを要求してきたり、どこかで仕入れてきた情報を真似ようとしたり、いろいろ手を焼くこともあります。

そうやって後からごちゃごちゃ動かした間取りはきれいに整ってなくて動線が凸凹してすっきりしません。

こういうのはパッと見でわかります、後からいろいろいじったなって。

やっぱり、暮らしやすいのはすっきり整った間取りです。そのほうが体に自然になじみます。

後から何かをつけ足したり、強引に押し込んだり、ちょっとずらしてみたり、そういうのは構造的にもあまりよくないことが多いですね。

間取りをつくっていると不思議と、「あ、これだな」ってカチッとはまる瞬間があります。すぐにそれがわかる時もあればなかなかピンとこないこともあるけど。

土地の条件とお客様の要望と、そういうものがうまく納まると「はまる」んだと思います。

お客様の要望をただパスルのように当てはめるわけじゃなくて、省エネを考えた物理的な陽当たりの良さとか、周囲の環境も含めた居心地の良さとか、今までの経験を含めてこうしたほうがいいっていう動線とか、このお客様だったらこれがいいのではっていう提案とか。

間取りは平面のパズルじゃありません。

データに基づく科学的なことも、強度を考えた構造のことも、お客様の好みっていう心理的なことも、考えます。

結局は、そこに住むお客様の暮らし方の特徴が表れる間取りになるんですよね。

何を重要視しててどうだと快適なのか。

なのでそれを読み解くのに、コーチングがとーっても役に立ちます。

買ってきた服、あなたはどうする?

買い物から帰ってきたら、あなたは買ってきたものをどうしますか?

今日、服を買いました。帰ってきたら私はその日のうちに紙袋から取り出してタグを切り取ります。

っていうのが、私は当たり前のことだと思っていました。買ってきたものは袋からだしてタグを取るって。

ところが違うようで。

かたづけの仕事をするようになって、買ってきたものをパッケージから出さずにそのまましまっている人がいることを知ったのです。

使うために買うはずなのに、なんでそのまま袋に入れてるんだろ、って思うんですけど。

そもそも「使うために」じゃないみたいですね。

「買うこと」もっというと「お買い物してること」が目的みたいですね。

だったら買わずにウィンドウショッピングでいいようなものだけど。

物は、使って初めて役割を果たす、ではないですか?

かたづけが苦手な人、物を捨てられない人はよく「もったいない」って言いますけど、

捨てることがもったいないんじゃなくて「使わないこと」がもったいないんですよ。

使わないでしまっておくなんて、もったいないの極み。

買ってきたものをパッケージから出さずにしまっちゃうなんて、ありえないでしょ。

お洋服は買ってきたらハンガー掛けて「どうやって着よう」って考えるのが楽しい♪って思うけど、どうですか?

 

今日買ったシャツ、タグ切ろうとしたら「接触涼感」だって。明日着ようって思ったのにー、さすがにまだ「涼感」は無理だわ。

地震に強い家をつくるために必要なこと

地震に強い家づくりっていうと「耐震等級3」って言う方は多いです。

耐震等級3って何かというと、

日本の建築物は全て建築基準法っていう法律にあてはめてつくります。

木造住宅の強度も建築基準法で定められていますが、何度も繰り返される大規模地震や住宅の品質向上への意識から、法律が新たに出来たり改正されたりで「耐震等級」というものができました。

建築基準法レベルの強度が「耐震等級1」です。最低限これは守りましょう、っていうレベルです。耐震等級1以下はありません。今、そのレベルの家をつくったら違法建築です。

耐震等級2、耐震等級3、と数値が大きくなるほど強度が強くなります。

耐震等級3が今現在の日本の木造住宅で強度を表すとしたら、最高のランクです。

とりあえずランクわけすると1,2,3とあって3が一番よい、っていうことです。

等級1と等級3との違いは

『等級1:極めて稀に(数百年に1度程度)発生する地震による力に対して倒壊、崩壊等しないこと』

『等級3:極めて稀に(数百年に1度程度)発生する地震による力の1.5倍の力に対して倒壊、崩壊等しないこと』

と法律で定められています。

「耐震等級3をとりましょう」と言われているのは、今の日本ではそれしかランクがないからであって、「耐震等級3は安全です」ではありません。

実際に計算している私としては、正直言って「数値あわせ」のところもあって、「ここに筋交増やしたところであまり効果ないかも、でも他に増やせるところないし・・・」って思うこともあります。

そうならずに、本当に強度の強い耐震等級3を目指すなら、間取りから強度を意識して考えるべきです。

一般的な住宅の木造在来工法は大空間は得意ではありません。大きな吹抜けとか、全面ガラス張りとか。

そういう開放感あふれた家を望むなら鉄骨造か、木造でも集成材を使って鉄骨造のような構造計算をするべきです。一般的な木造よりお金と時間がかかりますが。

間取りって知識のある建築士がつくってるんでしょ?って思ってるかもしれませんが、そうではありません。

営業さんとか現場監督あがりの工務店の社長とか、耐震等級の計算をしたことない人が間取りを考えることもあります。

間取りが決まってから「これ計算してください、耐震等級3で」って建築士にまわってくるんです。

そういう物件は、ほんとはここに壁がほしいな、ってことも見受けられます。みんながみんなそうじゃないですよ。

間取り決まってから計算したって遅いです。

どこにどう耐力が必要か考えながら間取り決めないと。

 

 

 

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