よつば暮らしデザイン室

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Category Archives: 家づくり・間取り

クローゼットでわかる女性と男性の違い

最近2つの現場でそれぞれの現場監督に立て続けに同じことを言われました。

どちらの現場もウォークインクローゼットがあってどちらも壁紙がだいたんな花柄だったりかわいらしいお魚模様だったり。

それを見て

「どうしてクローゼットの中をこんなふうにハデにするのかわからんけど・・・」

どうですか?クローゼットです。いってみれば、ただの物置ですが。

これを見て、わーすてき♡、ってときめくか、なんで物置にこんな壁紙使う?って思うか。

クローゼットは他の物置とは違って「私のもの」って感覚がありますよね、たとえ夫婦で共用としても。そして、普段は閉じてることが多いけど開ける瞬間こういう華やかな空間が目に飛び込んでくると「わー♪」ってなりますよね。

ってことをその現場監督さんたちに私が説明したら、へーなるほどー、っと言われました。

男性にはあまりない心理なのでしょうか。

ただこれ、洋服入れたらどうなるんだろ、ときめくかな、って思いますが。

詰め込まないでほしいですね、ぜひ7割収納を維持してもらいたい、じゃないとせっかくのお気に入りの壁紙が台無しです。

ちなみに、私個人はここまで花柄を使うかといえば使わないと思いますが、こうしたくなる心理はわかるので、かわいい♡とかキラキラ♡とかトキメキ♡とか女子的心理がほとんどない私でも女子の心理が理解できてほっとしたところです。

 

片付けやすい家にするための間取りの工夫

スッキリした住まいにするために欠かせないこと。不要なものを持たない、使ったら定位置に戻す。

ですが、わかっていてもなかなかできないのがかたづけです。

今から家をつくるならかたづけやすい家にしたい!だから収納をたくさん!

って言う人はとーっても多いですが、収納をたくさんつくること=かたづけやすい、ではありません。

収納が多い=物が増えて管理が大変なだけです。

かたづけやすい家=かたづけやすいところにちょうどよい量の収納があることです。

原則として、かたづけやすいところは使う所にできるだけ近いところです。

が、かたづけやすいところには物が溜まりやすいところでもあります。

それが目につくところだと、ごちゃごちゃ感が際立ってスッキリしないしおしゃれにならない。

ダイレクトメールや学校からのプリントや文房具や家計簿やレシートやあとでかたづけようと思ったもの・・・。

壁にびろびろと貼ってありませんか?

とっておかなければいけないものもあるし、しまっちゃうとわすれちゃうものもありますよね。

ひんぱんに出し入れして家族共有のもの、そういうものはリビングダイニングに溜まりがちです。

リビング内に収納場所をつくるとおしゃれとはいいがたい煩雑なものが、せっかくのくつろぎ空間であるリビングの雰囲気をこわしてしまいます。

リビングに近くてリビングにいる時に視界に入らないところ、そこを家族共有の情報基地にしましょう。

 

この家ではLDKからトイレに行く途中にそんな情報基地をつくりました。

みんなが確実に目にするけど、リビングからは直接見えない場所です。

たくさんあればいいってもんじゃないです、収納は。

そんな実例を見に来てください

二世帯の家 完成見学会

10月27日28日 岡崎市保母町

予約制です。見学希望の方はご連絡ください。

 

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家族の距離と間取りの関係

家づくりで一番時間がかかるのが間取りです。

よくある失敗が、間取りがパズルのようにあれもこれも押し込んだようになってる間取りです。

ここをもう少し広くとか、ここにも収納が欲しいとか、ここにも入口つけてとか、こちょこちょいじっている間取りは結局動きにくい間取りになっていることが多いです。

間取りはパスルではありません。機能と大きさを落とし込むのではありません。

ではどうやって考えるか。

家族同士の距離感です。

リビングでみんなが同時に集まるのか、キッチンにいながらリビングのテレビも一緒に見たいのか、ダイニングで勉強したり本読んだりするのか、こもって趣味に没頭したいのか、兄弟で同じところで勉強するのか、同じ部屋でそれぞれ自由に過ごしたいのか、そばに座って会話を楽しみたいのか、キッチンにいることを楽しみたいのか、キッチンにはできるだけいたくないのか、・・・・。

四角い部屋が並んだ間取り図を見て、ここをもうちょっとこうしてああして、って考えても答えはでません。

考えるのは、その家で暮らす人たちがどういう距離感で過ごすことがお互いにとって快適なのか、ということ。

一人になる場所が欲しい、という方は意外といらっしゃいますが、その中身は様々です。

完全に離れた部屋でみんなの声が聞こえないところ、っていう人もいれば、部屋にひとりは嫌だから近くにいるけど自分のやりたいことをやっていたい、っていう人もいれば、みんなが寝静まった時間にソファでいられればそれでいい、っていう人もいます。

家族だからといって何がら年じゅう一緒に仲良くしゃべっていることが理想なわけではありません。

それぞれが快適で気分良く暮らすための、時間と距離のやりとりが必要です。

その時間と距離を落とし込んだものが、間取りです。

そんなふうに家族の距離感を考えてつくった家が完成しました。

若夫婦と娘ちゃん、奥さんのご両親、奥さんの妹さん、という6人家族のお家です。

二世帯になるとさらに人間関係が複雑になるので間取りも様々なパターンが考えられます。

「どういうふうに過ごすの?」っていう質問を何回も何回もしたように思います。

最終的にできた間取りは「あぁやっぱりこうだよね」って全員がなんだかすんなり納得したような。

家族の数だけ家族の距離のとりかたがある、そう思います。

 

二世帯の家 完成見学会

10月27日28日 岡崎市保母町

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