よつば暮らしデザイン室

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Category Archives: 住まいについての考え

空き家を活かす方法をどうみつけるか

愛知建築士会女性委員会で毎年この時期おこなわれる「わたしらしい住まいづくり」

その一環で講演会がおこなわれます。

今年は「縮退社会における建築再生と不動産コミュニティー」というタイトルで大規模なリノベーション事業や空き家再生事業を手掛けていらっしゃる田村誠邦氏のお話しでした。

正直言って、不動産って言われてもあまり興味がないまま聴きにいったのですが。

いやーーー、目から鱗な話しがいっぱいだった。

今の日本は新築事業に依存しずぎで中古が流通していなさすぎ。これは広く認識されていることだけど、実際に他の先進国との数字を比較すると異常なほど。数字で見るとよくわかる。未来の負債をどんどんつくっているようなものだ。新築じゃないと事業が成り立たない、という今の建築業界を変えないと。単純に、リフォーム事業が活性化すればいい、っていうものではない。

空き家を持っている人にとって、それをそのまま持っていると今後どうなるか。

◎建物が古くなって倒壊して近隣に迷惑をかけたら、損害賠償など管理責任を問われる。

◎「特定空き家等」に認定されると税金が増える

◎後になればなるほど資産価値が低下して売却しにくくなる

空き家を持っている人にとって、本当はどうにかしたいのだけど壊すのも建て替えるのもリフォームするのも、とにかく「新しく何か」をするには費用と労力がかかる。現状だってもちろん税金はかかるけどこのままにしていることが一番負担が少ない、と感じている。

そこを、何かをすることによってその結果大きなメリット(多くの場合収入増)ができれば「新しい何か」に取り掛かる気にもなる。

そのときに活躍するのが建築士や税理士や司法書士によるプロフェッショナルなチーム。

建築士だったら、どう建てるかではなく建築の知識をどう活かすか、税理士だったら、税金がいくらになるかではなく税の知識をどう活かすか、司法書士だったら、手続きがどうなるかではなくどういう制度や法を活用するか。

与えられた条件に対応して自分の知識や技術を活かすのではなく、今の状況を幅広く見て使える技術や制度や資金を組み立てる。

「こんなの造ります」を主張してるだけの建築士はお客様の本当の「困った」を解決できない。

『お客様のニーズは建物をたてることだけではない』

どう建てたらいいですか?と相談したとして、条件をヒアリングしたのち「こういうデザインどうでしょう」って提案してくることが建築士の仕事だと思ったらそれは違います。一緒に問題を整理して広い視野とこの先の未来まで見て解決の道筋をつくってくれる人がプロですね。

やっぱり、相談する相手って重要ですよ。

 

 

4月16日 かさこ塾フェスタin東京に出展します。

「おかたづけと住まいの相談」

 

 

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がんばり過ぎない住まいのコツ

かたづけサポートに伺ったお客さまからこんなことを言われたことがあります。

「おしゃれな家すぎるとしゃらくさい」

しゃらくさい=小生意気な。「〇〇なくせにしゃらくさい」って言い方をするように「分不相応」って意味が含まれてますね。

そのお客様のご主人はあるキャラクターが好きでそのキャラクターのものが並べておいてあったりします。

「しゃらくさい」ってうまいこと言うなー、ってちょっと感心してしまいました。

高級な家具やモダンな家具で揃えられ過ぎるとちょっと強すぎて息詰まる感じがする人もいると思います。生活感なさすぎるのも現実味なくって毎日暮らすには合わないですよね。

私も、好きな家具屋さんがあってそこで椅子を買おうかと思っていたけど、それ自体はすごく素敵でいつまでも眺めていたいって思うほどだけど、これだけあっても今の部屋ではういちゃうな、と思ってやめました。

きれい過ぎたんです。職人が丁寧にこだわってつくったんだな、ってよくわかる。ちょっと緊張感を感じる。

高級なものやデザイナーものがあればそれでコーディネートがうまくいく、ってわけではないですね。

やっぱり、目指す全体像があって、それに合うものを選ぶ。バランスって大事です。そこを見極めるのがコーディネート。

あっちにもこっちにも見映えのするポイントがあるとどれもがそこそこに見えてしまうのでかえって見映えが薄れます。

生活感がある中でも「わぁ、なんか素敵」って思えるポイントをつくること。ほどほどのおしゃれ。がんばり過ぎない。

そんな住まいづくりを私はおススメします。

 

『暮らしを変えるかたづけ術セミナー』

1月31日 火曜 1時半~3時 残り1名です

参加費2000円(税込)

場所:よつば暮らしデザイン室事務所

(ピアゴ上和田店すぐ北)

◎物が増えないコツがわかる

◎かたづけやすい暮らし方がわかる

◎憧れの暮らしにむけてかたづけ計画作成します

かたづけ術の目的は物を減らすことではありません。

あなたが思い通りの暮らしをすること、そのためのかたづけ術です。

やりたいことがある、こんな暮らしに憧れる、今年こそこれを実現する、そう思うならぜひお越しください。

お待ちしてます。

右上の「お問合せ」から「1月31日講座申込み」と送ってください。

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「いい仕事」してますか?

「いい仕事」ってなんでしょうね。

私は住宅業界の中でも規模が大きくシステマチックなハウスメーカーは知らないので数人とか数十人規模の工務店レベルのリアルでの話しですが。

「いい家をつくる」スキルに情熱を注ぐ人はたくさんいるんですよ。

でも、業務を正確にきちんとまわそうとするスキルにたけてる人はものすごく少ないです。

書類をきちんと書くとか、確認を怠りなくするとか、次の段階に受ける人がわかりやすく伝達するとか、記録をちゃんと残すとか。

それが「いい家」に繋がるという意識を持っている人はものすごく少ない。

デザインとか素材とか強度とか断熱とか、そこにこだわる人はいくらでもいますが、施工品質にこだわる人はものすごく少ない。

住宅に限らず、提供する物やサービスそのものの質の向上に努めることはみなさん注力するとは思いますが、わかりやすく伝えるとか決められた書類を出すとか工程管理をきちんとするとか連絡とチェックを怠りなくするとか、そういう地味で直接品質に関わらないことをきちんとすることを意識してますか?

そういう地味で表に表れにくい部分をきちんとしていることも「いい仕事」だと思いませんか?

それはちゃんとしていることが当たり前なのかな、他の業界は。

「管理」だけではなく「監理」が正しく行われることが評価されるような住宅業界にしたいと強く思います。

◎1月後半でかたづけ講座やります。詳細は近日中に発表します。

かたづいた部屋を維持するコツを教えますよ。

◎セルマガジン「家・知らなかったではすまない秘密を告白します」

新築もリフォームも家づくりを考えてる人には必読です。

ご希望の方には郵送しますので、住所・お名前・ご希望冊数を右上の「お申込み」から送ってください。

 

 

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