よつば暮らしデザイン室

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Category Archives: 家づくり・ハウジングコーチ

家づくりの目的を考えることでわかること

今日は朝から夕方まで耐震診断の講習会。

じっと講義を聞くのは(しかも講師は普通に役所の人なので話し方が下手で聞きづらい・・・)普段と違った頭脳を使うので妙に疲れますねぇぇぇ。

そして、帰ったら夜はハウジングコーチのセッションへ。

コーチングセッションは、端からみてると「しゃべってるだけ」に見えるけど、

クライアントさんの言葉を聞き、声のトーンや表情を読み取り、ペースやテンションをクライアントさんに合わせるように自分をコントロールし、どう質問するかどんな言葉で質問するかを考え、でもできるだけ自然体に程よくフレンドリーにしゃべる、ということを同時にしていくので、かなり神経を使います。

朝から講習会に出たあとで夜からコーチングセッションというのは正直しんどくて。行くまでの道中で気分を変えて沈んでるテンションをあげるようになんとかコントロールして。

ところが、自分でもびっくりするけど、セッション始まると自分にスイッチがはいる。

人の感情の深く柔らかいところに触れ本質をみるということは、なにか活力となるエネルギーでも出てるのだろうか。

目の前のクライアントさんが自分自身の人生の価値観に気づく時のあの表情、自分の人生にOKサインを出し今の道に納得しているというようなあの表情、その表情を見たとき、なんだかとても私自身も何かに納得したような感覚になる。

コーチングセッションって不思議なもので、コーチはあくまでもクライアントさんにコーチングしてるのに終わってみるとコーチ自身がコーチングを受けたような状態になっていることがある。ていうか、そういうことが多い、私は。他のコーチの人はどうだかしらないけど。

今日もそうだった。クライアントさんは私と同じことが好きで同じ趣味をもってるわけじゃないのに。

「今までは、旅行に行きたいとかこの服がいいとかってだけだったけど、それだけじゃないその先のことを求めてたんだなって気づきました」っていう感想を頂いたとき、言葉で説明できないことがこの人には伝わったなって感じた。

なんだろね、このなんとも言えない満ちた感触は。

「家づくりは、家が目的ではありません。その先に続くお二人の人生が満たされることで初めて結果がわかるんです」

帰りがけに私の口から自然とそんな言葉がでていて。若いご夫婦は静かにうなづいてくれました。

私がしたいことは家という建物をつくることではなくて、家づくりを通して自分らしい人生を創ることをお手伝いしていくこと、改めてそう感じた夜です。

 

 

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家族との時間が大事というその裏にあるのは

住まいでの時間で大切にしたいのはどんな時間ですか?

ハウジングコーチの終盤ではこんなような質問をします。

「休みの日に子供と遊ぶ時間」「家族でごはんを食べる時間」「夫婦でゆっくり話す時間」

っていうような家族と一緒の時間を言う人が多いです。

「みんなが寝静まった時間に一人でドラマを見る時間」「部屋にこもって機械いじりする時間」っていう自分の時間を言う人もいます。

家族との時間を大事にしたい、という人たちのなかには、ちょっとそれ本心じゃないかも?って感じる人がいます。家族との時間を大事にしたい、というのは家族仲に特に問題なくごく普通の人間なら当たり前の感情だし嘘じゃないでしょう。

ですが、「そうあらねばならない、そうあるのが理想の家族だ、理想の父親だ、理想の母親だ」という意識が垣間見れる人がいるんです。

クライアントさんはそんなことは全然口にはしてはいないないけれど、コーチングというのは言葉だけではなく表情や声のトーンや前後の話す内容からその人を読み取るので、「あー、なんか今のは理性で考えていってるな」ていうのを感じるんですよね。

でもそれも嘘ではないし、そういう考えをもってる人だということです。

今まで何十人とセッションしたなかで一人だけこんな人がいました。大事にしたい時間は?という質問に対して

「うーん、とくにないですね」

って言ったのです。奥さんも子供さんもいるお父さんです。

これ聞いて爆笑してしまいました、隣にいた奥様と一緒に。

その言い方はネガティブでもなく何も考えてないわけでもなく、ただただ素直に屈託ない言葉でした。

自分に素直な人だなぁ。

自己中とか人の意見をきかないとか周りに気をつかわないとかではなく、純粋に自分に素直なマイペースだなって感じました。

最強ですね、素直って。

 

とくにない、とか、一人の時間が大事、とか、そう言う人が家族をないがしろにして大事にしてないわけじゃ決してない。

自分を大事にしたからといって家族への愛情が減るわけじゃない。

それどころか、自分を大事にすることで自分の気持ちが安定して家族への態度も安定します。

こうあらねばならない、っていういつのまにか染み付いてる考えで自分の行動を決めるのではなく、もっと自分の心に素直になることで幸せな時間は増える、そう感じます。

 

 

 

 

 

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あなたの人生にふさわしい家はどんな家?

週末に行った完成見学会、思いのほかのたくさんの方にお越しいただきました。

本当にありがとうございました。

何しろ見どころが多い家、みなさん滞在時間が長くて楽しんでいただけたようです。

中には「ふらっと来ただけだったけど、これは家建てたくなるねぇ」っておっしゃる方も。

みなさん居心地よく過ごしたあと笑顔で帰られていく姿をみて、この家があたたかくみんなを包みこむ家になったなぁと感じました。

こんなふうに楽しい家づくりができたのは全て、お施主様の力です。

建築家だろうが優秀な工務店だろうがデザイナーだろうが、その力を活かして「こんな家にしたい」を主張するお施主様がいなければ家づくりは成り立ちません。

家づくりは、本当にそこに住む人の価値観が表れます。

あまり深く物事を考えない浅い人は性能もデザインもそれなりなコンビニみたいな家になります。

個性あふれる自由な人は趣味にあふれた家になります。

個性よりも安定を選ぶ人はありふれてるけどしっかりした家になります。

物静かな時間を大切にする人は丹精な家になります。

お金のあるなしで家が決まると思っている人は多いですが、お金を理由に浅い考えしかできない人は人生もそうなるんじゃないでしょうか。お金を理由に何もしない人生に。

ちょうど2年前にハウジングコーチから始まった家づくり。

もうどんなセッションだったか忘れちゃってるけど(笑)

結果的には、本当にセッション通りになりました。

居心地のいいみんなが集まるリビングがあって、それぞれの個性が表現されてる部屋があって。

家づくりは、人生を考えることと一緒。

自分の人生を大切にできる家づくりを。

 

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