よつば暮らしデザイン室

ブログ

Category Archives: 家づくり・段取り

いい家が欲しいなら効果的な質問のしかたがあります

こだわりがあって、「こうしたい」「これがいい」「これが好き」がはっきりある人ほどおちいりやすい失敗があります。

それは、プロの意見を引出せない、ということ。

こうしたいんです、これが欲しいんです、って次々言われちゃうと、受けるこちらも依頼主の要望にできるだけ応えようとあれこれ詰め込みがちです。

目の前の「欲しいもの」を集めただけのスーパーで買い物するような家づくりは、ゴールが見えません。

家づくりの目的は、そこに住む人が豊かな人生を送ることです。

どんな人生でどんな生活でそのためには何があって何ができてどんな感情が湧き起これば「豊か」なのかがわからなければ、ゴールにたどりつきません。

依頼主が考えるのは、間取りでもデザインでもなく、どんな生活をそこでしたいのか、です。

提案されたプランに対して「ここをこうしてください」「これが欲しいです」というストレートな目の前のパーツをいうのではなくて、

明るい玄関がで気持ちよく朝でかけたい、洗濯にこだわりがあるから洗濯室を明るいところで手際よくしたい、娘と一緒にわいわいお料理したいからカウンターキッチンで。

などなど、それが欲しい理由とそれが手に入った結果を示して欲しいのです。

そういうゴールを示してくれれば、ここをこうすると間取りを変えなくても明るくなりますよ、とか、こうするとここに収納つきます、とか、この向きのほうが一緒にキッチンに立ちやすいです、とか。いろんな方向から提案が示せます。

プロは、どう考えたってあなたより経験も知識もあるんですよ。

自分で考えたものを手に入れたい気持ちもわかりますが、

よりよいものを手に入れたいなら、プロの経験と知識を存分に引き出すような要望の伝え方をしたほうが、質の高いものが手に入ると思います。

プロがもってる引出しをいかにたくさん開けさせるか、それが依頼主さんのやることです。

【家づくり1日無料相談日】
◎家づくりを考えてるけど何からしたらいいのか
◎いろいろ探してるけど決め手がない
◎あの会社でこんなこと言われたけどどういうこと?
◎ハウジングコーチって何?
などなど、家づくりスタートラインの皆様のご相談を受け付けますよ。
4月13日 土曜 一家族さま1時間程度
場所:よつば暮らしデザイン室(岡崎市天白町64-1)
ご希望のお時間をお知らせください
右上のお問合せからお申込みください

家づくりのよりよい提案を欲しいなら絶対やってはいけないこと

注文住宅をつくるために、依頼先を決めるまでの過程で何社かにプランをつくってもらうための打合せをすると思います。

まだどこで建てるかわからない段階、いくらになるのかもわからな段階です。

この段階で、この先信頼関係が築けそうかジャッジするわけです。

けっこう重要な期間です。

ところが、なかなか本心を話したがらないお客様も時々いらっしゃいます。

手の内をみせると高くふっかけられると思っているのか、断るときに気まずくなると思っているのか、何かかけひきでもしてるつもりなのか、わかりませんが。

はっきりいってなんの得にもなりません、そんなかけひきは。

要望があるなら要望を、優先したいことなら優先したいこと、わからないならわからないということ、知りたいことなら知りたいことを、きちんと言っていただきたいのです。

そんなことは言わなくてもくみとってよ、と思っているかもしれませんが。

多少は心理戦のところもありますが、お客様自身がわかっている要望や優先事項をだまっていることにはメリットはないですよ。

2,3の要望を言っただけで最高の家のプランを見せてもらえる、と思っている人もたまにいますが。

魔法使いじゃありませんから、設計士は。

多くのコミュニケーションを経てお客様の人となりを理解して、この人ならこういうプランだな、という予測ができてプランをつくります。

そのコミュニケーションの段階で出し渋るようなことをされると、こちらとしてはどんな提案を求められているのかもわかりません。

それはお客様にとっても損なはずです。

せっかくいい提案がうけられるかもしれないのに。

いい家がほしければ、相手から最大限にいい提案をしてもらうことです。相手の能力を最大限に利用すればいいのです。

正式にどこに依頼するか決めてから話せばいい、って思ってるかもしれませんが、それじゃ遅いんですよ。

なぜなら、依頼先をどこにするかで家づくりが成功するかどうかは決まります。

決める前段階で中途半端なコミュニケーションしかできなかったら、正しい判断ができますか?

何が優先なのか、どうしても譲れないポイントはどこか、何が気になるのか、不安なところはどこか、

包み隠さず話した方が、いい家づくりへのゴールは早くて確実です。

 

のこりわずかです!

まちゼミ『心もおうちもスッキリ!かたづく暮らしのコツ」
3月12日 10:00~11:30 残席1名
3月26日 13:30~15:00 残席1名
岡崎市りぶら 101会議室
参加費無料

AIに家づくりをしてもらって満足できるのかどうか

将来AIにとって代わられる仕事、っていう話題が時々ありますね。

家づくりも、好みや条件をぜーんぶ入力したら「ハイ、これがあなたの家です」ってできる時代がくるかもしれません。

とくに、法規チェックや構造計算はもっと早くできるようになるでしょうね。(っていうか、そうなって欲しい)

デザインも、こういう色とこういう形とこういう素材でこういうイメージになる、って詳細に組み合わせてパターン化すれば

おしゃれ空間がAIでできると思います。

でもね、AIには不特定多数が素敵って思う空間づくりはできるかもしれないけど、

目の前のお客様が満足する空間をつくることはできないと思う。

なぜなら、「何を素敵と感じるか」そのこと自体をお客様自身が理解して伝えることが難しいから。

家づくりの打合せでは、お客様に「どんなイメージがいいですか?」と聞く場面は山のようにでてきます。

「○○なイメージ」といっても頭の中で想像していることは人によって違っていて、どこに重きをおいているかも違っていて。

なんどもなんどもコミュニケーションを経てお客様の好みや思考パターンや気質がわかってくると、

ああいってるのはこういうことだな、口には出してないけどこれ重要だな、きっとこれ好きだろうな、ってことがわかってきます。

空間っていうのは、床やドアや壁や窓やドアノブや引出しの取手やドアの取り付けかたにいたるまで、

細かい部材のすべてを含んでできあがっています。

それらのひとつひとつの形、色、質感、のあれこれ組み合わせ方で素敵かどうか決まるわけです。

細かい全てをお客様にできるだけ説明して一緒に選んでいただくようにしていますが、ほんとに全部選べる人って実は少ないのです。

たいがい途中で頭がパンクします。わけわからなくなってきます。

なので、これはこのお客様にとって優先度高いなっていう部分はていねいに決めて、他はそれに合わせてこちらで選んでいくわけです。

そういう決め方も、細かく理解して決めたいっていうお客様と、パパパっと段取りよく進めたいお客様といます。

さらにはそこにお金も絡んでくるわけで。

そういう微妙な緩急つけたやりとりも含めて最終的な「満足度」になっていくのが家づくりです。

単純に見た目小ぎれいな家をつくればいいってもんじゃない。

それがAIにできるのでしょうか。

AIが人間の心理や思考にどこまで対応できるのかわからないけど。

昨日こんなおいしい肉を食べながらAIと仕事についてそんなことを友達と語ったのでした。

↓↓↓ かたづけたいけど、かたづけしてない方へ

 

↓↓↓ 読んだらポチッとしてくださると嬉しいです!!!

にほんブログ村 住まいブログ 女性建築士へ

PAGE TOP