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Category Archives: 家づくり・ お金

消費税増税後の住宅取得資金の支援策まとめ

2019年10月からの消費税10%が迫ってきました。

住宅新築、購入、リフォーム、ってなると金額が大きいから増税は気になるところですね。

まるっと増税分負担が増えるのでは、と心配している人もいると思いますが、国もいろいろ支援策をつくってくれています。

うまく活用すれば増税分の負担を気にしなくてもいいかもしれません。

気をつけてほしいのが、

①決められた条件の住宅の工事が必要であること
②審査機関への申請が必要であること

なので、住宅工事業者からその分建築工事と申請費用の増額が考えられる、ということです。

そのへんは金額増加分のデメリットと、バックされるメリットをよく考えたほうがいいかもしれないですね。

工事業者は、いずれの制度も手続きが煩雑なので積極的にやりたがらない傾向があります。

なので黙っていたらこういう制度を教えてくれないことは多々あります。

自分たちから「こういう制度があるって聞いたんですけど、使いたいです」と意思表示しましょう。

以下、制度の概要をまとめました。詳しくはリンク先をよく読んでくださいね。

【住宅ローン減税】

控除期間を通常10年間のところ、13年間に延長(2020年12月31日までに入居が対象)
借入額によっては、延長された3年間の減税で消費税増税分が取り戻せる場合もあります。

「住宅ローン減税制度の概要」
住宅ローン減税(国土交通省)

【すまい給付金】

消費税引き上げ後の税率が適用される住宅を取得する方へ、税率引き上げの負担を軽減するために現金を支給する制度です。収入によって給付額がかわります。給付条件がいろいろあります。給付をうけるためには住宅の性能に決められた条件があり、申請手続きが必要なため、その分が工事金額に加算される場合もあります。

「すまい給付金(特設サイト)」

【次世代住宅ポイント】

一定の決められた性能を満たす住宅を新築またはリフォームした方にたいして、いろいろな商品に交換できるポイントを発行する制度です。以前あった「住宅エコポイント制度」の同じようなものです。なので、建築業者の中では「エコポイント」と呼ぶ人もいますが、厳密にいうとエコポイントは今は実施しておらず次世代住宅ポイントという名称です。
交換できる商品は家電・食品・インテリア・などなど、数千点あります。
ポイントをもらうためには決められた条件にあった住宅の工事をする必要があります。ポイント発行の申請に手続きが必要です。その分が工事金額に加算される場合もあります。

「次世代住宅ポイント(特設サイト)」

【贈与税非課税枠の拡大】

「質が高い住宅」の決められた条件にあった住宅を、新築・取得・増改築する場合の費用を贈与された場合、消費税8%の場合は非課税枠1200万円だったものが消費税10%の場合は3000万円に拡大されます。(契約年がR2年3月まで)
住宅の性能に決められた条件があり、申請手続きが必要なため、その分工事金額に加算されることもあります。

「住宅取得等資金に係る贈与税の非課税措置(国土交通省)」

 

 

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日時:2019年9月29日 日曜 10時~12時
場所:岡崎市 甲山閣 
HP
愛知県岡崎市六供町甲越6−21
参加費:500円(税込)
駐車場:ありますが数が少ないため満車の場合は市民会館駐車場へ停めてください
お申込みはこコチラ ⇒

年収と住む家の価格の関係

年収が多い人が家にお金をかけて建てている、って思いますか?

実は必ずしもそうではありません。特にこの数年は年収と家の金額は比例しない傾向が高まってきている気がします。あくまでも私が感じる傾向ですけど。でも、業界の人と話していても否定されないからたぶんそうなんだと思います。

昔は、年収が高い人とか、ある程度の地位にある人とか、地域の名士とか、そういう人は自分が家に興味あろうがなかろうがそれなりにお金をかけていい材料でいい職人で優れた技術だとわかる家を建てていたように思います。

でも今は個人の好みが最優先なので、お金を持っていても家に興味なかったらお金かけないんですよね。

夫婦そろって一流企業に勤めていてもローコスト系のメーカーで建てていたり、30坪くらいの建売住宅に住んで車はベンツとかレクサスとか。

逆に、年収がそんなに高くなくてもインテリアに興味ある人やおしゃれな人はこだわりの家づくりをしようとします。

自分たちの限りあるお金を、自分たちが好きなものだけにお金をかける、そういうメリハリのあるお金のかけかたになってきてると感じます。

いいとか悪いとかではなくてね。

ただ、やっぱり金額と質の良さはある程度比例すると思うんですよね、家に限らず。

興味がないからわからないから、お金をかける気にならない、っていうのであれば。

「何がいいのか悪いのか判断できないけどこれくらいのレベルの質が欲しい」っていうことをプロに言えば、望む質のものが手に入ります。

料理だってそうですよね。どんな材料でどうつくることがどう美味しくなるのかはわからないけど、ちょっと特別な日の食事はそれなりのレストランに行くわけです。

料理は人生のうちに数えられないくらいに機会があるから、特別な日もあればなんだっていい日もある。

でも家は一生です。人生と同じです。

ひとつひとつの物にたいしてのセンスうんぬんじゃなくて、生き方としてどういう質を求めるのか、家にはそれが表れます。

ローコストメーカーの家に住んでベンツに乗ってる人は、少なくとも「見る目がある」とはいえない気がしますね。

 

 

 

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価値が上がる家づくりと価値が下がる家づくり

あなたは、住み続けることで資産価値が上がる家と、20年後には資産価値ゼロになる家と、どちらに住みたいと思いますか?

ちょっと長いですがこちらを読んでみてください↓

Why!なぜ日本人は住宅ローンに大金を払う?

これはドイツの例ですが、欧米はどこもこんなふうに長く住むことで不動産市場で家の価値が上がります。

リノベーションという言葉がはやってきて中古住宅を選ぶ人が多いような錯覚があるかもしれませんが、

住宅市場での中古住宅の割合は日本では約36%(2013年)です。アメリカ77%、イギリス88%に比べると圧倒的に少ないです。

日本の住宅寿命は20年、と言われています。新築しても20年後には建て替える、ということです。

なのに、そこに2000万を超えるような大金を借りて30年借金を返し続ける。

海外の人からみたら「Why!?」ですよね。

私は、日本人は家に対する意識が歴史的にみて低いと思っています。

地震や台風や湿度といった自然環境が厳しいところに、木造で建てるということは必然的に朽ちていくことが早い、災害で壊れることも多い。日本ほど災害のないヨーロッパが石造なのとは対照的です。

さらに、太平洋戦争で焼け野原になった日本は住むところを早急につくる必要があった。質より量が求められた。短期間でつくりあげるプレハブ住宅メーカーが存在しているのはこういう時代背景があります。

だから、日本人にとって家はその都度建ててどんどん朽ちていく耐久消費財であって、長くもたせる資産ではないのです。

でも、費用だけは一生分かかる・・・。

私は住宅業界にはいって20数年なので、この20数年のことしか体験していませんが、大きく変わったのは阪神大震災だと思います。

大きな災害があると住宅に関する法律が見直されていきます。阪神大震災後の平成12年に大きく法律が変わって耐震性が法的に求められるようになりました。耐震等級というものができたのもこの時です。

この少しまえくらいから「欠陥住宅」というものが騒がれたように思います。おそらく、昭和50年代60年代にこだわることなくバンバン建てた家の質が悪くてそれが露呈しだした頃だと思います。(あくまでも私の見解です)

ようやく、住宅の質を気にするようになってきました。

住宅業界というところはとても古い業界で考え方も古いです。改善や変化ということをあまり好まない傾向にあります。「今までこれでよかったんだからいいじゃないか」みたいなおじさん気質です。

でも!そうじゃない人もいるんです!

どうしたらいい住宅がつくれるか、何がいい住宅なのか、それを頭つかって考えて実践して改善して、そしてそういう家づくりが好きだという人がいるんです。

たいがいそういう人はつくることに長けていて宣伝力がないので目立たないし見つけられないかもしれません。

自分の人生を預ける住まいを、消費財ではなく資産にしたいなら、どこに依頼するかをもっと厳しい目で見てください。営業さんの対応がよかったから、なんていう資産価値とは全く関係ない理由で選ぶようなことに決してならないように。

どうしたらそういう家づくりができるか、確認すべきことはいっぱいあります。そういう専門的なことを何が良くて何が悪いかわかりやすく伝えることを私はしていきたいと思います。

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