よつば暮らしデザイン室

ブログ

Author Archives: mo1620yo

注文住宅の土地購入 こんな土地には要注意

家を建てるための土地探しをしていると、相場より金額が安い土地が時々あります。

そういう土地は何かしらのデメリットがあって買い手が付きにくいから相場より安くなるわけです。

土地のデメリットはいろいろあります。

駅からの距離とか日当りとか間口が狭いとか。これらは一般の人にもわかりやすいデメリットですが。

建築法規的にみて要注意だなっていう土地があります。

狭い道路に接している土地と、がけに接している土地です。

この2つは法律の制約によって建物形状と配置に大きく影響します。

<狭い道路に接している土地>

道路に接している場合、道路斜線という規制があって建物高さに影響を与えます。道路幅が狭いほど不利です。2階の面積を小さくしないといけない、天井を低くしないといけない、といったこともありえます。

土地が狭いので総2階にしないと要望がみたせないのに2階を広くできないとか、太陽光パネルを南向きに載せたいのに屋根の希望の屋根にできないとか。そんなことも考えられます。

道路斜線を緩和できる「天空率」というものがあるのですが、それをチェックするのは通常の設計業務に手間がプラスされるので設計料が加算されることもあるかもしれません。

<がけに接している土地>

愛知県では2m以上のがけに隣接していると、がけの高さの2倍の距離を離して建てないといけない、という条例があります。これを「がけ条例」といいます。条例なので各自治体によって多少内容が変わります。

当然、建物配置に影響を与えます。本当はもっと隣地に寄せて建てたいのに中途半端に空けて配置しないといけないとか。

特殊な基礎工事をしないといけないとか、コンクリートの擁壁をつくらないといけないとか、費用がかかることも考えられます。

2mの高さがあってもコンクリートの擁壁があればいいと思っている工務店の監督さんなんかは多いですが。30年前くらいの擁壁だとひび割れていたりはらんでいたりして安全性に問題があるものもあります。そうなると擁壁のつくり替えになりますが、それだけで高額になるかもしれません。

中には、今まで住宅が建っていたところを建て替えるので問題ないと思っていても、実は規制に引っかかる、今まではなぜか見逃されていた(気づかないでいた)ってこともあります。

土地にデメリットがあると相場より安くなるという金額的なメリットはありますが、

そのデメリットのために建物を建てることにどう影響するのか、そのための費用的な負担はあるのか、それを購入前にきちんと把握する必要があります。

デメリットを回避するための設計上の工夫が、自分たちの希望する家にとってデメリットじゃないなら、

その土地はあなたにとってお買い得な土地です。

土地のデメリットが吉と出るか凶と出るか、建築士に相談してくださいね。

 

 

↓↓↓ 読んだらポチッとしてくださると嬉しいです!!!

にほんブログ村 住まいブログ 女性建築士へ

深堀隆介展-刈谷市美術館

金魚ってこんなに美しかったのか。

今までたいして気に留めたことなかったけれど、これを見たら金魚の見方がかわった。

「深堀隆介展」

まるで生きてる金魚を水に閉じ込めたかに見える。

 

おもしろいのが、2009年辺りから作品の技法が大きく変わっている。

それまでは何層もの樹脂に描いているものの、金魚そのものは平面的。

2009年あたりから、1匹の金魚が何層にも描かれていて樹脂のなかに立体に見える。まるで3D映画のよう。

冒頭に金魚を描くようになったきっかけが紹介されていて、それを自ら「金魚救い」と称している。

もう美術なんかやめようと思っていたとき部屋にあった金魚が目に入った。それを描いたとき「これだ」と思った、というエピソード。

芸術にしろデザインにしろ、自らの力で何かを生み出す人は、自分の中にある表現したい何かと、技法とかスキルとか表に出す手段と、それらがぴったり一致したとき「これだ」ってなるのだろうか。

技法に、その人が載る、そんな気がする。

言葉や意識や思考を超えて自分の中のある熱を表現に載せるって、どんな気分なのだろう。

これ全部、描かれた金魚。水に見えるのは樹脂。

刈谷市美術館で。11月4日まで。

要望に応えるだけの家づくりで満足しないでください

家づくりは芸術作品と違って、作り手の思うままにつくるのではなく、お客様の注文に合わせてつくります。

むしろ、作り手の意思よりお客様の要望が優先です。

でも、要望を聞くことはたしかに必要だけれども。

それを勘違いして「お客様がこれがいいと言ったからこれでいいんだ」といって作り手としての意思もなくものづくりをしてしまうのは、

それは違うと思うのです。

お客様の要望に応えることとは別に、いい家づくりについて知識を蓄え考えを巡らしどうしたら美しくなるかを配慮することは、プロとしての責任です。

お客様がいいっていうから品質を落としていいわけじゃない、カッコ悪いものにしていいわけじゃない。

素人であるお客様に技術的な性能についていい悪いの判断は不可能ですし、デザインの良し悪しだって素人から見たら単なる好みの範疇でしか判断できない。

お客様の要望に合わせて物をチョイスするだけの家づくりはただパズルを組み立ててるのと同じこと。

デザインじゃない。

お客様の要望とコンセプトを把握しつつ、プロとしての質の良さを追求していくことは必要なことです。

「要望通りにできて満足」ではなくて「要望以上の提案がもらえて満足」って思ってもらえるようにしていきたいですね、設計者としては。

なーんて、思ってはいても現実はどこまでそれができてるかは反省ばかりだけど。

住んでから10年後20年後に、

「何がどう性能がいいかわからないけど、とにかくこの家は快適で居心地よくて大好きなのよね」

なんて言われたら最高です。

 

↓↓↓ 読んだらポチッとしてくださると嬉しいです!!!

にほんブログ村 住まいブログ 女性建築士へ

PAGE TOP