よつば暮らしデザイン室

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Author Archives: mo1620yo

納戸があれば片付くって思ってませんか

家づくりの要望で多いのは「収納をたくさん欲しい」

中でも納戸を希望される人がいますが、よほどのことが無い限り私は納戸をつくることをお勧めしません。

嫁入り道具のタンスをいれる部屋とか、趣味の道具が大きいとか、「絶対使う!捨てられない!」という何かがある時だけです、納戸をつくるのは。

そうじゃなくて「収納がたくさんほしいから納戸」という発想はそもそも「なんだかわからないけど物が多い」っていう前提です。新しい家に住むのにどうでもいい物を溜め込む気満々ってことです。

それでは意味がありません。

新しい家になったから、収納が増えたから、家がスッキリするかといったら全く違います。

収納場所の量に比例して物の量は増えます。物の量が増える=あなたが管理する量が増えるということ。

かたづけが苦手な人が納戸つくって物を増やして、自分で自分の苦労を増やしてるだけですよ。

かたづけが苦手は人は、収納場所を増やすんじゃなくて、物を減らすことに徹しましょう。

どうでもいい物を溜め込むための部屋をわざわざ作るより、その分リビングやキッチンが広いほうがよくないですか?

納戸があれば片付く、という発想は間違いです。

 

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年収と住む家の価格の関係

年収が多い人が家にお金をかけて建てている、って思いますか?

実は必ずしもそうではありません。特にこの数年は年収と家の金額は比例しない傾向が高まってきている気がします。あくまでも私が感じる傾向ですけど。でも、業界の人と話していても否定されないからたぶんそうなんだと思います。

昔は、年収が高い人とか、ある程度の地位にある人とか、地域の名士とか、そういう人は自分が家に興味あろうがなかろうがそれなりにお金をかけていい材料でいい職人で優れた技術だとわかる家を建てていたように思います。

でも今は個人の好みが最優先なので、お金を持っていても家に興味なかったらお金かけないんですよね。

夫婦そろって一流企業に勤めていてもローコスト系のメーカーで建てていたり、30坪くらいの建売住宅に住んで車はベンツとかレクサスとか。

逆に、年収がそんなに高くなくてもインテリアに興味ある人やおしゃれな人はこだわりの家づくりをしようとします。

自分たちの限りあるお金を、自分たちが好きなものだけにお金をかける、そういうメリハリのあるお金のかけかたになってきてると感じます。

いいとか悪いとかではなくてね。

ただ、やっぱり金額と質の良さはある程度比例すると思うんですよね、家に限らず。

興味がないからわからないから、お金をかける気にならない、っていうのであれば。

「何がいいのか悪いのか判断できないけどこれくらいのレベルの質が欲しい」っていうことをプロに言えば、望む質のものが手に入ります。

料理だってそうですよね。どんな材料でどうつくることがどう美味しくなるのかはわからないけど、ちょっと特別な日の食事はそれなりのレストランに行くわけです。

料理は人生のうちに数えられないくらいに機会があるから、特別な日もあればなんだっていい日もある。

でも家は一生です。人生と同じです。

ひとつひとつの物にたいしてのセンスうんぬんじゃなくて、生き方としてどういう質を求めるのか、家にはそれが表れます。

ローコストメーカーの家に住んでベンツに乗ってる人は、少なくとも「見る目がある」とはいえない気がしますね。

 

 

 

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捨てられないと思っていたものをあっさり捨てた話

物が溜まってしまうのは、使うか使わないかだけで決められないから苦労するんですよね。

物を捨てられないのは過去への執着か未来への不安、と私は講座などでもお伝えしています。

物に自分の想いを投影してしまうんですよね。そこを切り離して考えることが、物を溜め込まないコツでもあります。

 

これだけは捨てられない、いや、捨てたくない、そう思っていたものがありました。

一級建築士の試験勉強をしたノートやテキストです。ダンボールひと箱ありました。

試験勉強をしていた期間は当然ふつうに仕事もしてたし、残業も休日出勤もしてました。もともとそんなに休日が多くない会社で休日は毎週学校に通い、仕事から帰ったら毎日勉強。もうだめだー眠いーっていう瞬間まで机に向かいベッドに倒れこむように寝る、そんな日々でした。

人生で一番頭の回転が良かったですね。

決してラクではなかったけど、楽しかった、心からそう思います。あんなに集中力高く充実した日々は二度とないでしょう。

全ての試験が終わった時、学校のクラスメイトたちと「これから何があっても耐えれる気がするよねー」って話したことを覚えています。

過去の成功体験、私にとってはまさにそうでした。がんばった自分、能力が高かった自分、その象徴が勉強したテキストとノートでした。

合格してからもそれはひとまとめにして置いてありました。捨てようなんてまーったく思わずに。それを見るとあの頃の輝かしい(と思える)自分を思い出せたから。

使うかどうかでいったら使わないですよ、あきらかに。仕事で何か参考にできるかといったらそんなことはないですから。あくまでも試験勉強のテキストですから。

もともと物はそんなに溜め込まない方で捨てることには抵抗のない私ですが、それは意識してとってありましたね。

がんばってた自分を捨てるような気がしてたんです。

でも、あるときあっさりと捨てました。本当になんのためらいもなく。自分でも驚くくらいに。

独立することを決めた年の年末のことです。

見ることも開けることもなくなったそのダンボール箱をみて「あれ?これもういらんじゃん」って思ったことを今でも覚えています。

あれを捨てたからといってあの頃がんばった私が消えるわけじゃない。もうあの時から7,8年たってとっくに前に進んでいるんだから。もうそこに私はいないよね。

『気持ち』で物の価値がこんなに変わるのか、と自分でもびっくりしました。

物と向き合うことの効果を体験した出来事です。

そのころは片付けを仕事にするとは思ってもなかったけれど、この体験があるから片付けを仕事にできているような気もします。

 

物に自分を投影して捨てられない、という人の気持ちもわかります。

気持ちが変わって捨てられる時が来ることもあれば、手放すことで気持ちが前に進むこともあります。

手放せない、今はそうしか思えない気持ちも、変わる時はきます。

あなたが日々何かを感じ変化していれば。

 

 

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