勝手口があると便利だよ、と言われたけど使わなかったらもったいないし
と思って採用するかどうか迷っている方もいるのではないでしょうか。
前回の記事で勝手口のメリットデメリットを書きました。
あれば便利な勝手口
でも、使わなくなってる家もあります。
実は、勝手口を活用する間取りとそうでない間取りがあります。
勝手口があるといい人となくてもいい人もいます。
今回は、その2点について書いていきますね。
目次
便利そうな勝手口、実際にどう使うかはこちらの記事を読んでみてください。
「勝手口ってどんな時に使うの?勝手口のある間取りメリットデメリット」
便利そうだけど使わなくなったらもったいないですね。
つくったものの使わなくなる勝手口には理由があります。
ここでは、勝手口を活用できる間取りとそうじゃない間取りを見ていきます。
勝手口を一番よく使うのはゴミ出しの時です。
ですから、ゴミ出しのルートが
玄関を通るより勝手口を通るほうが遠い場合、
確実に使わなくなります。
あると便利な場合は、玄関とは違う方向にゴミ収集場所がある場合です。
道路が2方向にあり、玄関から出るより庭や裏口から出たほうが便利な場合は
ゴミ出し以外でも、買い物や近所へ行く場合などに使うことができます。
駐車場のすぐそばにある勝手口も便利です。
車からすぐに勝手口があると
食材を買ってきた時にすぐに運び入れることができます。
車→勝手口→パントリー、の動線をつくるとドリンクの箱買いやお米を買った時など便利です。
時々こんな間取りを見かけます。
勝手口を開けたらすぐにお隣の建物です。
これはお互い気になりそうです。
勝手口ドアを開けて出入りしてたら
お隣からキッチン丸見えになりそうです。
勝手口から出た敷地が、ただの通路ではなく
物置として活用できるくらいの広さがないと活用できません。
お隣の窓の目の前、というのも使いずらくなります。
後からお隣が建ったら仕方ないですけれど。
勝手口に限らず、
お隣との距離、窓の位置をずらす、という配慮はしましょう。
勝手口があるといいライフスタイルの人もいます。
こういう家庭は、勝手口を活用する前提で間取りを考えたほうがいいと思います。
あると絶対便利です。
勝手口が欲しい、勝手口を使う、という理由はこれが一番多いように感じます。
不燃ゴミや缶ビンはある程度たまってから捨てに行く
という人は
ずーっと室内にゴミがあるのは気になる人もいると思います。
上に書いたように
隣地までの広さ、隣地の窓の位置、収集場所までのルート
を検討して勝手口の位置を決めましょう。
キッチンにドアつければよし、ではありません。
ゴミが多いってどういうこと?
と思うかもしれませんが。
お酒を飲む人はゴミが多いです。
特に缶ビール、缶チューハイを飲む人は。
たまに飲むならまだいいですが。
毎日晩酌する人は確実に空き缶置場が必要です。
空き缶、けっこうかさばりますよね。
これを1週間分、キッチンまわりに置きっぱなしなのは気になりませんか?
キッチン→勝手口→ゴミ置き場→収集場所
このルートをラクにすることを考えて間取りをつくりましょう。
泥付きの野菜を、玄関から運び入れるのは抵抗ありませんか?
泥や余分な葉っぱがあると思いますが、
その処理を勝手口でできると便利です。
その時必ず土間をつくりましょう。
靴置場程度の土間ではなく
最低でも1帖くらいは欲しいですね。
勝手口ではなくても
玄関→土間→キッチン
というルートも使いやすいですよ。
勝手口はキッチンだけではありません。
洗濯物を庭に干す場合
洗濯機のある部屋→勝手口→干場
が近いと便利です。
洗濯室は浴室の隣で家の比較的奥の方にあることが多いですよね。
そこから洗濯物をもってリビングあたりを通り抜けて庭に出て・・・
と通るより
洗濯室からダイレクトに外に出て干し場に行くことができると
朝の家事が多少でも楽になります。
洗濯室にタオルや下着類の収納をつくっておくと
取り込むのもかなり楽になりますよ。
あると便利そうに見える勝手口、
実は、家づくりの後悔で「なくてもよかった」ものの上位にくるのが勝手口です。
キッチンにドアをつければいいわけではありません。
活用しやすい間取り、建物配置、というものがあります。
生活スタイルにもよります。
活用するかどうか迷う人はなくていいと思います。
上記にあげたような
あると活用するだろうという人は
間取りをつくる最初から
勝手口を活用しやすい間取りと建物配置にしましょう。
そうじゃないと使いにくくて使わなくなってしまいます。
ご自身のライフフタイル、生活の価値観をしっかり振り返って
勝手口が必要かどうか、
判断してくださいね。