愛知・岡崎・西三河の建築士設計事務所。家づくりセカンドオピニオンは全国対応です。

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狭くても後悔のない玄関の間取りにするコツ

間取りの要望の中で
玄関はリビングやランドリールームやクローゼットに比べると
要望が少なく優先順位も高くありません。

だからこそ、あまり考えずに計画してしまうために
住んでから後悔することも少なくありません。

実際私も、上棟後に工事が進んで
「玄関暗くない?」
「玄関狭くない?」

と言われた経験もあります。

あんなに打合せして決めたのに
なぜ後悔が起きてしまうのでしょうか。


家づくりで玄関はどんな影響があるのでしょうか
後悔しない間取りのために何を考えたらいいでしょうか
狭くても玄関で工夫できることって何があるでしょうか

などなど
満足度の高い家づくりをするための玄関を考えましょう。

この記事を書いている私は
地場の工務店で設計職を勤めた後、2013年に独立した一級建築士です。
今まで7,8社の工務店さんの注文住宅の設計を請け負ってきました。
毎週末、平均2,3組のお施主様と家づくりの打ち合わせをしています。
いろいろな工務店さんと家づくりをしているからこそわかること、
これから家づくりをされる方が失敗しないような情報をお伝えしていきます。

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1.玄関の後悔はこんな家づくりで起きやすい

ここ数年建築費の高騰もあって
延べ床面積が30坪台前半の家が増えています。

ただし、その中で
ランドリールーム、ファミリークローゼット、土間収納といった
以前だったらあまりなかった部屋を要望される方も増えました。

また、間取りで要望されることの優先順位の高いものとして
家事動線の良いこと
があります。

こういった傾向から


■間取り作成で玄関への要望が優先順位が低い
■玄関を狭くすることで他の部分の面積を確保する


ということが起きています。

優先順位がひくかったものの
住んでみたら、日々の暮らしの中での玄関の影響が思いのほかあり

気づかなかったけど
もっと明るくしておけばよかった

これでいいと思っていたけど
もっと広くしておけばよかった


となることが多いのが玄関です。

2.玄関って重要なの?

リビングやキッチンは長く居る場所ですし
家事の楽さや快適さに直結しますね。

ファミリークローゼットやランドリールームも
家事楽な暮らしのために欲しいですよね。

だから、
ああしたいこうしたい
と思いつきますよね。

それに比べると
玄関って、必要な広さがあれば十分じゃない?

と思いがちです。

実は

玄関は
家全体の印象にとても影響が大きいです。

毎日ここから出ていく
毎日ここに帰ってくる

玄関は家の顔

とよく言われます。

ですが、これは住んでからじゃないと
実感しないかもしれません。

LDKはゆったり20畳あって
壁掛けテレビで間接照明もあって
オープンキッチンで収納もたっぷり

こんな素敵な家の玄関が
アパートみたいに殺風景で下駄箱があるだけの玄関だったら
なんだかアンバランスでふさわしくないと思いませんか。

よく考えずにつくった
必要最小限の玄関は
家の印象をぐっと下げます。

あなたのお家にふさわしい玄関を考えることは
満足度の高い家づくりには必要なんです


3.玄関の後悔で多いこと2点

1)暗い

これが昔から多いです。

玄関でやることは靴を履く、靴を脱ぐ、ですよね。
滞在時間もそんなに長くはありません。
(お客様対応をするなら長いですが)

キッチンやリビングや洗面に比べると
玄関の明るさについて考えたことがない方がほとんどです。

間取りによっては玄関に窓が作れません。

こういった玄関が真ん中にある間取りでは
玄関に窓をつくることが難しいです。

最近の玄関ドアは
防犯と断熱性のことからも
大きなガラスがついたドアが少ないです。

こういったことから
そもそも玄関が暗くなる
という間取りが増えています。

玄関に窓が必要かどうか?
という話題になるときよく言われるのが

マンションの玄関は窓ないよね

ということです。

だったら玄関に窓無くても問題ないよね?

となりがちです。

マンションなら窓無くても仕方ないよね
で割り切れますが
せっかくの注文住宅にしたのに
玄関が暗かった、

というのも残念なポイントです。

暗いことがダメなわけではありません。
暗くても全く気にならない人ももちろんいます。

ただ、
玄関が与えるイメージは日常生活で意外と大きい
ということです。

単に
「明るくする必要ないから暗くてもいいよね」
といって決めてしまうのは
後悔の元ですので気をつけましょう。

2)狭い

狭さにも2つあります。

■幅が狭い
■奥行が狭い

幅が狭いと
2人並んで靴が履けない
という
使い勝手の面でも不満がおこります。

朝の出勤や通学は時間が重なりますよね。
電車やバスの時間ギリギリで
他の人が靴を履いているのを待っていないといけないのは
イライラします。

お子さん2人に靴を履かせる時も
並んでできたら楽ですよね。

2人が靴を履ける玄関の幅は
130センチくらいは欲しいですね。

玄関の横に
広い土間収納を希望すると
玄関の幅が狭くなることが多いので
気をつけましょう。

■奥行が狭い

玄関の奥行が狭いのは
使い勝手というより
玄関の印象です。

特に
玄関の土間の部分が狭いことより、
靴を脱いで上がったホールからすぐにドアがある場合に
狭い
と感じることが多いようです。

外から玄関ドアを開けたら
目の前にリビングのドア
というのは
【家全体が狭い】

という印象になりがちです。

玄関から奥につながる廊下や
視線が抜ける部分があると
狭い印象になりません。

玄関ドアあけたらすぐリビングドア
となるような間取りの場合は
視線をずらすような工夫があるといいですね。

どう工夫したらいいかについては
後述します。

4.玄関のちょうどいい明るさとは

玄関に明るさはどれくらい必要だと思いますか?

これがとても難しいのです。

なぜなら
機能的には明るさは大して必要ないけれど
気持ち的に必要な「明るさ」は個人の感覚なので
その人本人にしかわからないからです。

1)実際に明るさを確認する

玄関に必要な明るさは人の感覚によって違います。
〇ルクス、〇ルーメン、で測れるものではありません。

実際にどこかの明るさと比べて
これより明るいほうがいいか
ここまで明るくなくてもいいか
と判断したほうが確実です。

これよりも明るくしたいならもっと窓がいる
これくらいでいいならこの窓で十分
という判断を建築士さんにしてもらいましょう。

2)実際の明るさと気分的な明るさの違い

以前、知人から

玄関が暗くていやだからリフォームして隣の部屋から光がはいるようにしようと思う

と相談されました。

たまたまその知人のお宅に行ったとき
玄関をみました。

「ん!?リフォームするほど暗くないけど?
吹抜けになってて窓もあるし。」

特別狭いわけでもなく
玄関の上が吹抜けになっていて窓もありました。
ただ、両側が壁なので玄関内に窓はありませんでした。

知人にこんな質問をしました。

「玄関がもっと明るいとどんないい効果があるの?」

「毎朝、さぁやるぞ!って気分で出かけたい。
この玄関はそういう気分にならない」

とのことでした。

なるほど。

「じゃぁ、隣の部屋の明るさを取り入れたくらいじゃ
そんな気分にはならないね。」

私からの提案はこうです。

「壁をイエローとかグリーンとか
気分を上げる色に変えるといいよ」

物理的に明るくすることは
間取りによってそもそも無理

ということはあります。

ですが、インテリアやライティングや素材つかいで
いい雰囲気の玄関にする工夫はたくさんあります。

5.狭さを和らげる工夫

広くしたいのはもちろんだけど
全体の面積を増やさないために
玄関をこれ以上広くできない

そういうことも多いはず。

そんな時にできる工夫もあります。

1)カマチ部分を長くとる

玄関とホールの合わせた面積を増やさずに
カマチ部分の距離をとる
という方法があります。

玄関ドアを開けた時
玄関土間部分と靴脱いであがるホール部分が
単に2つに分割されているより
カマチをL字型にして
土間部分を長くすると
視線の行く先が長くなります。

カマチの角が危険なので工夫は必要ですけどね。

2)視線のポイントをつくる

狭くても
■「素敵!」と思わせる工夫をする
■視線をそらして狭さを感じさせない
ということで狭さを和らげることができます。

ニッチの飾り棚
アクセント壁

といったものをつくるとき
その位置を工夫して
視線がなるべく遠くにいくようしましょう。

幅が小さく縦長な玄関ホールなら
縦長方向に長く玄関収納をもってきて
奥行を強調しましょう

リビング入口のドアが近いなら
天井までのドアにする、デザインを工夫する、など
ドアの存在感を増して狭さよりデザイン性を強調しましょう

狭さを意識しないですむような
視線の行先をつくることがコツです。

6.玄関ホールのない間取りもアリ

玄関ドアからはいってタイルやコンクリート部分の土間部分があって
靴を脱いで上がる部屋がホール
という家が圧倒的に多いですよね。


靴を脱いで上がるところがリビング
という間取りもあります。

ただし、玄関ドアあけたらいきなりリビング
という間取りでは
■外気がダイレクトにリビングにくる
■宅配など人が来た時丸見えになる
■出入りする度に外からリビングが見える

ということが起きるので要注意です。

7.玄関で家全体の印象が変わる

玄関は家の中心のリビング、キッチンや
家事のしやすさに直結する収納にくらべれば
優先度合いは低いですが
実は家全体の印象への影響が大きい空間です。

他の部分は気にしていろいろ要望をだしたけど
玄関はあまり考えていなかった
となるのは後悔の元です。

毎日を気分よく過ごすために
どんな気分で玄関から出ていきたいですか?

1日の終わりに帰ってきた時
どんな玄関だったら気持ちよく1日を終えられるでしょうか。

そんな風に考えると
ちょうどいい明るさ、広さ、アクセントがイメージできるのではないでしょうか。


今検討中のその間取りの玄関
それで大丈夫ですか?

建ってから後悔しないためには
たくさんの可能性を考えて想像することが大事です。

それができると
限られた予算でも
後悔が減り満足度の高いお家づくりができます。

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