愛知・岡崎・西三河の建築士設計事務所。家づくりセカンドオピニオンは全国対応です。

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回遊動線で家事楽な間取りにする3つのポイントと実例

家事楽になる良い間取りの条件として

回遊動線

とよく言われます。

回遊動線とは
家の中を行き止まりが無く一筆書きのようにぐるっと回ることのできる動線のことです。

回遊動線だと
何が便利で
どういう間取りだと
家事楽な回遊動線なのか

イメージがつきますか?

回遊させればいい、というわけではありません。

よく考えてつくらないと
無駄のある間取りになることもあります。

回遊動線のメリットとデメリット
家事楽になる回遊動線にするにはどうしたらいいか
どんな回遊動線なら成功するのか
30坪ほどで回遊動線の間取りとはどんな間取りか

ご紹介します。

この記事を書いている私は
地場の工務店で設計職を勤めた後、2013年に独立した一級建築士です。
今まで7,8社の工務店さんの注文住宅の設計を請け負ってきました。
年間10数組のお施主様と家づくりの打ち合わせをしています。
いろいろな工務店さんと家づくりをしているからこそわかること、
さまざまなお施主さんとの家づくりからわかる失敗しがちな点など
をメルマガやSNSでお伝えしています。
セカンドオピニオン間取りもおこなっています。

1.回遊動線の間取りのメリット

回遊動線とは、読んで字のごとく
回遊できる間取りです。

回遊できるということは
あっちからもこっちからも行ける
という間取りです。

では回遊できる間取りは
なぜ家事楽でよい間取りなのか
見ていきましょう。

1)家事動線が短くなって楽

家事楽な間取りにするには
動線を短くすることが必須です。

キッチンに行くことは
買い物帰りに重い荷物をもって玄関ホールから行きたいこともあれば
ランドリーで洗濯ものを片付けてから行くこともありますよね。

別の部屋に移動するときに
行く必要がないのに通らないといけないルートが増えると
家事動線は長くなります。

キッチンからランドリーに行きたいのに
キッチンからリビングに戻るようなルートを通って
ランドリーに行かないといけない・・・。

家事楽にしたいならこういう動線は避けたいです。


わざわざ戻るルートを通らずとも
あっちにもこっちにも行くことができると
家事動線は短くなります。


2)家族みんなが動く時間帯も衝突がない

朝の身支度の時間帯には
洗面からキッチンに行く人
2階からキッチンに行く人
洗面からトイレに行く人
いろいろなルートで人が動きます。

そのたびにみんなが
同じところを通らないと行くことができない
となると
そのルートで人がすれ違う必要があります。

それが毎日おこるとなると
ストレスを感じる原因にもなります。

家の中で
人がぶつかりそうなルートは少ないほうが便利です

3)行き止まり感がなく広く感じる

回遊できるということは
行き止まりがなく
部屋ごとの移動がスムーズです。

家のなかの移動がスムーズだと
心理的に広く感じることになります。

数字上の床面積は大きくなくとも
狭さを感じることなく
生活しやすくすることができます。

2.回遊動線の間取りのデメリット

1)通路が増える

あちこち行くことができる=その分通路となる部分が増える
ということです。

通路=廊下
というわけではありません。

極力廊下を無くすと部屋が広くなるので
廊下がない間取りが増えています。

トータルの床面積を増やさず
部屋の広さを確保するためには
廊下をなくすことは有効だからです。

ですが
見た目の畳数は広くても
通路部分が多いと
家具の配置に困ったり
実質使える部分が少なくなり
畳数の割には使いにくい

ということがあります。


LDK内で通路部分が
あっちにもこっちにもあると
リビングでテレビを見ているところを
人が横切ったり
家事でばたばたと通ったり
気になるかもしれません。

邪魔にならない動線を考える必要があります。

2)収納が減る

通路が増えるとその分収納が減ることがあります。

行き止まりになりそうな部分というのは
収納になることが多いです。

キッチンの収納を無くして出入口にすると
隣りの脱衣室に行くことができる
というパターンはとても多いです。

収納が減っても大丈夫かどうか
収納を減らしてまで通路にするメリットがあるかどうか

見極める必要があります。

3)扉が増える

一部屋からあっちにもこっちにも移動できる
ということは
一部屋に扉があっちにもこっちにもあるということです。

扉の数が増えるとその分金額も上がります。

扉の数が増える=壁が無くなる
ということになり
構造上必要な壁が取れない
ということもあり得ます。

基本的に
壁が少ない間取りは
構造上は不利になるので注意が必要です。

狭い空間にあっちにもこっちにも扉があるのは
ごちゃごちゃして見た目もあまりよくないことが多いです。

使わなくなりそうな扉は無くしましょう。

4)30坪ほどのお家の場合は要注意

40坪50坪のお家の場合は
回遊できたほうが便利です。
むしろ回遊できないと不便です。

30坪ほどの場合は
回遊させるための通路部分やドアのために
収納が減ったり
家具の配置に困ったり
構造上重要な壁がつくれなかったり
というデメリットが増えます。

30坪くらいの広さなら
回遊できなくても
もともと動線が長くて不便
ということにはなりにくいです。

まずは収納が十分あること
これは確保しましょう。

3.回遊動線で家事楽の間取りにする3つのコツ

1)収納を通路に使う

回遊動線にするためにわざわざ廊下をつくるのは
無駄なスペースを増やすだけです。

ファミリークローゼットやパントリーといった
収納スペースを通路に兼ねるようにすると
無駄がなくなります。

玄関ホール⇒パントリー⇒キッチン

玄関ホール⇒ファミリークローゼット⇒リビング

といったルートをつくりましょう。

収納部屋を行きどまりにしない
というのは
余分なものを溜め込むことが減り
かたづけもしやすくお勧めです。

2)小さすぎる回遊にしない

キッチン⇒脱衣室、キッチン⇒ホール、脱衣室⇒ホール
となっていたら便利
といっても
脱衣室にキッチンへ行く扉とホールに行く扉がすぐ横に並んでいるのは
便利とはいえません。

近すぎる出入口は
回遊のメリットはそれほどありません。

むしろ
ドアが増える
通路部分が増える
というデメリットのほうが上回るかもしれません。

小部屋で回遊動線にする場合は
頻繁に通る部分が
明らかなショートカットになる

場合のみ採用する価値があります。

3)玄関→キッチンまでを回遊させる

回遊動線で家事楽になる間取りで圧倒的に多いものが

玄関からキッチンまでのルートが回遊できる間取りです。

間取りの多くは
玄関からキッチンまで

玄関 ⇒ ホール ⇒ リビング ⇒ キッチン

というメインとなるルートがあります。

これとは別で

玄関 ⇒ 土間収納 ⇒ パントリー ⇒ キッチン

とか

玄関 ⇒ ホール ⇒ ファミリークローゼット ⇒ キッチン

など

収納を通る裏動線があると
家事楽な間取りが成功します。

4.回遊動線の間取り実例

1)玄関⇒土間収納⇒キッチンの動線がある間取り

玄関から土間収納を通ってキッチンに行く動線のある間取りです。

土間収納には
箱買いした食材や野菜などを収納するご家庭です。

2階にランドリーがあるので
キッチン⇒階段⇒ランドリー
というルートも確保してます。

◎買い物から帰ってきてキッチンに直行する動線
◎キッチンから2階にすぐ上れる動線

この2つを両立する回遊動線になっています。

2)玄関⇒ファミリークローゼット⇒キッチンの動線がある間取り

玄関 ⇒ 土間 ⇒ ファミリークローゼット ⇒ LDK
という動線のある間取りです。

帰ってきたら
ファミリークローゼットを通ってコートやカバンを置いて
洗面で手を洗って
LDKに入る
という動線が叶います。

それと同時に

玄関からすぐキッチンに入って買い物袋を置いて手を洗う
という動線も叶います。

出かける時は
LDKからすぐにホール⇒玄関
というルートもあります。

3)玄関⇒ランドリー⇒キッチンの動線がある間取り

こちらのお家は
玄関からすぐ洗面⇒ランドリーがある間取りです。

お子さんと一緒に帰ってきたら
すぐに手を洗って
汚れた服は脱衣ランドリーで脱がせて洗濯機へ
ということが可能です。

キッチンとランドリーが近いと
朝洗濯をする
料理と同時進行にする
食事の後片付けと同時進行する

という人はやっぱり便利です。

朝にすべての家事をこなす人は
キッチン⇔ランドリー⇔洗面⇔クローゼット
この動線がコンパクトかどうかは
家事楽に影響が大きいです。

あなたのベストな動線を見つけましょう。

5.動線のいい間取りにするためにお勧めな方法

間取りつくりで迷っている方で多いのが

自分たちの暮らしが思い描けない

という人です。

そういう人にお勧めな方法が

毎日の動きを間取り図面の中に書き込む

という方法です。

朝起きてから寝るまで
どこを通って何をするのか書き入れます。

行ったり来たりする部分の距離が長ければ
動線が長くなるということです。

注文住宅は
どれだけ想像力を働かせて
自分たちの暮らしを思い描けるかが
いい間取りに作り上げる秘訣です。

なんとなく眺めていては思い描けません。
どんな間取りだとどんな暮らしになるのか
細かく具体的に想像しましょう。

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