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勝手口ってどんな時に使うの?
勝手口のある間取りメリットデメリット

間取りつくりでいろいろ悩んでいるとき、勝手口ってあったほうがいいのかな、
って思っている方もいるでしょう。

提案してもらった間取りに勝手口があって、
あれ?これっているの?って思った方もいるでしょうね。

一戸建てには勝手口があるものと思っていたら
もらった間取りに勝手口ないじゃん、って思った方もいるかもしれません。

最近は勝手口のない家も増えています。

勝手口にはメリット、デメリットがあります。
勝手口があるといい間取り、あっても活用しない間取りがあります。
そして、勝手口があったほうがいい人となくても大丈夫な人もいます。

多くの間取りをつくって、いろいろな家族を見てきた経験から
勝手口について解説します。

1・勝手口とは

勝手口はなぜあるのでしょうか。
30年40年前まではこんな間取りが多かったのです。

ダイニングキッチンが建物の奥のほうにあり
玄関は家の顔としてお客様が使うことがメイン。
食材の買い物や家事のために主婦が出入りするのはほぼ勝手口

サザエさんを見ていると酒屋さんが勝手口から入ってくるシーンがありますよね。
あんな感じです。

ですから、ちょっと古いお家に住んでいた方、年配の方は
一戸建て=勝手口があるもの
と思っている方は多いのです。

その名残でキッチンには勝手口があると便利
と言う方がいるように思います。

親に間取りをみせたら「勝手口あったほうがいいよ!」って勧められた方もいるのではないでしょうか。

2・勝手口のメリット

勝手口ってどんな時にどのように使うことができるのでしょうか。
ここでは勝手口があることのメリットをみていきましょう。

2-① 外にゴミ置き場ができる

あなたは分別ゴミを室内に置いておくことは平気でしょうか?

可燃ゴミは週に2回収集あるけど
それ以外は週に1回、それをキッチンに置いておくのは嫌
という人はキッチンの勝手口から出てすぐ外にゴミ置き場があると便利です。

不燃ゴミや空き缶空きビンなどのかさばるゴミは外に置きたい
そもそもキッチンにゴミ箱をいくつも置いておくスペースがない
たまにある不燃ゴミは外でいい
という人も勝手口から外に出てゴミ置き場があるといいでしょう。

ただし、勝手口ドアを開けたその先の広さや位置はよく検討する必要があります。
ドアを開けたら目の前がお隣の家の窓
お隣との間が人ひとりやっと通れるくらいに狭い

こういう場合は使わなくなる可能性が高いです。

2-② ゴミ収集場所までのルートが楽

ゴミ置き場が室内の場合
そこから収集場所にゴミ捨てに行くとき
キッチンからリビングなどの室内→玄関と通るのがなんか嫌
という人もいると思います。

ニオイが残ったり、万が一水分がこぼれたりしたら嫌ですもんね。

そういう場合はキッチンのゴミ置き場にあるものを
勝手口からすぐ外に出してゴミ収集場所まで持っていくことができると便利です。

ただし、どこでもいいから勝手口があればいいわけではありません。
敷地に対しての建物配置、道路の位置、収集場所の位置、
などを考える必要があります。


2-③ 買い物から帰って食材を入れるルート

両手いっぱいにスーパーで買い物してきて
玄関で靴ぬいでリビングダイニング通ってようやくキッチン、じゃなくて
車おりたら勝手口のドアあけてキッチンにドンっと置くことができたら便利だと思いませんか?

毎週末にまとめ買いをする、ドリンクなどを箱買いする
ということが多い人は特に便利だと思います。

ただし、これも駐車場からの動線を近くにしないと意味がありません

3・勝手口のデメリット

メリットをみていると、あると便利そうだから勝手口ほしいな
と思いますよね。

必ずしもメリットばかりではありません。

今度は勝手口のデメリットを見ていきましょう。

3-① 費用がかかる

勝手口をつくる場合、当然勝手口ドアが必要ですが、
一般的な窓よりも金額は高くなります。

ドアだけがあればいいわけではありません。

室内から外に出るには高低差は60cmくらいあります。
それを解消するには勝手口階段をつくる必要があります。

屋根のかけ方によっては、勝手口に屋根がないため庇が必要なこともあります。
雨をよけるものがないとびしょびしょになるので不便です。

勝手口をつくったら思ったより費用がかかった
ということもあるかもしれません。

3-② 費用がかかったわりに使わない

便利そうに見えて、住んでみたら思ったより使わない、ということもあります。

上に書いたように、費用はそれなりにかかります。
3,4万ですむものではありません。

支払った額にたいして意外と使わないとなると、
ちょっと後悔しそうです。

新築した方が住んで数年たって
「勝手口ほどんど使ってない」
ということをSNSで書いていることもよく見かけます。

築20年30年のお家のリフォームにいくと
勝手口の前に物が置かれて使われていない、というお家は意外とあります。

勝手口を活用するかどうかは
敷地のどこにつくるかが問題です。
それについては次の記事を参照してください。

3-③ 間取りに制約ができる

間取りにもよりますが
勝手口をつくるために、
収納を減らさないといけない
動線が長くなる

ということもあります。

隣地境界までの空きスペースを広くとる必要もあるかもしれません。
そうなると、駐車スペースを狭くする必要もあるかもしれません。

勝手口をつくりたいがために
他の部分が狭くなる、動線が悪くなる
ということは避けたいですね。

勝手口が欲しいなら、
最初から敷地のどのあたりに勝手口があるといいのか
想定して間取りを考える必要があります。

とりあえずここにドアつけて勝手口にしました!
というような間取りの作り方では
使わなくなる可能性は高いです。

3-④ 鍵のかけ忘れの可能性

防犯上不利なこともあります。

ゴミの出し入れ、ゴミを捨てに行く、洗濯物を干しに行く、庭掃除に行く
など、
日常の家事で出入りしていると、そのたびに鍵をかけるかどうか・・・。

出かける時になって
そういえば勝手口閉めたっけ?
となって玄関を閉めた時に思い出す、そしてもう一度戻って確認にいく・・・
ということが起こりやすいです。

気が付いて鍵をかけに行けばいいですが
かけ忘れて出かけてしまうことも。

勝手口はたいてい建物の正面ではなく
裏や側面にありますよね。
表から見にくいところです。

泥棒から見れば入りやすいところです。
表から見えにくいところが無施錠になっているのは、とても狙われやすいのです。

6・まとめ 勝手口の使い道

あると便利そうに見える勝手口、
実は、家づくりの後悔で「なくてもよかった」ものの上位にくるのが勝手口です。

勝手口を使いこなしている人は
■ゴミ出し
■買い物
■庭への出入り

こういったことで使っている人が多いようです。

そして、使いこなすかどうかの大きなポイントは
敷地に対してどこにあるかです。

キッチンにドアをつければよし
ではありません。

勝手口がほしいなら
間取りをつくる最初から敷地のどのあたりなら使いやすいか
考える必要があります。

次回の記事で
勝手口が活用できる間取り
勝手口があるといい人

について書いていきます。

あなたの暮らしに勝手口があるといいか
その敷地に勝手口つくるならどこにあるといいか
その間取りで勝手口が使いやすいかどうか

そんな間取りチェックもします。
お気軽にお問合せくださいね。

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