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あなたはどのタイプ?
ランドリールームのある間取り例 3タイプ

室内干しをする人が増えたこともあって
注文住宅で近頃増えているのが
ランドリールーム(洗濯室)です。

家事の中でも洗濯は場所移動も多く時間と手間がかかるものです。
洗濯動線をいかに楽にするか
家事楽な間取りにするためにとても影響が大きいところです。

ところが、人によってランドリールームがどこにあればいいか
全然違います。
みなさん、自分のやり方を「普通」と思っているかもしれませんが
人によって洗濯の時間も干す場所もしまう場所も違うんです。

この記事では、
どんな人にどんなランドリールームが向いているのか
事例をご紹介します。

この記事を書いている私は
地場の工務店で設計職を勤めた後、2013年に独立した一級建築士です。
今まで7,8社の工務店さんの注文住宅の設計を請け負ってきました。
毎週末、平均2,3組のお施主様と家づくりの打ち合わせをしています。
いろいろな工務店さんと家づくりをしているからこそわかること、
これから家づくりをされる方が失敗しないような情報をお伝えしていきます。

1.ランドリールームとは

ここ数年増えているランドリールーム

以前は、脱衣室と洗面が一緒になった
洗面脱衣室
に洗濯機があるだけ、というパターンがほとんどでした。

でも最近はこういった洗面脱衣室はずいぶんと減っています。
洗濯物を室内で干す人が多くなったからです。
共働きが増えて明るいうちに取り込めないとか、
花粉症だから外に干さないとか、
雨の日や冬に室内で干すとか
外に干さないことは案外多いですよね。

家のあちこちに無理矢理洗濯物を干した経験のある人も多いのではないでしょうか。
新しい家であれをやるのは嫌ですよね。

それを解消するのがランドリールームです。

洗濯機で洗濯する、洗濯物を乾かす、ための部屋です。

乾かすのは干すだけでなく、乾燥機を使う人もいます。

でも、それだけではありません。

乾いた洗濯物を仕分けする
アイロンがけをする
という人もいます。

下着やパジャマはここに収納する、という人もいます。

室内干しもするけど、できるだけ外に干したい
という人もいます。

ランドリールームは家庭によって
最適な場所も、必要な広さも、欲しい機能も違うんです。

あなたの家事のやり方にあったランドリールームを考えていきましょう。

2.外干しがメインの家のランドリールーム

部屋干しする人が増えているのは確かですが
やっぱり洗濯物はお日様にあてたい!
という人もいますよね。
陽にあたってパリッと乾いた洗濯物の心地よさは格別です!

庭に干す
ウッドデッキに干す
2階のバルコニーに干す

いずれにしても
洗濯機から干す場所へのルートが楽に行けること
これが重要です。

外干しメインといっても
梅雨時期や冬はどうしても室内干しは必要です。
そのための室内干しスペースをある程度つくりましょう。
必要なときだけ取り出せる
昇降式の物干しや
壁付けのワイヤータイプなら
普段邪魔にならずに便利です。

取り込んだ洗濯物を仕分けるカウンター
外干し用のハンガー置場
もあるといいですね。

こちらのお家は
脱衣⇒洗濯⇒干す(バルコニー)⇒仕分ける⇒しまう(ファミリークローゼット)
これが最短ルートでできるように考えました。

とにかく洗濯が嫌いで楽にやりたい!
という強い要望で浴室から全て2階になっています。
お風呂に入りながら洗濯機をかけて
夜のうちにランドリールームでハンガーにかけて
朝ハンガーのままバルコニーに干す
のだそうです。

広いランドリールームは下着やタオルも収納できます。
この広さなら室内干しの時も困りませんね。

3.室内干しがメインの家のランドリールーム

室内干しがメインの場合
乾きにくいところに室内干しスペースをつくらないことが重要です。

よく、北側の洗面脱衣室を広くして
室内干しにしているプランを見ますが
これで乾くのかな?と思います。

(全館空調のお家だとそういうことを気にせず家全体が均等に空調されることもあります)

毎日室内干しなら
できるだけ乾きやすいところ、かつ、邪魔にならないところがいいですね。

除湿器を使う場合は
広すぎても除湿が効かないこともあるので
要注意です。
洗濯物の量と除湿能力と合わせて広さを決めましょう。

こちらは南西角に脱衣室から続くランドリールームです。
南に面しているので冬でも日差しが入ります。
独立したスペースなので
干しっぱなしにしていても他の邪魔にならないし
洗濯物が見えて「なんだかなぁ」という気分にもなりません。

脱衣室の洗濯機からもすぐなので
洗濯動線も短くなります。

上記のプランのように南にランドリールームをつくるのは
もったいないなぁという場合
2階に室内干しスペースをつくるという手もあります。

このお家は階段あがったスペースに物干しをつけました。
目にふれるところなのでおしゃれなアイアン物干しです。
干してあるハンガーそのままでクローゼットにしまいたい
という要望の方でした。

このプランのように階段の上を使うのはスペースの有効活用になります。
階段の上って空きスペースですから。
ただ、手を伸ばした時に下が見えて怖くないように
物干しバーの位置は気を付けましょう。

4.乾燥機がメインの家のランドリールーム

ガス乾燥機の乾太くんに代表されるような
衣類乾燥機を使う人も増えています。

乾燥機なので室内干しのように乾きやすい場所じゃなくても大丈夫です。
それよりも、洗濯機の側に置くことが必須ですね。
洗濯動線を短くするためには
洗濯機は脱衣室内か脱衣室のすぐ横なることがほとんどです。
そうなると乾燥機も同じ室内になるので
脱衣室=ランドリールーム
ということになります。

乾燥機で乾かす場合
洗濯の時間も朝とは限らず
夜の方もいるでしょう。

朝派でも夜派でも
キッチンとランドリールームと近いほうがいいのかどうか
よく考えましょう。

朝にされる方は朝食つくりや弁当つくりと並行してする方が多いので
キッチンの側が便利です。

夜食事の片づけをしている時や
寝る前に洗濯するという方は
必ずしもキッチンと近くなくてもいいかもしれません。

こちらのプランはキッチンすぐ側の脱衣兼ランドリールームです。
乾太くんで毎日乾燥させる方です。
乾燥機を使えない衣類もあるので
ワイヤー式物干しを併用です。

乾太くん置場を造作でつくって
スライド式で取り出せるカウンターを仕分け台にしています。

ファミリークローゼットもすぐ横にあるので
仕分け⇒しまう、のもスムーズです。

洗濯機の上に乾燥機を置こうと思っているかたもいると思いますが
高さに要注意です。
それについては
「乾太くん(かんたくん)の設置場所を決める時に注意すること」
に詳しく書いていますので参照してくださいね。

5.まとめ

いかがですか?
洗濯という家事のやり方は人によってかなり違います。
いつやるのか
どこに干すのか
そもそも干すのか

自分にとって最適な家事のやりかたをまずは考えて
それに合わせて
どこにランドリールームがあればいいのか
考えましょう。

また、ランドリールームと同じく増えてきている
ファミリークローゼット
これもどこにあると上手く機能するか
よく考える必要があります。

間取りはパスルではありません。
あなたの暮らし方、家族の動線、暮らしの価値観に合わせて考えていきましょう。

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