新型コロナウィルスの感染拡大がとまりませんね。マスク、手洗い、密をさける、などの対策をそれぞれされていると思います。室内の換気もその一つです。
換気の基本は、出口と入口を設けることです。換気扇だけガーガー回してもそれに見合った量の空気の入り口がないと効果を発揮できません。
建築基準法で決められている換気はウィルス対策ではないので、今ついている換気機能でコロナウィルスの感染対策になるわけではありません。が、家の中の空気がどう流れているかを理解すれば、どこの窓を開けると効果的な換気ができるかわかるかと思います。参考にしてください。
住宅の場合、平成12年に建築された建物以降は24時間換気が義務付けられています。これは、建材に含まれている化学物質を換気するためです。2時間に1回部屋の空気が入れ替わる風量、と法律で決められています。対象となる部屋は人が長時間過ごす部屋です。LDKとか寝室とか書斎とか。計算方法によっては建物全体を対象にしていることもあります。
多くの場合、リビング・寝室・子供部屋といった人が長時間いてきれいな空気にしたい部屋に給気口をつくります。
そこから入った空気は、トイレや洗面脱衣室など汚い空気を外に出したいところに換気扇を設けて排気します。
リビングや寝室にこういうもの↓がついていたら、それが給気口です。ファンがついているものもあればファンがないものもあります。
給気口はサッシについているものもあります。
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これらは24時間空気が入れ替わっていることが前提です。トイレの換気扇にスイッチがあるかもしれませんが、基本的には「24時間換気」なのでスイッチは切らずに回しっぱなしであることが原則です。
この24時間換気は微風なので換気扇が回っていてもほとんど気になりません。風が動いていることも気づかないくらいです。
換気扇というと、キッチンや浴室を思い浮かべると思いますが、これは24時間換気の中に含んでいないことが多いです。常時換気機能付きのこともあります。
キッチンや浴室は常に使うというより、調理の時、お風呂にはいった後、など限定的です。それに、空気の流れとして、きれいな空気を人がいるところに外から取り入れて汚い空気の部屋=トイレに向かって流す、というのが基本なので、トイレの換気扇を24時間換気にすることが理にかなっているといえます。
さて、こういう換気扇がついてはいますが、汚れて風量が弱まったら換気能力は当然落ちます。給気口もトイレや洗面所の換気扇も定期的に掃除しましょう。汚れが付くとランプが点滅するなどお知らせ機能がついてるものもあります。なんかランプついてるなぁ、ってほかりっぱなしになってませんか?特にトイレの換気扇ってびっくりするくらいホコリがつきますよ!