『デザインを社長の右腕に』
デザインを活用して中小事業者の事業拡大の支援をするという「オカザキデザイングッド」
今日はそのプロジェクトマネジメント塾の最終回、今までの報告会に加えてセミナーもありました。
デザインを新しくして停滞しているものづくり事業をテコ入れしたい、という事業は多いけれど、実際に上手くいっているのはそうはないのでは。
今日のセミナーはデザイナーと事業者の二人三脚で新しくブランド展開をしている、富山県高岡市の地場産業の瀬尾製作所の瀬尾社長のお話がありました。
この会社知ってました、というか、かっこよくデザインされたこれを何度もネットで見ていて、設計する家で使いたいと思っていました。まだ実際に使ったことはないけれど。自分の事務所をつくるときは使いたいなー。
まさかこんなふうにこの製品が生まれる過程のお話が聞けるとは。
濃い話がいっぱいでした。肝に銘じようと思うような言葉がいっぱい。
いい仕事は、濃い出会いと濃いコミュニケーションと濃い時間が生み出すのかも。
印象に残ったをい話しをいくつかご紹介。
・デザイナーは売れるものをつくってくれる魔法使いではない
・今何をつくるべきかは事業者自ら責任を持って自分で決めるべき
・互いの長所をもちより短所を打ち消すパートナー
・何をつくるかより、何で役に立ちたいか
・ただきれいにまとめるだけではなく、顧客課題の解決に向ける
・自分たちがどのように考えどのように役立ちたいか顧客に伝えることは、製品をつくることと同じくらい労力をかける価値がある
瀬尾製作所さんがつくっている仏具や雨樋は、市場規模自体がどんどん縮小しているはず。その中でも、デザインに取り組みだした2009年にくらべると今は売上高は2倍くらいにのびているそう。
デザインって、もってる長所を最大限に生かすためのツールなのかも。あくまでも、事業者がミッションとビジョンを語ることが前提で初めてデザインが成り立つ。
かっこいいカタチをつくりたがるデザイナーは多いけれど、事業者とコミュニケーションをとって事業展開まで一緒に考えることができるデザイナーは少ない、って話があって。
だったら、カタチを考える「デザイナー」とは別に、事業者の戦略を聞き出す「ディレクター」的な人がいてもいいんじゃないかと思った。そして私はそれをやりたい。工芸の世界で。
のこりわずかです!
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