愛知・岡崎・西三河の建築士設計事務所。家づくりセカンドオピニオンは全国対応です。

  • お問い合わせ
  • facebook
  • Twitter
  • Instagram

実家の処分って考えたことありますか

ドラマ『獣になれない私たち』の中で松田龍平さん演じる恒星の実家が解体される、という場面がありました。

自分が育った実家が解体される、という経験をしている人はめずらしくないと思います。自分たち兄弟は家を出て家族をもちそこで家を持ち、実家にいる両親が亡くなれば家を壊したり売ったりする、という流れは理屈で考えればごく当たり前のことです。

今から30年前くらいは、子供のうちのだれかが結婚して家族ができたら両親と住むということが想定されてたように思います。というか、親はそれを期待していた。

でも、今はそれがむしろめずらしくなってきてます。

子供が結婚した時つかえるように二世帯にできるような家を建てたものの、結局だれも一緒にすまずに空き部屋がいくつもある、なんて話もあちこちで聞きます。

昔は家というものは個人の所有物というより受け継ぐものだったんですよね。残すこと、身内で住み続けることが「家」のありかたとして理想だった。

でも今は、「家」という形態より個人の生き方が尊重される時代になっています。

そうなると、いくら親がいようと子供がそこに住むかどうかは子供の自由で。受け継ぐことはもう尊重されなくなってきています。

育った場所の実家がなくなる、というのはなんだか寂しさを感じるのだけど。なぜでしょうね。

転勤族とか、いろいろな事情でそもそも実家なんてないし、ていう方もめずらしくないでしょうけど。

仏壇もお墓も家も受け継がなくなっていく時代、親族とか血縁とか先祖とか、生まれて育って継いでいくってことの価値が薄くなっているなーって感じます。

昔の人は自分の意思よりも家を残すことに必死だったわけだけど。生きるために。

今まで残ってきた家を処分することへの申し訳なさや寂しさを感じるのは、人としてはまっとうなのではないかと思います。だからといって、そこに縛られて自分を我慢する必要はないと思うけど。

空き家問題がなかなか前に進まないのはあっさりと処分できない想いみたいなこともあるんじゃないかな、って気もします。

ま、きれいごとじゃないことのほうが多いと思うけど。

↓↓↓ 読んだらポチッとしてくださると嬉しいです!!!

にほんブログ村 住まいブログ 女性建築士へ

 

ブログ一覧へ戻る

最新の記事

カテゴリー

お問い合わせフォームはこちら

ページの先頭へ