代官山の蔦屋書店。
まるで避暑地に点在してるお店のよう。東京人にとってオアシスなんでしょうね。
書棚の間にあちこちにソファがあるけど、一日中座っててもおこられないんだろうか。
大型本屋、としては本は多くないですよね。建築コーナーいっても専門書といわれるものはほとんどない。それより、好奇心をくすぐられるような読み物、ビジュアル本のほうが多い。
扱う本の冊数がこの面積からしたら少ないでしょうね。
ここの本屋では欲しい本を探すというより、眠ってる好奇心をくすぐられる感じ。
たくさんあるソファに想い想いに人が座ってそれぞれ自分の世界に浸ってる有様をみると、一人で過ごしてるなら家で本読めばいいのに、って思うけど、そうじゃないんだよね。
それぞれが自分の感覚で今の時間を楽しんでいる、という時間と空間を共有してるという感覚。一人だけど一人じゃない感覚。
空間によって人の感情は変わる。時間の過ごし方も、物の買い方も。
今日の気分に合わせていくお店を選ぶ、売ってる物や食べるもので選ぶのではなく、お店の空間で選ぶ、ってこともみなさん自然とやると思いますが、おうちでもその手法はできるわけで。自分がなりたい気分になるように空間をつくるっていう積極的な空間づくりは、自分の気分のコントロールになります。おおがかりにひと部屋コーディネートじゃなくても、ひとつのコーナーをつくるだけでも気分は変わりますよ。
機能を満たす空間づくりだけではなく、感情をくすぐる空間づくりを考えると、日常がもうちょっと楽しめる気がしませんか。
この外壁、ツタヤのTなのね。こここ設計にかかわった人のお話では、最初は平面的なTだったそうだけどカッコ悪いからボツになって曲面にしたそうです。全部でいくつTがあるんだろ。