建築士という仕事をしてるとよく聞かれます。
どんな建物つくるんですか?
たしかにつくりますけど、長いこと会社勤めだったので
「これが私の設計です」とはっきり言えるものがない、というのがほんとのところです。
会社によりますけど、営業さんがいる住宅会社だと最初はお客様に対応する営業さんがラフで間取りや外観を考えます。
それを法規や構造にあってるかチェックしながら詳細を決めていく、決めること決めたら後は現場監督におまかせ、という流れ。
なので、建築家の先生方のように「これが私の作品です」というものが私にはありません。
それがずーーーーーーーっとコンプレックスでした。
作品がない、つくれない、だから私は独立できない、ってずーーーーーーっと思ってきました。
でも、あるとき思ったんです。
つくるだけが建築士じゃない。もっといろいろ役立つことがあるはず。
住宅会社のメリットは数多くの物件をこなす、いろいろな事例を知ることができる、ということです。だいたい毎年20棟くらいは担当していたので、それが私には財産です。建築士事務所にいてはとてもこの数はこなせません。
ここで得たこと感じたことをこれから住まいを創る人たちに知ってほしい、住まいづくりの知識を得る場所を提供したい、住まいづくりの専門家である建築士をもっと世の中で身近に役立つ存在にしたい。
だから、私の名刺には作品なんて載ってないんです。
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