こんにちは よつば暮らしデザイン室 佐藤百世といいます。
今日は私がなんでこんなことをしているのか、ってことを書きますね。
私は、子供のころからおうちの広告を見るのが大好きでした。週末になるとたくさん入ってますよね、家の広告。
あれを見て「これがいい、こうなってるのがいい」とかなんとか、しゃべってました。小学生の低学年のころにはすでにやってましたね。
出かける時も、車窓からみているのは景色ではなく、家。あの家がいい、あんな家に住みたい、って。
当時住んでた家はちょっと古い木造平屋で、台所に6帖の茶の間に寝室は離れにあって子供部屋は3人で共有、壁は砂壁で畳敷き、ダイニングテーブルもソファも応接間もベランダもありませんでした。
特にそれを嫌だとは思っていませんでしたが、ダイニングテーブルやソファやベランダがある友達の家とは違う、という意識はあって。
特に子供部屋が自分専用ではない、ということもあって友達を家に呼ぶことができませんでした。自分から誘うってことはまずなかったと思います。
「家をこうなふうにしたい」
という思いはその頃からあったのかもしれません。
中学生のころには色々いじりはじめました。
ダンボール箱に布はって引き出しにしてたり、テッシュの箱も布張って小物入れにしてたり。
カーテンはお気に入りの布買ってきて自分で縫ってつくりました。カーテン創りは割と最近までやってましたね。
季節ごとに壁の絵を替えたりレイアウトを替えたり、カラーボックスに色塗ったり、古い本棚を塗装しなおしたり。
今までいろいろやってますねーーー、こう見ると。
高校生になったら、必然的に「家つくる人」を目指してました。
我が家は両親が教育熱心で高校入ると「将来何をするのか、大学はどこにいくのか」ということを日常的に話してました。
私が何も言わなくても新聞記事とか雑誌とかテレビとか、建築家やインテリアコーディネーターのものを見せてくれる、そんな両親でした。
でも「建築家」になりたいと思ったことはないんですとねーーー。それは今でも同じです。
商業施設や公共建築、プロジェクトの類といった建築物には興味は持てませんでした。
もう全くの別世界。単純に「すごいなーーー、ほぇぇぇーーー」って感じで眺めてます(笑)
「美」だったり「空間」だったり「ディテール」だったり、すごい、これいい、って思うことはあっても、
私の領域ではないな、と思います。
やっぱり私は暮らしなのです。
何気なく味わう感覚、そばにある感覚、がんばらなくても手に入る感覚、
そこを大切にすることでもっと自分らしい暮らしができる。
身近なところから日々の暮らしをもっと素敵にする。
そのための家を創りたい。
私にとって家づくりとはそういうものなのです。