愛知・岡崎・西三河の建築士設計事務所。家づくりセカンドオピニオンは全国対応です。

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地震大国なのに安全を優先していないという事実

NHKスペシャルで熊本地震で現行の耐震基準を満たす住宅がなぜ倒壊したか、ということをやってました。

耐震性について法律をOKしたくらいでは安全とはいえない、というのが熊本地震で露呈しました。

でもこれは、多くの建築士はわかっていることです。法律をクリアしたレベルの耐震性では大地震には耐えられないと。

NHKスペシャルでは1階に20帖のLDKがあることが倒壊の原因だった、と言っていました。チラっと見えた図面ではキレイな長方形の20帖でした。それ以外にいびつな形はしていないし大きく梁が大きくとんでもなさそうだし、それほど無理な設計ではないように見えました。「全然いいほうじゃん」正直言って私にはそう見えました。もっと無茶なプランなんていくらでもあるし・・・。

無茶なプラン、でも法律上はOKです。

法律上OKな家がいいのか、大地震に安全な家がいいのか。

そう聞かれたらおそらくみなさん、大地震に安全な家がいい、って答えるでしょう。

でも、そうしたら20帖のリビングがダメな可能性高いんですよ。大きな間口のウッドデッキと一体感のある窓なんてのも無理かもしれないし、吹抜けもやめたほうがいいかもしれないし・・・。

そうやって言われたらどう感じますか?

えー、せっかく広々したリビングがほしいと思ってたのに、吹抜けに憧れてたのに、がっかり・・・。

って、なりますよね。楽しみにしてる家づくりのやる気が下がっちゃう、ってことも。

住宅の作り手側はこれを嫌がります。お客さんのテンションが下がることを。

だって、希望は叶えたいし家づくり楽しんでもらいたいし、だいいち、そんなこと言ったら家建ててくれなくなっちゃうかもしれないし。これが何よりもコワイ。目の前にいる見込み客が離れることが。

お客様の希望が叶わないようなデメリットを言うことはとてもとても勇気がいることです。

でも!!!言わなければいけないのだと思います。

そのために建築士はいるのですから。

耐震性だけではありません。

お客様の気を引くデザイン力提案力は向上しても、目に見えない性能や強度について今まで啓蒙してこなかった住宅業界の責任だと思います。

広さやデザインという目の前の欲求を選ぶか、数十年以内に起こるかもしれない大地震に備えるか、費用と労力をかけて両方を叶える方法を探るか。

家を建てる人言いたいのは、要望をあれもこれも叶えてくれることを基準に選びがちですが、それ以外にも道はあってどの道がどういう結果になるのかをきちんと説明してくれる会社に依頼してほしいと思います。

私の提供する「住まいづくりコーディネート」ではこんな住まいについての専門的な知識を説明をしつつ工務店選びをしていきます。

 

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『夢を実現させる部屋つくり』ワークショップしまーす。定員8名

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