ハウジングコーチのセッションは過去から未来に至るまでのさまざまなことを聴いていきますが、一番最初に
「生まれてから今までに住んだ家で印象に残っている家は?」
という質問をします。
10軒以上ある人から1軒という人までさまざまなのですが、
「小さい頃に住んでいた一番最初の家」と答える人が圧倒的に多いです。
その家自体がすごく素敵だったとか何か特別だった、というわけではなく、
その家でなにか印象的な出来事があったというわけではなく、
日常でくりかえされる風景が思い出される、という方が多いです。
家そのものというよりそこでの家族との関わり、その中でどう感じていたか、記憶の奥に残ってるんですね。普段そんなこと思い出すことはほとんどないと思いますけど。
そしてその頃の感じていたことって大人の今でも同じような想いをもっていることが多いんです。
いい思い出として影響をうけてることもあれば、そのころを反面教師としてそうならないようにしたいっていうこともあります。
いつも廊下のかたすみで遊んでいた、っていう人は今でも、広い所より狭い所が気持ちが落ち着く、とか。
おかあさんが台所仕事してるのを見てるのが好きだった、という人は、自分もキッチンにいて子供の遊んでる姿を見ていると幸せな気持ちになる、とか。
自分の部屋が昼間でもあかりをつけないと暗かった、っていう人が、窓からの陽射しがふりそそぐリビングだと気持ちが明るくなる、とか。
もし、過去に同じような場面を過ごしていても同じように感じているわけではないので、ただその場面を語ってもらうだけじゃなくて、その時どう感じていたか、がとても大切なんですね。
住まいって、機能を満たす建物、ではあるけれど、その中で毎日を過ごす家族のベースなんだなー、ってつくづく感じます。
特に子供の頃って感受性も敏感で記憶にも残っていきます。
どんな住まいをつくるかって、子供にどんな家族のカタチを見せるかってことにもなるんですよ。
あなたは子供たちにどんな家族のカタチを伝えたいですか。
幸せな住まいづくりができる「住まいづくりサポートのモニターさん」募集しています。