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これが本当の「自然素材」の家

昨日行った佐久島

ぷらぷら歩いて散策したのですが、

建ってる家々が昔ながらの庶民の木造住宅がほとんどで。古民家っていうほどじゃなくて。

たぶん、空き家が多いんじゃないかな。

農家がおおいだろうから納屋も多くて。

けっこう壊れかけてるものもあって。表面がはがれて中身が見えたり。

これなんて外壁の表面材がはがれちゃってるんじゃないかな。

こういうのを土壁、といいます。竹が見えてますが、木舞(こまい)といって竹を細く割ったものを網目状に組んだものです。土を塗るための下地ですね。

私がこの仕事を始めた20数年前は、地元の大工さんがつくるような家はこのやりかたをしてることもありました。今じゃ、自然派住宅や伝統工法を意識しているような人しかこのやり方を選択しないくらいに「特別なもの」になりつつあります。

ツタがからまって朽ちていきそうな小屋。土と木と石でできたものはこのままほかっておくと自然に還るのだろうか。

昔ながらのやりかたで建てられてる建物は解体費が安いです。材料の分別と処分に手間がかからないから。新建材は処分が大変。新建材が主流の今建ってる家が処分される何十年後には、建物の解体処分はずいぶんと環境負荷が大きいだろうなぁ。

土も木も石も、身近な素材のはずなのにそれを使うことが一部の意志ある人だけのものだなんて。科学技術の発展が必ずしも「進歩」じゃないよなー。

なんてことをみんなが歩いていく中、こんな写真を一人とりつつ考えていました。

 

 

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