将来AIにとって代わられる仕事、っていう話題が時々ありますね。
家づくりも、好みや条件をぜーんぶ入力したら「ハイ、これがあなたの家です」ってできる時代がくるかもしれません。
とくに、法規チェックや構造計算はもっと早くできるようになるでしょうね。(っていうか、そうなって欲しい)
デザインも、こういう色とこういう形とこういう素材でこういうイメージになる、って詳細に組み合わせてパターン化すれば
おしゃれ空間がAIでできると思います。
でもね、AIには不特定多数が素敵って思う空間づくりはできるかもしれないけど、
目の前のお客様が満足する空間をつくることはできないと思う。
なぜなら、「何を素敵と感じるか」そのこと自体をお客様自身が理解して伝えることが難しいから。
家づくりの打合せでは、お客様に「どんなイメージがいいですか?」と聞く場面は山のようにでてきます。
「○○なイメージ」といっても頭の中で想像していることは人によって違っていて、どこに重きをおいているかも違っていて。
なんどもなんどもコミュニケーションを経てお客様の好みや思考パターンや気質がわかってくると、
ああいってるのはこういうことだな、口には出してないけどこれ重要だな、きっとこれ好きだろうな、ってことがわかってきます。
空間っていうのは、床やドアや壁や窓やドアノブや引出しの取手やドアの取り付けかたにいたるまで、
細かい部材のすべてを含んでできあがっています。
それらのひとつひとつの形、色、質感、のあれこれ組み合わせ方で素敵かどうか決まるわけです。
細かい全てをお客様にできるだけ説明して一緒に選んでいただくようにしていますが、ほんとに全部選べる人って実は少ないのです。
たいがい途中で頭がパンクします。わけわからなくなってきます。
なので、これはこのお客様にとって優先度高いなっていう部分はていねいに決めて、他はそれに合わせてこちらで選んでいくわけです。
そういう決め方も、細かく理解して決めたいっていうお客様と、パパパっと段取りよく進めたいお客様といます。
さらにはそこにお金も絡んでくるわけで。
そういう微妙な緩急つけたやりとりも含めて最終的な「満足度」になっていくのが家づくりです。
単純に見た目小ぎれいな家をつくればいいってもんじゃない。
それがAIにできるのでしょうか。
AIが人間の心理や思考にどこまで対応できるのかわからないけど。
昨日こんなおいしい肉を食べながらAIと仕事についてそんなことを友達と語ったのでした。
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