『家族を考える』このタイトルに惹かれて買いました。日経ビジネスです。
家づくりの仕事をしていて最近つくづく思うことがあります。
家の寿命より家族の寿命のほうが短いということ。
50年くらい前までの日本は「子+両親+祖父母」という構成が一般的で子供が成長して親になっても次の子供ができて親は祖父母になった。
それが核家族といわれるようになって祖父母だけの世帯と「親+子」の世帯ができた。
さらには、結婚しない子供が増えて大人になっても「一人」という世帯が増えた。
家族ってなんでしょう。
一緒に住む人?血のつながった人?結婚した人?
だとしたら、一生結婚せず子供がいない人はいつか「家族がいない」ということがおきる。親や兄弟が死んだら。
いつも引っかかることがあります。
大きな災害や一大事が起きた時、真っ先に助けたり安否を確認したり頼ったりするのは「家族」。
何のためにがんばるのか、誰のためにがんばるのか、っていう質問には「家族のため」って答える。
苦しい時に頑張れるのは「家族がいるから」。
メンタル的なことだけじゃなく、何かの保証人とか保護者とか後見人とか、そういう責任やプライバシーが深く関わることは他人ではなく「家族」。
いつも聞いてるラジオで交通安全を訴えるスポットCMがあって「安全運転で家族の笑顔を守りましょう」っていうんですけど、なんで家族ってわざわざ言うの?守るのは家族だけ?
家族がいる人には家族が一番濃い繋がりで一番大事だと思います。
だったら、「家族」がいない人はどうなの?
親兄弟夫婦子供がいない人は、誰のためにがんばるの?誰を真っ先に守るの?
家族は、最小の社会、一番身近な人間関係、濃い繋がり。
現代の法的な制度やしくみは「従来型の家族」が前提にできあがってる。人間の心の変化に自分たちがつくった制度は法律が追い付かなくなってるんじゃないだろうか。
むしろ「従来型の家族」は社会を維持するために、感情や意志とは別にそうするしか生きていけなかった人間によって作り出されたものって気がする。
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