今日は大晦日、明日は元日。でも、今日も明日も、1/365日なんですよね。
地球がぐるっと一回りする日に区切りをつけて、「新年を祝う」ってことを考えだした古の人はすごいなー、って思います。
ただ単調に同じことを繰り返していたって生きてはいけるのに、そこに区切りをつくって過ぎた日を振り返り新しい日を祝うっていうだけで、なんだか楽しいことや面白いことやわくわくすることや反省や、いろんな感情ができてくる。
なーんてことをこうやってぐだぐだ考えるのは人間だけなのかなー。
気持ちよさそうに眠ってばかりのワンコは時間の移り変わりをどう感じてるのかなー。来年はキミの年だよ。
今年印象に残ってること振り返ってみます。もう一度思い出すとその時感じた感動をさらに深められそうだし、忘れちゃうのもったいないから。
◎観劇いろいろ
萬斎さんの狂言は年2回は名古屋能楽堂に行くので今年もそれはもちろんなのですが。狂言以外で「子午線の祀り」を観たこと。膨大なセリフで内容も歴史的背景があるから決して単純な内容ではないけれど、引き込まれて見入ってしまった。見終わった後に深く大きく息を吐いてしまうような。萬斎さん、見るたびにその凄さが果てしない。
「平成中村座」名優勘三郎さんがなくなって5年。勘九郎、七之助がその意志を継いで今や歌舞伎界の看板役者なわけだけど。以前ふたりを観た時は、芸が若いなー、って思ったことがある。でも、もうそうではないよね。当たり前だけど。勘九郎さんがほんとに勘三郎さんに似てきて。見て目じゃなくて芸が。七之助さんも昔は線が細くて艶っぽさがなかったけどしっとりしてきて。看板俳優たちが次々病に倒れる歌舞伎界で、お願いだからこれ以上いなくならないでって願わずにいられません。
「座頭市」海老蔵、今年は注目の人でしたね。一般人には想像つかないくらいの責任や注目の中、つぶれちゃいそうな悲しみのはずなのに。ぶれない人、というのはこういうことなのかと思う。舞台上の存在感が、もう、半端なかったです。海老蔵は、どこまでも海老蔵。大河ドラマの信長役も、魔王っぷりがすごかったしね。
◎安藤忠雄展
これだけであと3回は記事かける(笑) 熱量が、圧が、すごかった。気が付いたら3時間以上会場にいました。比べるなんて、ほんとにほんとにほんとに、おこがましいけど、ここまで考え抜いて貫いて建築に仕事に向き合ってるか?って自分に突き付けられました。自分が生み出すものに自分の意志を狂いなく表現できているかどうか。それができる人が一流の建築家なのだと思う。建築は、やっぱり面白い。そして、建築が好きだー。ってことを強く思ったのでした。建築を巡る旅をもっとしたい。
◎工房からの風
稲垣早苗さんディレクションの若手工芸作家さんが全国から集まるイベント。人と、物と、いい出会いが得られる場所。きれいな物とかステキな物とか、っていうだけじゃなくて、創り手の想いが表現されている物。大事に扱いたくなる物。在るだけで美しさを放つ物。こういう世界、いままで一人で楽しんできたけれど、これからはもっと紹介していきたいな、ってことも思ったのでした。
自分の中に眠る感動の種を刺激するような舞台やアートや物、そういうところに私のアンテナは反応するようです。
こういう、自分が何に反応して感動するか、ってことを振り返ることで楽しみの純度は高まるんじゃないでしょうか。ハウジングコーチも、そういうことに繋がるのです。
来年も、刺激と感動で、豊かさを感じる暮らしづくりを。
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