最近いろんなお客様とお会いして感じること。
答えを欲しがる人が多い。
お客様はそれぞれに違う状況で違う悩みや不安をお持ちで、私たち専門家はいろいろな情報や知識を持っていてお客様の悩みや不安を解決に導くわけです。
その悩みや不安の解決の道筋はひとつじゃないわけです。これをとったらこういう結果、あれをとったらああいう結果、といういろいろなパターンがあります、たいていの場合は。
家づくりでいったら、予算を優先するのか広さを優先するのかとか、この依頼先だったらこんな家であの依頼先だったらあんな家とか、とかとか。
そういう解決したい事柄にたいして、今までだったら、情報や知識を提供してこういう方法だったらこうなるっていう道筋と結果を示すと「じゃぁこうするか」っていう最終的な選択はお客様が自ら答えてくださってた。
ところが、最近は、その最終的な選択もこちらに委ねられてる気がするんです。
自分で「こうします」が言えない人が多い。
年齢的に若い人30代がというわけでもなく。50代でも。
50代の住まいの悩みは、子供たちが独立して家は築30年くらいたち老後をこのままこの住まいで過ごす気になれない、かといって立替とかリフォームとか別のところに引っ越しとかどうしたらいいかわからない、という人がけっこういらっしゃるのです。
こういうどれをとっても悪くはないという選択肢がいくつかある場合、結局はその人本人が「どうしたいか、どういう状態がベストか」を持っていないと答えは出せないと思っています。
でも、それをわかっていない人が多過ぎる。というか、答えの出し方を知らない人が多過ぎる。
今は個人の想いが優先される時代です。今までは世間的にとか社会的にとか、こういうもの、という個人の意思以前にある程度道筋があった。適齢期になったら結婚するとか、子供ができたら一戸建てとか、長男が家を継ぐとか、子供が親の面倒をみるとか。今は、結婚しない人も増えてるし結婚してなくてもあまり変な目でみられないし、子供が親と同居することも少なくなってきてるし。
そういう社会的世間的な道筋を選択していれば生きていられる時代だった、自分の意志など考えなくても選択肢を選ぶことができた、そんな時代は決められない人からしたら楽だったのかもしれません。自分で答えをださなくても済む。
そういう生き方をしてきた人たちは、今の時代は自分で自分のことを決められないままかもしれません。
2つ3つの中から選ぶことができても、何でもいいよと言われると選べない。ともいいますよね。
まさにそんな時代だな、って思います。
自分で考えて決める、ということをしてこなかった人たち。魂がさまよってる感じでですかねー。まずは、自分と向き合って自分を知ることからではないでしょうか。
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