安藤忠雄といえばコンクリート打ち放しでシャープに空間を切り取ったような無機質な建物、
というイメージでした。
今までそんなに意識して安藤建築を見てきたわけではないのですが。
今回初期の作品から現在進行中の最新の物まで、模型や実際の図面やスケッチや施主へのインタビューまで並べられたものを辿ってみたら、ものすごく「自然」なのだな、と。
自邸を依頼した施主であるコシノジュンコさんのインタビューにもあったけど、家の中でスキーウェアを着ないと寒い、とか、台風の時大変、とか、どう見ても夏暑くて冬寒い、とか、歳とったら移動が大変だろうな、とか。住宅だったら住む人には優しくない、かもしれない。
でも、安藤忠雄を一躍有名にして建築学会賞を取った「住吉の長屋」に35年住んでいる施主の言葉にあったけど、住むのは苦労はするけれどここまで自然と対峙することもない。
建築物は壁と屋根で構成されるもの。その最小限のもので空間をつくり、光を生み、雨風を受け、空気を感じる。
余分なもの一切をそぐことでできあがる美。
自身の建築に対して妥協がない、とか、眼光鋭いまなざしで関西弁でまくしたてクライアントを説得する、とか、いろいろ逸話もあるけれど、自分の哲学をカタチに表現してそれをケンチクという現実に設計する、という建築家なら当たり前だろうことに忠実に実行しているのだな、と思う。
住宅について言えば、
コンクリートは自然素材じゃない、と思ってる人もいるかもしれませんが、水と石でできてるれっきとした自然素材なんですよね。安藤忠雄の建築にはほとんど装飾というかデコラティブなものがなく、空間を構成するコンクリートの壁や屋根やガラスの開口部で美が出来上がる。そして荒々しい自然をダイレクトに感じる。
ひょっとしたら究極に自然素材の建物かも。自然の美しさと厳しさをどちらも最高に味わえる家。
イマドキの家は、自然の厳しさを遮り人間にラクさせる家、かもしれない。
仕事のモチベーション下がったらこれ見よ。寝てなんていられなくなる。
大阪行って安藤建築を巡る旅したいなー。
大掃除の前に知っておくべき、かたづけのコツ
11月15日 水曜 10:00~12:00
2000円
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場所:よつば暮らしデザイン室事務所(岡崎市天白町)
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