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プロの生きざま

芸道っていう言い方をしますね。

剣道、柔道、華道、茶道。

終わりのない道、ひたすら進む道。

私は子供の頃から日本舞踊を習っていて、休んでた期間もあるけど、今も数年前から休んでるけど、芸歴だけ数えると30年は超えます。

日舞の世界ではそんなことはめずらしくありません。決してプロではなくただの習い事なんですけど。

私の通っていた先生はご自身も舞踊家としての技量も素晴らしいのですが、指導者として素晴らしく、お弟子さんが孫弟子まで含めると100人は超えるとても熱心な方でした。

私の流派は20歳で師範試験が受けれます。文字通り「師範」=教えることができる人になる試験です。

この試験がなかなか厳しく、というか、試験を受けるための稽古が厳しくて。起こられてばかりで先に進まない、同じことを何度も指摘される、「前に言ったことが直ってない」っておこられる、「次の稽古までに直してきて」って怒られる。

私はただ趣味でやってる日舞なのに、師範になって教えようなんて思ってないのに、なんでこうまでしてやらなきゃいけないの。

って思うこともありました。それも指摘されました。

「なんでこんなことやらなきゃいけないの、って思ってるでしょ。全部踊りにでてるよ」

これは逃げれないな、って思いました。やめる、とは思わなかった。なんでかな。

理由なんてなくて。芸を磨くことに理由なんてなくて。舞台なら観ているお客様に素晴らしいものを見せなければって思うかもだけど。たぶん、それは後付けで。いい踊りを踊りたい、ただそれだけで。

ただひたすらに芸に精進する。己を磨く。満足することなどないとわかっていながら。

先日、名古屋能楽堂で行われた「自由空間八田三周年記念特別ライブ」

己の道を精進し続ける人たちが集結した舞台だった。

なんだかもう、強みとか、好きなこととか、見せ方とか、集客とか、そんなちまちましたこと考えてる自分がアホらしくなってきた。

そんなことより、本当の実力を磨いているのか、精進してるのか、自分のしている仕事で人を感動させられるのか?

人に言われるからでなく、人に求められるからでなく、心の奥から突きあがるような想いをもってひたすらに進むことができること。まわりがどういうとかそんなことではなく、高みを目指すこと。

それをやり遂げることができる人。

プロって、こういう人。

感動と、悔しさと、嫉妬と。数日経つというのに、まだ続いてる。

 

 

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