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注文住宅の依頼先の決め手はコレ

注文住宅の依頼先探し、迷ってなかなか決められない、という方もいると思います。

注文住宅が成功するかどうかはどこに依頼するかで決まる、といっても過言ではありません。

今回はそんな依頼先の決め方について大事なポイントをお伝えします。

私は外注の建築士として数社の住宅会社や工務店の家づくりをしています。
いろいろな会社の内部を知っているからこそ、わかることをみなさんにお伝えしたいと思っています。

注文住宅を考え始めた方、
情報は集めたけど絞るのはこれからの方、
数社に絞られたけどこれという決め手がない方、
ぜひ参考にしてくださいね。

注文住宅を考えているということは、それなりに「どんな家」という家に対するイメージがおありかと思います。

おしゃれな家、地震に強い家、自然素材の家、コスパのいい家、リビングの広い家、オープンキッチンの家

これらはすべて「家」そのもののイメージですね。

依頼先を決める時、「家」だけで判断してはいけません。

家の、見た目のデザインや、耐震や断熱といった性能をこだわって選ぶかたはとても多いです。

それと同じくらいにこだわって欲しいのは「会社そのもの」です。

どういうこと?と思いましたか?

注文住宅で依頼先の決め手として多いのが、
「担当者がよさそうだったから」

そんな理由で?って思うかもしれませんが。

ある程度自分たちの要望となる家が絞られてくると、それに見合った依頼先も絞られてきます。
コストもだいたい予想の範囲におさまりそう。

そういう依頼先候補が数社になった最後の段階で
「なんとなくいい感じ」のする会社に決める人が多いということです。

その「なんとなく」の判断が後々の不満の元になります。

注文住宅は依頼先との信頼関係がとても大切です。
言った言わないのトラブル、
思っていたことと違った、
もっとこうしたかった、
などの小さなトラブルが起こりがちです。

そして、建てて終わり、ではないのが家です。

住んでからの不具合やメンテナンスといった、長い付き合いにもなります。

家そのものの満足度だけではなく、
依頼先の満足度もあなたのこれからの住まいへの満足度になるのです。

「なんとなくいい感じ」ではなく、
きちんと判断項目を決めてその会社の良し悪しを判断してください。

それがこの先の長い付き合いとなる依頼先を決めるコツです。

依頼先を判断するポイントをまとめてみました。

①システマチックに進んでいくか、自由に進んでいくか

注文住宅は決める項目がとても多く、打合せ期間は長丁場です。
次々に決めることを出されてきます。
それをテキパキと決めることができるのか、じっくり迷いながら進めたいのか、
それによって打合せ方法は変わってきます。
じっくりと考えて決めるという性格の人が、「今決めないと追加費用が掛かります」と言われると困惑するでしょう。
決めることが得意じゃない人は「どれでも好きなものを選んでいいですよ」と言われるのはかえって困りますよね。

打合せ回数に決まりはあるのか、選ぶ設備や素材は決められた範囲があるのか、決まっているもの以外を選ぶとどうなるのか、
それを事前に聞いて納得しておかないと、大きな不満のもとになります。

②何を優先に考えるか

家づくりは矛盾がいっぱいです。「いい家」の定義も作り手それぞれ意見が違います。
構造強度を優先するか、デザインを優先するか、素材を優先するか、現実的な使い勝手を優先するか、価格の手ごろさを優先するか。

これらは、その会社の家づくりの方針によって違います。

私はいろいろな工務店の間取りを目にする機会がありますが、
私だったらこの間取りはアウトだな、と思うことは度々あります。
それは、私が構造強度を優先に考えるので間取りに制約があるからです。

自然素材をメインにする会社は、無垢材を無塗装で使うことを当たり前に考える傾向がありますが、現実的な使い勝手は疑問があります。汚れやすいし一般的な洗剤が使えないこともあります。
それを「そういう風合いだから大丈夫ですよ」と説明する人もいます。
いい悪いではなく、何を好みとするか、価値観の違いです。
何を優先にするか価値観が違う会社に依頼すると、すべての判断が変わってくることになります。

③会社の体制はどうなっているのか

言い換えると、チェック機能はどう働いているか、とも言えます。

大きなハウスメーカーは完全に分業です。すべてに精通している人はいないとも言えます。

社員数が数人の工務店では一人の人が打合せから図面から現場まで見ている、ということもあります。

いずれにせよ、危険なのはマンパワーに頼っている会社です。

家づくりは様々な知識が必要です。正直言って一人の人間の知識では追いつきません。

建築士による法的なこと、科学的なことからくる知識と、
現場の職人さんによる経験からくる知識は違います。
どちらも必要なことです。

マンパワーに頼っている会社は偏りますし、チェック機能が働きません。
それは家づくりに限ったことではないと思いますが。

それをどう外部から判断するかですが、私はこれを質問するとよいと思っています。

何かしらの不備や失敗が起きた時、それをフィードバックする体制はあるかどうか、です。

設計の人が、これは施工上大丈夫なのか、メンテナンスできるのか、現場の意見を聞く機会があるのか。
施工で不具合が出たことを、今後の設計に活かすことができるのか。
担当者だけでなく、もっと知識や経験の豊富なベテランや上司がチェックする機会はあるのか。

こういうこと、零細工務店はとても苦手とするところです。
逆に、これができている会社は安定して成長しています。
本当にそう思います。

そして、これができていない会社は社員さんが疲弊してます。
そして、辞めていく人が多いです。
困ったことや失敗をリカバリーできない会社は、どの業界も成長しないですよね。

いかがですか。
①②③いずれのことも、
あなた自身がどうだったら納得するのか、それが判断の要となります。
まずはそれぞれの項目について、家族で意見を出し合ってくださいね。

具体的に「こんな会社なんだけどどうなんだろう」と思ったらお気軽にご相談ください。
こちらをどうぞ。⇒ セカンドオピニオンで相談を承っています。


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