愛知建築士会女性委員会の見学研修会で昭和美術館南山寿荘を見学しました。
こちらは日本建築士会連合会女性委員会で作成した『魅力ある和の空間ガイドブック』にも掲載されています。
南山寿荘は、江戸末期に尾張藩家老の渡辺規綱が別邸として堀川沿いに建てたもので、それを昭和10年代に実業家の後藤幸三が今の場所に別邸とするために移築したものです。
前回の記事では江戸時代に建てられた当初の面影を残す部分についてご紹介しました。
こちらの玄関は移築された時に手を加えられたようです。
玄関入るとすぐに囲炉裏があったり、腰板が貼ってあったり、民芸調の空間になっています。これは移築当時、飛騨から大工を呼んでつくったそう。
こんなものが飾ってあります。なんだと思いますか?山椒の木のすりこぎだそうです。こういうものをオブジェにしてしまうって、今に通じるセンスですね。
この床も、とても味がある!足にあたる感触がとても気持ちいです。
2階に通じる階段、これは江戸時代当初のもの。とても急です。手摺つかまらないと降りる時危険を感じるくらい。移築して住んでいた後藤幸三は90歳過ぎまで長生きしたそうですが、この階段を使っていたそうです。昔の人の足腰の強さは現代人とは比べ物にならないですね。
ここの敷地には有合庵という茶室もありますがこれも後藤幸三が移築したもの。当時の正門も残っていますが、これも元は芝居小屋の門だったものを移築してきたそうです。
後藤幸三さん、自分の気にいった建築をコレクションのように集めてきちゃったんでしょうか。新しく建てるのではなく、移築してくるっていうのが、なんだか面白いです。
南山寿荘は通常は非公開ですが毎年11月3日には予約不要で公開されています。
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