先日のおかたづけセミナーでいろいろ質問がでましたので
いくつか紹介しようと思います。
皆さんも参考にしていただけたら。
かたづけは全部一気にやったほうがいいのでしょうか、少しずつじゃだめなんでしょうか。
かたづけ本でも著者によって「一気に全部やらないとうまくいかない」という人もあれば
ちょっとずつ間引いていくだけでよい、という人もいます。
私は、目についた要らないものを捨てていく「間引きかたづけ」は賛成できません。
理由は二つあります。ちょっとずつ間引きでは片づけた効果が少なく満足感が得られないためかたづけに対するポジティブな感情が生まれないから。
もう一つは、手に取らないと物とあなたの関係がはっきり実感できないからです。これでは処分するかしないかはっきり決め難いグレーゾーンのものがいつまでも残される可能性が高い。
おかたづけの鉄則のひとつに「一つ一つ手に取る」というのがあります。これをやることであなたの物を選ぶ時の価値観が見えてきます。間引きかたづけではこれが明確になりません。
では、 「一気に一部屋全部」じゃないとうまくいかないのか、というとそうではありません。
「一部屋全部」というのは時間も労力もかかるので取り掛かるまでのハードルが高い。だからなかなか手が付けられずにいつも後まわしにされてしまう。
だったら、範囲を狭めてハードルを下げて確実に実行する方が、やらずに後回しにするよりずっといい。
本棚ひとつだけ、引き出し一つだけ、キッチン吊戸棚だけでいいので、明確な範囲を決めてその範囲をとにかく徹底的にやり遂げてください。
その範囲の物を全て出して、一つ一つ手に取って、自分で判断する。この鉄則とにかく実行するのです。
「かたづけをやり終えた実感」が味わえるようにしてください。狭い範囲でも目に見えて成果がわかる状態にしてください。
これを何回かやっていくと物に対する判断が早くなってかたづけのサイクルがうまくまわるようになっていきます。
慣れてきたら範囲を広げて一気にやればいいのです。
とにかく、行動してみることです。
仕事机の上に文房具は置かないようにしています。すべて引き出しの定位置に。