愛知・岡崎・西三河の建築士設計事務所。家づくりセカンドオピニオンは全国対応です。

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あなたのお家は手入れしていますか

新築住宅の設計を生業としていながらこんなこと言うのもなんですが、

最近、新しくどんどん家をつくっていいのかな、って疑問に思います。

日本は、先進国のなかでも新築の割合がとても高く中古住宅の流通の割合が極端に低いです。

平成25年の資料ですが、日本は13.5%ほど、フランスは64%、イギリスは85.8%、アメリカは90.3%です。

『中古住宅流通促進・活用に関する研究会』

よく言われることですが、欧米は手を加えて長く使われている家ほど資産価値が高いとされています。家は自分たちで手入れをしながら住むもの、という文化があります。

壁の塗料も海外のものはほとんど素人がDIYできるようにつくられています。しかも、自然素材だったりします。日本だとそういう素材は素人では扱いにくいものであることが多いけれど。

空き家が余っているにも関わらず新築をつくり続ける、しかも70歳くらいまで払い続けるローンを組んで。

新築を望んでいる人が多いからいいじゃないか、というけれど、質のいい中古という選択肢が示されないから新築に流れているだけのように思います。

不動産屋さんいわく、不動産屋さんの売り上げは物件価格に連動するので、新築だろうが中古だろうが仕事の労力は同じなのに売り上げが少ない中古住宅は、事業として厳しい、だそうです。

リフォームしてきれいに住み続けても中古住宅として市場に出た時には、そのことは評価されないんですよね、今の日本は。

リフォームの現場で築30年くらいの家を見ると、その状態の違いに驚きます。とてもきれいに住み続けてしっかりした家もあれば、ところどころ床がふわふわしていたり劣化が目立つ家もあります。

大事にされている家は必ずわかります。

使わなければどんどん傷みます。

活かせば資産、ほかっておくと負債。

メンテナンスフリーを要望する人はよくいますが、住む限りメンテナンスフリーはありえませんよ。なんだって一緒です。ていねいに扱えば寿命は延びて経年美化されていきます。

量産することで回る経済ではなく、質のいいものを長く活かすことで回る経済にならないものかと思います。

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