家づくりの情報を検索すると、あれはこうしたほうがいいだの、これがお勧めだの
あっという間に予算オーバーになりそうなことがでてきますよね。
「いいもの」を取り入れればそれなりに「いい家」にはなります。
でも、予算も限りがあるし物理的に並び立たないこともあります。
肝心なのは、どこに予算をかけてどこは予算をかけないか、最初に決めておくこと、です。
ここは外さないというベースとなる部分、余力があればやるトッピング部分、それを決めておくのです。
家づくりはだいたい以下の5項目にわかれます。
断熱・耐震・素材・デザイン・設備
この中で絶対外してほしくないのが
断熱・耐震、です。
断熱は断熱材とサッシで決まります。特にサッシが重要。まだまだアルミ樹脂複合サッシが多いのですが、ここはぜひとも樹脂サッシをおすすめします!
金額は上がります、安くはないです。でも、それだけの価値はあります。住み心地が格段にかわります。
耐震は、等級3が必須ですね。でも、耐震等級3にするためにはそれほど金額はあがりません。もし「かなり高くなりますよ」といわれたら、その会社はもともと耐震性の低い家づくりを前提にしているということで、やめたほうがいいでしょう。
素材は、自然素材かどうか、です。無垢のフローリングとかしっくいの壁とか。
これにすることで金額がかなり上がる会社もあれば、そんなに変わらない会社もあれば、最初から自然素材を前提にしている会社もあります。
デザインは、金額にどう反映されるかは会社次第ですね。素材にもかかわります。既製品ばかり使っている会社は、デザインにこだわろうとすると金額が高くなることが多いです。
既製品だけを組み合わせてつくる家は設計の手間も現場の手間もかかりません。でも、デザインにこだわると設計にも現場にも材料にも手間もお金もかかります。「パッケージプラン」がお値打ちにできているのはそういうことです。ちょっとした工夫をするには、人間の労力も材料費もかかるのです。
設備は、キッチンやお風呂やトイレですね。
私は、こここそお金をかけないことが賢い家づくりだと思います。日本の一般的な設備メーカーなら低価格ラインの製品でも十分です。どうしてもこだわりたいところがあれば1ヵ所2ヵ所こだわって。例えば、絶対タンクレストイレがいいなら洗面化粧台とユニットバスは最低ラインで。キッチンがフルオープンがいいならそれ以外は最低ラインで。
好きなものをいっぱい集める家づくりではなくて、質のいいものを選りすぐった家づくりのほうが、生活の質も上がりますよ。
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